慶応大・先端生命科学研究所の曽我教授らは、東大、山形大との共同研究で、肝炎、肝臓がんなど9種類の疾患を同時に判定できる診断法を開発した。すでに特許申請も終わり、食品、製薬メーカーとの提携で実用化をめざしている。
研究チームは、およそ3千種類あると言われる血液内の「代謝物」の種類、濃度の違いに着目。疾病ごとにその濃度の違いを比較して測定法を見出した。1滴の血液からでもB型、C型の慢性肝炎、脂肪肝など9種類の違いを見分けることができる。


美容外科医を、立件へ

全国20カ所以上の系列、直営クリニックをもつ美容外科医院の男性医師に対して、警視庁は近く立件する方針を固めた。容疑は、脂肪吸引を受けた当時70歳の女性が死亡した事故に対する業務上過失致死で、系列の池袋院で執刀にあたったもの。
司法解剖の結果、脂肪と内臓を隔離する腹壁に数カ所の穴があき一部は小腸にまで達していたという。このため摂食障害と脱水症状を起こし死に至った。



（JHM98号より）