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ハマナスの機能性に迫る [JHM]

[ 2012/10/22 ]
植物には必ず生命維持で必要な「機能性」をもつ

北海道の短い夏に、咲き誇る花は旅人に束の間のやすらぎを覚えさせてくれる。知床旅情の歌詞で知られるハマナスの花に、そんな思いを抱いた読者の方もいるだろう。初夏になると浜辺にその美しい彩りをみせるハマナス(学名:Rosa rugosa属性バラ科・バラ属)は、夏の美しさを演出するために北海道の厳しい冬を耐えるたくましさももつ。

植物のこうした一年周期の生育サイクルの裏には、必ず生命維持のための何らかの「機能性」が関わっていることは多くの学者が研究によって明らかにしてきた。
ハマナスもまた、その有効性(薬効)が現代科学によってこじ開けられ、解明されてきていることはいうまでもない。扉が開けられた「ブラックボックス」は、その花弁にあることがわかった。花弁には豊富なビタミンCが含有し熱にとりわけ安定の因子をもつ。




また強力な抗酸化活性を有し、中性脂肪の低下、HDLコレステロールの改善、消化酵素の阻害作用さらには、整腸作用、便臭改善、加齢臭の改善など数え上げればきりがない。実はこうしたハマナスのファイトケミカル(植物機能性成分)解明のルーツは、ある一冊の蘭方医の記録にたどりつくというから興味深い。シリーズ『追跡 健康素材を追う』の今回は、ハマナスの秘める機能性に迫る。

(以下本文記事は106号を御読みください。JAAS、JSCAM会員には毎月お送りしています)



(JHM106号より)
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