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内部被ばくとDNA損傷で臨床データ収集へ [JHM]

[ 2011/12/26 ]
渡井医師、「放射線リスクリサートセンター」開設で
放射線障害と8‐OHdG測定で遺伝子損傷みる


抗酸化物質の有用性を検証へ



 血液オゾンクレンジング療法(*)のスペシャリストとして、日本人に適した治療法を確立する東海渡井クリニックの渡井 健男医師が、11月、保険診療施設、血液オゾン療法を専門に行う自費診療クリニックに続き、放射線による内部被ばくを測定するセンターを開設した。Radiation Risk Research center(放射線リスクリサーチセンター)で、内部被ばくに加え、外部汚染測定、酸化ストレス、抗酸化力測定さらには、DNA損傷マーカー、血液検査などをチェックし、センターが入居する同じ東京・大田市場の管理棟ビルの階下にあるクリニックで総合評価を行っていく。
すでに開設から2カ月が経過、東電の福島第一原子力発電所による被ばく地域など除染作業員に対して測定し、その数は相当数にのぼるという。渡井医師によれば、「来年からは東京はじめ首都圏に在住する都民、県民などにも測定を実施したい」として、放射能汚染への健康不安を抱える住民に対してもセンター活用の場を与えて行く。

 導入の背景には、オゾンクレンジングなどの酸化療法を実践する中で、生体内の詳細な酸化・抗酸化メカニズムを臨床的に突き止めていく必要性が求められており、とりわけ重要なパラメーターの一つが遺伝子損傷に対するアンチオキシダントの役割だとしていた。そして、放射線障害とDNA損傷との関係を示す臨床データは国際的にもほとんどない。

 こうしたことから、内部被ばく量とDNA損傷の値変動を測定、解析することになる。データ蓄積を待って、まずはサプリメントなど抗酸化物質の有用性を検証していく。来年4月の第3回JAASライブフォーラム(関連記事16面)では、およそ半年を経過した中間データが、渡井医師によって明らかにされる。

○本記事の全文はJHM102号に掲載(JAAS会員は毎号送付しています)


(JHM102号より)
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