本紙として最も注目すべきは、EDTAキレーションや高濃度ビタミンC点滴などの導入であろう。これまで、高輪メディカルクリニックのチェック＆ケアは、エビデンスを最重要視してきた。しかし、検査精度が向上すれば、向上するほど、それに対するソリューションが不足するというジレンマがあった。
今回のリニューアルをきっかけに、これまで行っていなかったソリューションについても、自らが検証を行いつつも導入し、『ケア』としてのソリューションを拡大していく。
点滴療法の導入に伴い、新クリニックでは、点滴ルームが設けられ、2人分の点滴用のソファーが用意されている。
高輪メディカルクリニックがEDTAキレーションを導入することで、その効果測定をマルチスライスCTで確認することも可能となり、キレーションの新しい評価が日本発のデータとして発表されるかもしれない。
運動療法においても、パッシブなソリューションとして、パワープレートが採用されている。パワープレートは、振動する板の上に乗って、バランスをとることで、インナーマッスルを鍛えるトレーニング機器。北欧などでは、高齢者の転倒予防などにも活用されている。トレーニング機器としては、最もパッシブなトレーニング機器かもしれない。
こうしたパッシブなソリューションの拡張によって、『ケア』を充実させ、アクティブなソリューションだけでは、結果が顕在化しない受診者に対しても、最大限のアンチエイジングを提供していくことが、新高輪メディカルクリニックのコンセプトだ。
アンチエイジング医療に、今最も不足しているのは、確実なソリューションであることは間違いない。これまで、チェックに力点を置いてきた高輪メディカルクリニックが、ソリューションの幅を広げ始めたことは注目に値する。
綿密なチェックシステムとEDTAキレーションやビタミンC点滴が組み合わされることで、どのような結果が得られるのか？大きな期待とともに、高輪メディカルクリニックに注目していきたい。




（JHM85号より）