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温熱療法とがんワクチン、ビタミンCなど併用でがん抑制 [JHM]

[ 2010/4/12 ]
第3回統合医療CRet  system研究会

インディバ・ジャパンは、統合医療にかかわる医師ら約50名を向かえ、第3回・統合医療CRet system研究会を開催した。
今回は、医療法人社団博心厚生会九段クリニックの阿部博幸理事長と、インディバ・ジャパン医療顧問の県立広島大学の三羽信比古教授が講演。
阿部理事長はCRet  systemが、樹状細胞がんワクチン(DCワクチン)療法などと併用することで、大きな効果を上げていることを使用例を挙げて紹介。右腎がん再発を切除後、後腹膜に再発し化学療法で効果がなかった患者に対し、DCワクチンとCRet  systemを1回30分ずつ24回の併用をしたところ、ガンの縮小が見られた症例を報告した。
三羽教授は、人体に広く存在する脂肪酸のパルミチン酸をビタミンCにエステル結合させた組織内高浸透型プロビタミンC(Asc6P)とCRet systemとの併用が、がん治療に有用であると解説。42℃の温熱と併用して1時間作用させると通常のビタミンCの80分の1という少用量で、ヒト舌がん細胞の増殖を阻害し、がん細胞の殺傷効果が認められたことを電子顕微鏡像で紹介した。
また、プロビタミンCとCRet systemの併用での、がん細胞のDNA合成への抑制効果は、ビタミンC投与との併用では31%に抑制し、42℃の温熱とビタミンCでは、5%に激減した上、がん殺傷効果も同時に引き起こすという試験結果が紹介された。
各種がんを移植したマウスへAsc6Pを投与した実験では、一部の肉腫には顕著な治療効果が認められたが、大多数の既存抗がん剤で見られるような、がん細胞の種類によって差異が認められたので、今後、これらを打破していくことが求められる。
セルライトへの抑制効果については、ナノテク素材フラーレンがCRet systemとの併用が効果的であるとの見解が示された。フラーレンが皮膚細胞の酸化ストレスを消去し、この作用を介して、セルライトの前身である脂肪滴を抑制する効果があり、フラーレンを少用量皮膚表面に投与し、温熱と組み合わせることがセルライトの治療や予防に期待できると解説した。

認知症対応の新素材、供給開始
サン・メディカ


ヤマブシタケというキノコから見出された、低極性画分『アミセノン®』の発売を記念して、サン・メディカは、セミナーを開催した。『アミセノン®』は、神経細胞増殖因子NGF産生促進作用を持つヘリセノンとアミロイドβによる神経細胞死を抑制するアミロバンという2つの成分を規格化した初めてのサプリメント素材。先行発売されている米国では「健全な脳機能に」という表示が許されている。
サ・メディカはサプリメント原料としての『アミセノン®』も扱うが、米国で販売され、補完代替医療でも使用されている『アミロバン3399』という製品も同時に流通を開始する。
セミナーでは、米国で『アミセノン®』を流通するマッシュルームウイズダム社の安西氏より、『アミセノン®』を用いて認知症治療薬アリセプトと効果を比較した、in vivoでのモーリスの水迷路試験や、ヒトに対しての症例報告などが行われた。
モーリスの水迷路試験では、『アミセノン®』を投与したラットはアリセプトを投与したラットとほぼ同等の結果となっており、実験後の解剖で実際に脳内のNGFレベルが増加していることが確認されている。



(JHM92号より)
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