第1回「NICRふくらはぎ痩身術」 [JHM]
[ 2009/9/4 ]
「ふくらはぎダイエットは難しい」を克服
韓国では美容外科手術を受けたことを患者は隠さない。だから、美容外科医の施術の習熟度も口コミであっという間に広まってしまう。こうした背景から、第一線で活躍する美容外科のスペシャリスト達は、ちょっとしたノウハウや工夫によって、患者の満足度をあげる努力を惜しまない。「JHM知っておきたい話題の施術」第1回目は、そんな韓国で〃脚美人〃にさせるNICR施術を紹介する。
韓国〃脚美人〃は今、ひふく筋退縮術で生まれる!?
韓国ソウルの新都心、江南区はもっぱら若者たちで賑わうトレンド・スポットでもある。東京青山の雰囲気をもつアックジョンや江南のロッテ百貨店あたりには、ファッションに敏感な女性が多い。韓流ブームで一躍脚光を浴びた韓国美人も少なくない。
そんな彼女たち、容姿の中で一際目立つところが、その美脚。すらりとした〃脚美人〃が颯爽と街中を歩いている。スマートレッグに目がとまるのは、ミニスカートをはく女性が多いせいなのか?裏を返せば、美脚だから丈の短いスカートを好んではいているのだろう。美脚ラインの中でもとりわけ目を引くところがふくらはぎだ。
今、韓国ではNICR(Non Incisional Calf Reduction)と呼ばれる切らないふくらはぎ整形術の需要が高い。いわゆる「ふくらはぎのダイエット」である。1000軒を超えるといわれるソウルの美容整形・皮膚科クリニックでその一割にあたる100台を超えるNICR術に使う高周波装置が導入されているほど、この施術を採用する医師は多い。この江南区こそ、美容整形クリニックのメッカでもある。脚美人たちのうちどれほどがこのNICRから変身していったかは定かでないが、患者と医師との需給バランスを考えれば相当数の女性たちが受診した経験があるのでは?と思わざるを得ない。
NICRはふくらはぎの主用な筋肉である、ひふく筋とひらめ筋のうち、ひふく筋を特殊な高周波で神経遮断することで、細くする施術法。一部では技術未熟な医師の手術で、韓国でも問題になったが、基本的には事故が極めて少ないふくらはぎの新たな痩身術だ。
高周波機器から配線されたプローブを使ってふくらはぎに穿針、ひふく筋の神経を特定しながら(患者によって多少の誤差はあるが)十数か所を遮断していく。穿針の範囲やプローブの動かし方などはトレーニングによって習熟していくが、実際に手術室の中で、機器のオペレーションや、プローブの動かし方などを、仔細に見学すると、思ったほど難しい施術ではないことが理解できる。
高周波による神経遮断で高い成功率・低いリスク
極めて少ないリバウンド
高周波の操作は基本的に神経が見つかるまで2Vの電圧をかけ、探索が完了したら徐々にボルトを落としながらプローブをより神経に近づけ遮断することになる。この神経探索のコツは「左手でふくらはぎ表面を押さえ、目視もしながら振動の感触を覚えることがポイント」と、過去3000症例をこえる施術を行なってきたNICRのスペシャリスト・DR Wonは話す。
ひらめ筋とひふく筋ではその振動が違うのだという。
日本ではもっぱらボトックスを用いたふくらはぎ痩身が主流だが、ボトックスの性質上どうしても数ヶ月で効果が薄れてしまう。NICRは高周波で神経を遮断するため、効果の持続時間が長く、結果的にボトックスによる痩身よりも、患者が負担するコストは低い。
腹部や二の腕と同じように脂肪吸引法も、ふくらはぎで行なわれるケースが少なくない。しかし、一般的にふくらはぎを形成する70%が筋肉質で脂肪はわずか20%足らず。DR Won自身も8年前にダイエットクリニックとして開業し脂肪吸引術を数多くこなしてきたが、「ふくらはぎのダイエットだけは難しかった」ことから、このNICR法に出会い5年前から実践している。
日本でも、ダイエット唯一のブラックボックスが「ふくらはぎ」と認識する美容整形の医師もいる。
