医療の再生は「再生医療」から 第7回東京アンチエジング・フォーラム開催へ
[ 2009/11/10 ]
7年目を迎えるJSCAM日本臨床抗老化医学会(http://www.npo-jscam.com)は、いよいよ来る11月22日(日)、23日(月祭日)の両日、東京秋葉原のUDXカンファレンスホール(併設学術展示)で、第7回東京アンチエイジング・フォーラム(第7回臨床抗老化医学会議・展示:大会実行委員長・横山博美MD)を開催する。本会議では、美容皮膚への応用に実用化のメドがたっただけでなく、従来の治療概念を根底から覆すともいわれる「再生医療」をメインテーマに、様々な若返り・予防・治療術を投げかけていく。フォーラムに先駆けて前日21日(土)には、夕刻よりPreConferenceとしてJSCAM会員対象の第16回認定医特別講習会が行なわれ、「クリニックで行なう再生医療・ステムセルセラピーと美容皮膚・疾患治療への応用」と題して、国内外4名のドクターが実践的な治療法を最新の症例を交えて発表する。2日間のフォーラムでは、午前の部で公開講座も用意、また午後セッションの合間に、ヒアルロン酸注入術や遺伝子発毛術の施術LiveTherapyも行なわれる。展示、公開講座は招待状にてFreeだが、フォーラム参加は事前登録制(当日登録も可能だが収容人数超過の場合は入場できない)による有料参加となる。参加対象は、医療、非医療そして会員(受講単位2単位授与)、非会員問わず可能だ。
いま最も話題を集める医療、それが再生医療—
幹細胞を使ったこれからの治療はもちろんのこと、
皮膚の再生、血管の再生、細胞の再生、歯の再生、毛髪の再生とおよそ医療にかかわるすべての疾患、部位に対してこのRegenerative Medicineこそ、これからのキーワードになることは間違いない。
「外面的にまた内面も再生していくことがアンチエイジングの使命でもあります」と、大会実行委員。
こうしたことから、本フォーラムに貫かれたコンセプトも、前日のPreConferenceから2日間のフォーラムのすべてにわたり再生医療をメインテーマに掲げられた。
21日(土)午後4時からの認定医特別講習会では、「血管系幹細胞による欧州の治療法とその症例」を独・M.クレンツMD、「間葉系脂肪由来幹細胞療法と細胞の培養、バンキング、治療への提供」を韓国RNL Bio社がそれぞれ発表し、日本からは「幹細胞治療による国内クリニックでの導入とその経緯」について、2名の医師が述べる。
22日、23日両日のフォーラムでは、「Session肺・皮膚のアンチエイジング・マーカー」、「Session美容皮膚再生」、「Sessionアンチエイジング歯科と再生医療」、「Session遺伝子からの再生」(以上22日)や、「Session栄養からの再生」、「Sessionボディデザインからの再生」、「Sessionアンチエイジング・血管・血液からの再生」、「Session自由診療による再生」(以上23日)が組み込まれている。
中でも、美容皮膚のセッションでのNICRによるふくらはぎ痩身(韓国DR Won)や、シリンジ内操作のみでの採取・注入できるステムセルセラピー(福岡MD)など多くの参加者に関心を呼びそうな演題が用意される。また、歯科アンチエジングでは、歯科口腔外科の治療範囲として解釈するしわへのヒアルロン酸注入(小出DDS)で歯科医からの注目が集まりそうだ。
栄養からの再生で発表される、Adrenal Fatigueは、まだ国内では馴染みの薄い言葉だが、全米では最先端のアンチエジング治療として脚光を浴びているだけに、発表される「副腎の疲弊に対するホルモン補充と栄養療法によるAdrenal Fatigueの治療法」(本間MD)を聴講した医師らが、今後この治療法を実践するケースが増えるかもしれない。
JSCAMが昨年から日常の認定医講習会・現地派遣研修で最も力をいれ、会員向けに研修を重ねてきた「VC点滴・オゾンクレンジグン点滴」によるセッションが、23日のゴールデンデンタイムに組み込まれている。ここでは4名のスペシャリストが、それぞれの臨床的立場でその治療効果を検証していく。
2日間を通して、フォーラム・セッションの合間には、2つのLiveTherapy(ヒアルロン酸注入術、遺伝子発毛術)が実演され、また、学術展示社による企業プレゼンテーションも同じフォーラム会場で発表dされる。
同時に公開講座も、両日とも午前の部で「幹細胞による再生医療はアンチエイジングの救世主!に」、「非医療者むけアンチエイジングアドバイザー入門講座」がそれぞれ講演される。
(JHM88号より)