IVC,血液オゾンクレンジングなどこれからは組み合わせ治療の時代へ [JHM]
[ 2010/8/17 ]
近年の補完代替医療
近年、大ブームといって良い補完代替医療の手法の一つが、高濃度ビタミンC点滴療法であろう。ライナス・ポーリングが行った分子矯正医学の一手法であったが、彼を否定したメイヨークリニックの研究の不備が指摘され、改めて注目が集まり、点滴療法研究会によってその手法が日本に紹介されることで、瞬く間に広まった。
高濃度ビタミンC点滴を実践している多くの医療従事者は、その手ごたえを実感している。
しかし、高濃度ビタミンC点滴であっても、欧米では大量自家血オゾン療法(血液クレンジング)やサプリメント、温熱療法や免疫療法などと組み合わされているのは、いうまでもない。
大量自家血オゾン療法=血液クレンジング療法も、近年目覚しく注目されている補完代替医療の一手法だ。採血した血液にオゾンガスを暴露させ、体内に点滴する血液クレンジングは、欧州で広く行われており、がん治療というよりは、末梢循環に関連する難病や不定愁訴に対して行われている。日本では、肩こりや冷えといった症状を訴える患者には、体感も高く、受けの良い医療となっている。
同様の効果を狙ったものに血液フォトセラピーがある。体外に取り出した血液に紫外線を照射し、体内に戻すというのが、血液フォトセラピーだ。血液クレンジングよりも、短時間で治療が終了するが、即効性が高く、血液クレンジングが冷えや肩こりといった主訴に対して効果があるのに対し、血液フォトセラピーは痛みのある疾患に効果的な医療だ。
これらの医療に共通しているのは、血液をオゾンや紫外線で刺激することで、様々なサイトカインを放出させ、自己治癒力を引き出し、症状を改善させていくというメカニズムだ。
実はそのメカニズムの起点となっているのは、酸化ストレスだ。オゾンや紫外線の刺激によって生成される、過酸化水素や脂質酸化物によって様々な反応が引き起こされるのだという。高濃度ビタミンCも体内では過酸化水素によって、がん細胞を攻撃している。
そうした機序から考えると、これらの治療法は組み合わせの相性が良い医療かもしれない。実際にこれらの組み合わせは、欧米でよく見られるのだという。
これからの補完代替医療
日本でこれから、どのような補完代替医療が行われていくのであろうか?その答えとして、誰もが思い描くのが、遺伝子治療と幹細胞を用いた再生医療であろう。
がんの遺伝子診断・治療は、すでにUDXヒラハタクリニックで実践されている。PETなど画像診断よりも小さいがん細胞を見つけ出し、培養して活性化した自己由来のP53などを用いて対処する最先端のがん治療だ。
細胞培養の為のクリーンルームや遺伝子操作の為の高度な分子生物学のノウハウが必要となるため、どこのクリニックでも行える医療ではないが、UDXヒラハタクリニックは提携するクリニックからの患者を受け入れているため、受診する機会が全くない医療ではない。
一方の幹細胞による再生医療では、培養した自己由来の幹細胞を点滴することで、腎不全や糖尿病などの疾患に対して目覚しい効果があるのだという。既に国内で治療を行っている医療施設が複数あり、こちらも、全く未知の医療ではなくなっている。
先日の新聞報道では、患者由来の幹細胞によって、心筋を再生したことが大きく報じられた。この症例は京都府立医科大学が急性心筋梗塞を起こした男性に対して行ったもので、採取した心臓の組織片15mgから取り出した幹細胞を1ヶ月で約4万倍に培養し、壊死した左心室の壁に注射し、心筋の成長を促すタンパク質を含む5センチ角のゼラチンシートを貼り付け、同時に動脈のバイパス手術もあわせて行われている。術後2週間で社会復帰できるレベルに機能が回復しているのだという。
これらの医療が、補完代替医療の最先端の手法といって良いだろう。
(JHM95号より)
近年、大ブームといって良い補完代替医療の手法の一つが、高濃度ビタミンC点滴療法であろう。ライナス・ポーリングが行った分子矯正医学の一手法であったが、彼を否定したメイヨークリニックの研究の不備が指摘され、改めて注目が集まり、点滴療法研究会によってその手法が日本に紹介されることで、瞬く間に広まった。
高濃度ビタミンC点滴を実践している多くの医療従事者は、その手ごたえを実感している。
しかし、高濃度ビタミンC点滴であっても、欧米では大量自家血オゾン療法(血液クレンジング)やサプリメント、温熱療法や免疫療法などと組み合わされているのは、いうまでもない。
大量自家血オゾン療法=血液クレンジング療法も、近年目覚しく注目されている補完代替医療の一手法だ。採血した血液にオゾンガスを暴露させ、体内に点滴する血液クレンジングは、欧州で広く行われており、がん治療というよりは、末梢循環に関連する難病や不定愁訴に対して行われている。日本では、肩こりや冷えといった症状を訴える患者には、体感も高く、受けの良い医療となっている。
同様の効果を狙ったものに血液フォトセラピーがある。体外に取り出した血液に紫外線を照射し、体内に戻すというのが、血液フォトセラピーだ。血液クレンジングよりも、短時間で治療が終了するが、即効性が高く、血液クレンジングが冷えや肩こりといった主訴に対して効果があるのに対し、血液フォトセラピーは痛みのある疾患に効果的な医療だ。
これらの医療に共通しているのは、血液をオゾンや紫外線で刺激することで、様々なサイトカインを放出させ、自己治癒力を引き出し、症状を改善させていくというメカニズムだ。
実はそのメカニズムの起点となっているのは、酸化ストレスだ。オゾンや紫外線の刺激によって生成される、過酸化水素や脂質酸化物によって様々な反応が引き起こされるのだという。高濃度ビタミンCも体内では過酸化水素によって、がん細胞を攻撃している。
そうした機序から考えると、これらの治療法は組み合わせの相性が良い医療かもしれない。実際にこれらの組み合わせは、欧米でよく見られるのだという。
これからの補完代替医療
日本でこれから、どのような補完代替医療が行われていくのであろうか?その答えとして、誰もが思い描くのが、遺伝子治療と幹細胞を用いた再生医療であろう。
がんの遺伝子診断・治療は、すでにUDXヒラハタクリニックで実践されている。PETなど画像診断よりも小さいがん細胞を見つけ出し、培養して活性化した自己由来のP53などを用いて対処する最先端のがん治療だ。
細胞培養の為のクリーンルームや遺伝子操作の為の高度な分子生物学のノウハウが必要となるため、どこのクリニックでも行える医療ではないが、UDXヒラハタクリニックは提携するクリニックからの患者を受け入れているため、受診する機会が全くない医療ではない。
一方の幹細胞による再生医療では、培養した自己由来の幹細胞を点滴することで、腎不全や糖尿病などの疾患に対して目覚しい効果があるのだという。既に国内で治療を行っている医療施設が複数あり、こちらも、全く未知の医療ではなくなっている。
先日の新聞報道では、患者由来の幹細胞によって、心筋を再生したことが大きく報じられた。この症例は京都府立医科大学が急性心筋梗塞を起こした男性に対して行ったもので、採取した心臓の組織片15mgから取り出した幹細胞を1ヶ月で約4万倍に培養し、壊死した左心室の壁に注射し、心筋の成長を促すタンパク質を含む5センチ角のゼラチンシートを貼り付け、同時に動脈のバイパス手術もあわせて行われている。術後2週間で社会復帰できるレベルに機能が回復しているのだという。
これらの医療が、補完代替医療の最先端の手法といって良いだろう。
(JHM95号より)