高い成功率をもつこのNICR、後は術後の歩行障害や転倒などのリスクファクターが気にかかるところだが、「全く問題ない」とWon医師は太鼓判を押す。
そもそもふくらはぎの筋肉は25%がひふく筋で、70%がひらめ筋で構成されており、ひふく筋を0%にしても自然にひらめ筋が80%、90%とリカバーしていくのだという。アスリートならともかく通常の生活や歩行にはひふく筋を退縮させても何ら問題はなく、術後のダウンタイムでさえ驚くほど短い。一週間で軽い運動もできるという。
またリバウンドはほとんどないが、「ひらめ筋のリカバーがあるため、3000症例のうち5年経過してふくらはぎが元に戻ったケースはごくわすかだがある」ようだ。
DR Wonの場合、両脚で施術時間わずか1時間。30万ウオンの施術料金をとる。
術後管理は、運動靴をはかせ2ヶ月間はストレッチを推奨している。また、3ヶ月間はストッキングを着用させている。もちろん、術後数週間は、抗生物質、筋肉弛緩剤などの薬を服用させることはいうまでもない。
ちなみにこのNICR法は、歯科領域でも活用の道がある。噛筋の退縮に効果があるのだという。
3000症例のスペシャリストWon医師が伝授する
マスター認定コースで習熟可能(9月26日-27日釜山)
*本紙JHMでは、昨年よりこのNICRの施術をマスターするためのTrainingCourseを開校しており、1期〜3期までに9人の医師が講義とLiveSurgeryを受け修了した。DR Wonも使う韓国製の高周波装置を導入してすでに患者の受け入りを始めたクリニックは東京、大阪、福岡4ヶ所を数える。
新スレッドリフティング「ミラクルリフト」とのダブルマスター認定コースとして、この9月26日(土)27日(日)に韓国の釜山で第5期目のマンツーマンLiveSurgery研修が開催される。ご興味のある医師の方は、今号の差込チラシまたは、本紙ホームページ(http://www.e-jhm.jp)をご覧いただき、お申込ください。JHM本紙編集部・電話03-6222-3121、FAX03-6222-3125
(JHM87号より)
韓国では美容外科手術を受けたことを患者は隠さない。だから、美容外科医の施術の習熟度も口コミであっという間に広まってしまう。こうした背景から、第一線で活躍する美容外科のスペシャリスト達は、ちょっとしたノウハウや工夫によって、患者の満足度をあげる努力を惜しまない。「JHM知っておきたい話題の施術」第1回目は、そんな韓国で〃脚美人〃にさせるNICR施術を紹介する。
韓国〃脚美人〃は今、ひふく筋退縮術で生まれる!?
韓国ソウルの新都心、江南区はもっぱら若者たちで賑わうトレンド・スポットでもある。東京青山の雰囲気をもつアックジョンや江南のロッテ百貨店あたりには、ファッションに敏感な女性が多い。韓流ブームで一躍脚光を浴びた韓国美人も少なくない。
そんな彼女たち、容姿の中で一際目立つところが、その美脚。すらりとした〃脚美人〃が颯爽と街中を歩いている。スマートレッグに目がとまるのは、ミニスカートをはく女性が多いせいなのか?裏を返せば、美脚だから丈の短いスカートを好んではいているのだろう。美脚ラインの中でもとりわけ目を引くところがふくらはぎだ。
今、韓国ではNICR(Non Incisional Calf Reduction)と呼ばれる切らないふくらはぎ整形術の需要が高い。いわゆる「ふくらはぎのダイエット」である。1000軒を超えるといわれるソウルの美容整形・皮膚科クリニックでその一割にあたる100台を超えるNICR術に使う高周波装置が導入されているほど、この施術を採用する医師は多い。この江南区こそ、美容整形クリニックのメッカでもある。脚美人たちのうちどれほどがこのNICRから変身していったかは定かでないが、患者と医師との需給バランスを考えれば相当数の女性たちが受診した経験があるのでは?と思わざるを得ない。
NICRはふくらはぎの主用な筋肉である、ひふく筋とひらめ筋のうち、ひふく筋を特殊な高周波で神経遮断することで、細くする施術法。一部では技術未熟な医師の手術で、韓国でも問題になったが、基本的には事故が極めて少ないふくらはぎの新たな痩身術だ。
