味の素、米ケロッグとダイエット食品で提携 [JHM]
[ 2010/8/3 ]
世界的なダイエットのニーズに対応
味の素は健康食品事業で、米食品大手のケロッグ社と業務提携した。国際的に高まっている肥満防止のための健康食品のニーズに対し、共同で研究開発を推進する。
2、3年以内をめどに製品を投入し、ケロッグのマーケティング力や流通網を生かし、海外での販売にも力を入れていく。
両社が共同開発する食品の分野は肥満防止の「ウェイトマネジメント(体重コントロール)」分野に加え、「減糖」、「減塩」領域にも取り組んでゆく。
ウェイトマネジメント領域では、味の素が研究を進めている「カプシエイト」や「モナチン」を素材とし、ケロッグの得意とするシリアル分野での商品開発を目指す。
カプシエイトはトウガラシの辛み成分「カプサイシン」に類似した構造を備えるが、辛みがほとんどない素材で、先日ストックホルムで行われた、国際肥満学会において、褐色脂肪細胞を活性化し、エネルギー消費量を増大させることが、同社と天使大学の共同研究の結果として発表されている。
一方、「モナチン」は、南アフリカの一部地域にのみ自生する希少な植物の根に由来する、天然の高甘味度甘味料。アミノ酸様の構造を有し、ショ糖の約2,000倍の甘みを呈するが、ノンカロリーだという。安全で、“食べる楽しみや喜び”といった食の価値を維持したウェイトマネジメント製品の開発が期待されている。
健康価値製品へのニーズは世界的に高まっており、2製品の他にも両社の強みと知見を活かした画期的な製品の開発と、グローバル市場への導入を推進していく。
(JHM95号より)
味の素は健康食品事業で、米食品大手のケロッグ社と業務提携した。国際的に高まっている肥満防止のための健康食品のニーズに対し、共同で研究開発を推進する。
2、3年以内をめどに製品を投入し、ケロッグのマーケティング力や流通網を生かし、海外での販売にも力を入れていく。
両社が共同開発する食品の分野は肥満防止の「ウェイトマネジメント(体重コントロール)」分野に加え、「減糖」、「減塩」領域にも取り組んでゆく。
ウェイトマネジメント領域では、味の素が研究を進めている「カプシエイト」や「モナチン」を素材とし、ケロッグの得意とするシリアル分野での商品開発を目指す。
カプシエイトはトウガラシの辛み成分「カプサイシン」に類似した構造を備えるが、辛みがほとんどない素材で、先日ストックホルムで行われた、国際肥満学会において、褐色脂肪細胞を活性化し、エネルギー消費量を増大させることが、同社と天使大学の共同研究の結果として発表されている。
一方、「モナチン」は、南アフリカの一部地域にのみ自生する希少な植物の根に由来する、天然の高甘味度甘味料。アミノ酸様の構造を有し、ショ糖の約2,000倍の甘みを呈するが、ノンカロリーだという。安全で、“食べる楽しみや喜び”といった食の価値を維持したウェイトマネジメント製品の開発が期待されている。
健康価値製品へのニーズは世界的に高まっており、2製品の他にも両社の強みと知見を活かした画期的な製品の開発と、グローバル市場への導入を推進していく。
(JHM95号より)