ご承知の通り、新幹線の停車駅となった品川は、東京の南の表玄関として再開発も進み、一大ビジネス・スポットとして急成長している地域。その一角で古くからランドマークとして品川駅前を象徴する品川プリンスホテル。客室数は3680室と日本トップクラスで、併設の水族館やシアターなども備える、アミューズメントホテル。その一角、レジデンス棟に、今回高輪メディカルクリニックが移転、リニューアルオープンした。
高輪メディカルクリニックといえば、サプリメントドックやビタミンドック、健康寿命ドックなど、一連の予防医学的なチェックシステムが、あまりにも有名だ。そのデータの蓄積は、アンチエイジングに関して、間違いなく日本でもトップクラスで、日本型のアンチエイジングのエビデンスの大きな拠りどころとなっている。
当初、血中のマーカーの分析からスタートした、これらのチェックシステムは、今では64列マルチスライスCTなど画像診断や遺伝子検査なども取り込み、検査精度を高め、受診者の行動変容に活用しやすい形に進化し続けている。
これらのチェックに対し、これまでの高輪アンチエイジングクリニックは、運動療法や食生活指導などに、サプリメントを組み合わせた、ケアを提供してきた。
リニューアルした高輪メディカルクリニックでも、この基本コンセプトは変わらないが、ケアの部分がさらに拡張されているのが、最大の変化だ。これまでの高輪メディカルクリニックのケアは、運動にしろ、食生活にしろ、受診者がアクティブに取り組まなければならないソリューションに力を入れてきた。新クリニックでは、それに加えパッシブ（受動的）なソリューションとして、いくつかの手法が取り入れられている。



（JHM85号より）