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自費部門加える、保険診療医増える [JHM]

[ 2011/10/17 ]
美容医療はより低侵襲術
初心者には門戸広がる


他科から転身または保険診療に自費部門を加えるクリニックが、最近少なくない。もちろん混合診療ではない、そして決して高額医療にはならない「敷居の低い自費診療」である。内科医を例にあげれば、1人あたりの診療報酬を4000円とすると1日の最大収入は30万円そこそこといったところ。それが美容医療、アンチエイジングの入門編とも言われ自費診療を導入したらどうだろう。自費点滴やプラセンタ注射、ヒアルロン酸注入等の機材はことさら大きな準備とコストがかからない。また投資額をできるだけ抑えた汎用性の高い美容機器を導入するのも悪くない。

そして低く見積もって平均単価5000円で1日受診者10人で5万円、1ヶ月で100万円以上の増収が見込まれる。一方、美容医療はますます低侵襲・非侵襲へと向かう。切開術に根強い需要をもつ韓国でも最近はできるだけ切らない美容術が台頭してきた。いわば、美容医療の「入門者」にとって門戸は限りなく広がったと言える。ビギナーの参入によって、美容医療に経験のある上級者の本来の切開術の需要も押し上げることになるはずだ。そして、「バブル期」にみられた高額の美容医療機器から、投資額が安く抑えられ、なおかつ低侵襲で痛みも少なく、それでいて治療効果の高い装置が主流となったことも、施術者には都合がいい。何よりユーザー・マーケットのすそ野拡大につながっていく。


「敷居の低い美容医療」は保険診療を主に行う医師にとっては、誰しも考えるコンセプトだ。それは、患者にとって気軽に来院できる動機づけになる。しかし、美容整形・形成というと、肝心の医師側が構えてしまう。

ではもっと気軽に学べて、スキルを修学していくことはできないか?参考になる考え方がある。
阪大(医)形成・美容医療学講座の高田 章好教授によれば「昔は再建外科か、美容外科で学問を色分けした。また美容医療を既存の医療と同じように部位、臓器の区分で考えている。これからは総合的な医療と捉え、その中に美容外科、美容内科、美容皮膚科などと位置づけしていくべき」と指摘する。アンチエイジング美容、美容歯科、美容再生診療などもこの範ちゅうに入るかもしれない。
だとするなら、それぞれの専門とする保険診療医が、

自ら最も入りやすい「美容医療・自費診療」をめざせば、その答えは容易に出てくるはずだ。またこうした従来医療に縛られない発想の転換によって、横断的なあるいは集学的な医療が、これら位置づけした診療・治療学にみえてくる。あえて、そのキーワードを見出すとすれば「アンチエイジング診療」ということになるだろうか。

JAASの理事の一人、銀座いけだクリニックの池田 欣生医師は、かねてから「美容医療は加齢に対するアンチエイジング医療である」と強調してきた。いま、疾病を治しに来院する患者をまず、こうした診療・治療を施していける。加齢に伴い病気という眼に見えたかたちで、受診者はクリニックに行く。しかし、美容内科、美容皮膚科、美容外科という視野でとらえれば、さらに年を重ねる前に、予防のために治療を促し、より元気に、より美しく、より若々しくしていける。
美容医療、アンチエイジングの入門編で最も入りやすい自費診療を導入したらどうだろう。自費点滴やプラセンタ注射、ヒアルロン酸注入等の機材はことさら大きな準備とコストがかからない。また投資額をできるだけ抑えた汎用性の高い美容機器を導入するのも悪くない。美容医療はますます低侵襲・非侵襲へと向かう。いわば、美容医療の「入門者」にとって、その敷居は限りなく低くなってきたと言える。

「バブル期」にみられた高額の美容医療機器から、投資額が安く抑えられ、なおかつ低侵襲で痛みも少なく、それでいて治療効果の高い装置が主流となったことも、初心の施術者には都合がいい。何よりユーザー・マーケットのすそ野拡大につながり、クリニック経営にも好影響を及ぼす。

さて、美容医療を始める際にまず導入する代表的な機器には、フォトフェイシャル、CO2フラクショナルレーザー、Yagレーザー、RF、超音波機器などがある。フェイシャル、ボディケアなどその操作性、コストパフォーマンス、装置機能、原理など。現在では格段に進化している。何よりもかつて1,000万円が常識だったこの種の投資額は、今では圧倒的に安い。加えて一台の装置で多機能の操作性をもつ機器や、本体附属のハンドピースは交換の必要がない装置が台頭している。もはや「過去の常識」は「今日の非常識」といってもいいだろう。

低コストで治療効果高い機器の登場も背景に


かつて美容医療をめざすには手術スキルの経験に加え、こうした多大な装置への投資が必要で、これが他科診療から参入できない大きな障壁となっていた。しかし、今では前述のように美容医療・アンチエイジング診療の選択肢の幅も広がり、さらに装置導入にかかる額も低い。



先ごろ発表されたところによると、LD(ダイオード・レーザ)光による痩身専用のマシンが低価格で国内市場に初めて紹介されるという。この種の装置で、LEDやフォト照射式のものはあったが、エステなど非医療などで多用され、その効果が疑わしかった。この装置『LDX』(KSメディカル)、レーザーでありながら光に近い照射面積をもつことから、メスを使わない脂肪吸引として、今後美容医療に導入されることは間違いない。出力の割には、施術中の痛みはほとんどないというのも魅力だ。

○JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会では11月6日(日)午後から、東京八重洲にて「美容医療・自費診療のすすめ」と題して、「美容医療・アンチエイジング入門講座」を開催する。4名の講師に加え、美容医療機の基礎的な原理、操作性、適用についてデモ実演を交え概説する。
本紙差し込みチラシか、ホームページhttp://www.jaas-online.com/より




(JHM101号より)
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