高周波機器から配線されたプローブを使ってふくらはぎに穿針、ひふく筋の神経を特定しながら(患者によって多少の誤差はあるが)十数か所を遮断していく。穿針の範囲やプローブの動かし方などはトレーニングによって習熟していくが、実際に手術室の中で、機器のオペレーションや、プローブの動かし方などを、仔細に見学すると、思ったほど難しい施術ではないことが理解できる。
高周波による神経遮断で高い成功率・低いリスク
極めて少ないリバウンド
高周波の操作は基本的に神経が見つかるまで2Vの電圧をかけ、探索が完了したら徐々にボルトを落としながらプローブをより神経に近づけ遮断することになる。この神経探索のコツは「左手でふくらはぎ表面を押さえ、目視もしながら振動の感触を覚えることがポイント」と、過去3000症例をこえる施術を行なってきたNICRのスペシャリスト・DR Wonは話す。
ひらめ筋とひふく筋ではその振動が違うのだという。
日本ではもっぱらボトックスを用いたふくらはぎ痩身が主流だが、ボトックスの性質上どうしても数ヶ月で効果が薄れてしまう。NICRは高周波で神経を遮断するため、効果の持続時間が長く、結果的にボトックスによる痩身よりも、患者が負担するコストは低い。
腹部や二の腕と同じように脂肪吸引法も、ふくらはぎで行なわれるケースが少なくない。しかし、一般的にふくらはぎを形成する70%が筋肉質で脂肪はわずか20%足らず。DR Won自身も8年前にダイエットクリニックとして開業し脂肪吸引術を数多くこなしてきたが、「ふくらはぎのダイエットだけは難しかった」ことから、このNICR法に出会い5年前から実践している。
日本でも、ダイエット唯一のブラックボックスが「ふくらはぎ」と認識する美容整形の医師もいる。
高い成功率をもつこのNICR、後は術後の歩行障害や転倒などのリスクファクターが気にかかるところだが、「全く問題ない」とWon医師は太鼓判を押す。
そもそもふくらはぎの筋肉は25%がひふく筋で、70%がひらめ筋で構成されており、ひふく筋を0%にしても自然にひらめ筋が80%、90%とリカバーしていくのだという。アスリートならともかく通常の生活や歩行にはひふく筋を退縮させても何ら問題はなく、術後のダウンタイムでさえ驚くほど短い。一週間で軽い運動もできるという。
またリバウンドはほとんどないが、「ひらめ筋のリカバーがあるため、3000症例のうち5年経過してふくらはぎが元に戻ったケースはごくわすかだがある」ようだ。
DR Wonの場合、両脚で施術時間わずか1時間。30万ウオンの施術料金をとる。
術後管理は、運動靴をはかせ2ヶ月間はストレッチを推奨している。また、3ヶ月間はストッキングを着用させている。もちろん、術後数週間は、抗生物質、筋肉弛緩剤などの薬を服用させることはいうまでもない。
ちなみにこのNICR法は、歯科領域でも活用の道がある。噛筋の退縮に効果があるのだという。
3000症例のスペシャリストWon医師が伝授する
マスター認定コースで習熟可能(9月26日-27日釜山)
*本紙JHMでは、昨年よりこのNICRの施術をマスターするためのTrainingCourseを開校しており、1期〜3期までに9人の医師が講義とLiveSurgeryを受け修了した。DR Wonも使う韓国製の高周波装置を導入してすでに患者の受け入りを始めたクリニックは東京、大阪、福岡4ヶ所を数える。
新スレッドリフティング「ミラクルリフト」とのダブルマスター認定コースとして、この9月26日(土)27日(日)に韓国の釜山で第5期目のマンツーマンLiveSurgery研修が開催される。ご興味のある医師の方は、今号の差込チラシまたは、本紙ホームページ(http://www.e-jhm.jp)をご覧いただき、お申込ください。JHM本紙編集部・電話03-6222-3121、FAX03-6222-3125
(JHM87号より)