M’sクリニック伊藤まゆMDも講演 [JHM]
[ 2009/6/2 ]
メディカル・エステティックという言葉が一人歩きしているが、アンチエイジング同様、その意味するところは曖昧だ。ここで本紙がいうメディカル・エステティックとは、厳密なものではなく、医療機関で行われるエステサロン的な施術、もしくはエステサロンと医療機関の提携によって行われるサービスといったところだろうか。
以前より本紙では、アンチエイジング医療とエステティックの施術は非常に相性がいいという主張を行ってきた。それは、アンチエイジング医療が、低侵襲で長い時間をかけてクライアントをケアする技術が多いことから、同様に即時的な効果は、レーザーなどよりも低いが、それよりも時間をかけるが、低侵襲で美容的な結果を出すエステティックの施術とコンセプトが近いのではないだろうか?
事実、欧州のアンチエイジング医療では、アンチエイジング医療とエステティックの施術が、組み合わせで提供されることも多いと聞く。
また、アンチエイジングクリニックはかなり定着してきたが、経営的に軌道に乗せるには、多少なりとも美容的なケアが必要であることも事実だ。そのためにもクリニックスタッフのみで行うことができる(医療資格者でなくともOKな)、エステティックの施術は、既にサロンで受け入れられ、市場に定着しているものも多いので、クリニック経営の大きな助けになるといっても過言ではない。
今回のBWJでは、後述する伊藤まゆMDや白澤友裕MDが、会場内で講演などを聴くことができるが、彼らはエステティックに対して、真摯に取り組み、また医師としての専門的知識をエステティックに導入し、メディカル・エステティックを実践する先駆者といえる。
(JHM84号より)