「脳の栄養不足」が老化を早める! 溝口 徹 著 [JHM]
[ 2009/12/22 ]
オーソモレキュラー療法(分子整合栄養療法)の提唱者である溝口MDの最新の著書。という説明だけで、読む気にさせられてしまうが、一応内容をつたないながらも説明すると、最近の溝口MD著書に多かった、うつ様の症状や統合失調症など、精神疾患に近い状態よりも、一般的にイメージされる、脳の老化に重点を置いた内容となっている。
それだけ、その内容は普遍的に活用できるもので、脳の老化の原因を活性酸素と位置づけ、抗酸化によって、外見までも若々しい状態にすることを主眼に書かれている。
一般向けの書であるが故に、溝口MDの真骨頂である血液データを読み解く鮮やかな語り口は、多少控えめだが、その一方で摂取すべき栄養素については、詳細かつ具体的に紹介されている。
これから、分子整合栄養療法を勉強する方には、教科書として、手軽に読める内容になっている。
印象に残ったのは、栄養のみを上手に取るだけでは不十分で、適度な刺激も必要であるという記述。ぜひ、本書を読むことで、脳に刺激を与えて欲しい。
青春出版社、本体価格770円。
(JHM89号より)