[4] 紫イペ、新たな挑戦始まる [JHM]
[ 2009/3/16 ]
並外れた臨床データを示す「紫イペ」
紫イペに関する研究は20世紀半ば、イタリア、ブラジル、アメリカ、アルゼンチンで、医薬品原料の開発をするために始まった。中でも、68年にブラジル・レシーフェ抗生物質研究所のデリマ博士が、紫イペから「ラパコール」という色素を抽出して肉腫(腫瘍)を移植させたマウスに投与したところ、84%の肉腫を抑制したことで、その後の研究を加速する。
そして「紫イペに含まれる色素ラパコールに抗がん作用が認められた」として、この研究成果はたちまち世界中の科学者の注目の的に。
その後、研究が進むにつれ紫イペの有効性は堰を切ったように明らかになっていく。その有効性を示す生体への作用は、抗がん、免疫増強、血糖値低下、利尿、抗炎症、貧血改善、血流改善、止血、降圧、肝機能・脂質代謝異常の改善など多岐に及んでいる。
そもそも紫イペ(学術名:パウデアルコ)は伝承薬としてインディオが好んで用いていたが、80年代後半に、パーツルイズ医師らによって初めて現代医療に導入された。その臨床的な効果はめざましいものだったことは、当時のブラジルの新聞、雑誌で大々的に紹介された。このパーツルイズ医師が診たひとりの患者は、子宮ガンを患っていましたが10日間服用した末、出血が止み長い間苦しんできた痛みが消えてしまった。しかも、その後この患者がどれほど長生きしたかを追跡したところ、全く健康体として日常生活を送りながら長寿をまっとうしたことが確認されている。(サンパウロ図書館に研究論文が各国語で所蔵)
ブラジルでは、今では紫イペの治癒力が多くの診療所や薬局で推奨され、アルゼンチンでは、テオドロメイヤー博士の指導によってアルゼンチンのがん患者に提供されている。南米の国では、もはや伝承薬草が現代医療に導入されているのである。
メイヤー博士によれば、アメリカでも多くの患者が「紫イペ」によってその病から蘇生していることが明らかになっているという。
たとえば、ユタ州の婦人が、がんによる痛みから紫イペによって開放された改善症例や、フロリダの男性が前立腺がんをビタミン、ミネラルを併用した食事療法と共に紫イペの投与で2週間後にがんを消滅させている。さらに、歯槽膿漏に苦しむイリノイ州の男性が、切開によって膿を摘出後、紫イペの効果によって24時間で痛みが止まり、その後の腫れ、膿汁も全く消えてしまったという報告もある。
もちろん、日本でも基礎・臨床研究が96年ころからスタートし、多くの研究成果があらわれている。
とりわけ有名なのが、先述の川口 雄才医師(当時・関西医大外科医)のチームによるもので、04年には、大腸がん、乳がんを患う患者さんにこの紫イペを5年にわたり投与し続けた研究成果を発表した(がん治療学会・緩和医療部門)。
この紫イペを投与しながら、あるがん病巣には腹膜破腫切除という方法を使ったり、低用量の抗がん剤を併用しながら、がん患者への治療を続けた。
そして5年生存曲線(5年にわたり患者さんがどのくらい延命できるかというグラフです)で、病巣によっては抗がん剤や放射線治療を上回る成果を出している。こうした紫イペに関る研究は驚くほどの成果をみせていることから、現在でも臨床試験に加えて、先述のとおり基礎研究にも精力的にトライしている。
参考までに、日本で発表された主な研究成果のタイトルと研究者をご紹介する。
・1996年7月11日
第17回日本炎症学会「機能性食品による発ガン抑制と抗腫瘍活性」(金沢医大がん研究所 坂井俊之助教授)
・1996年10月11日
第55回日本癌学会総会「機能性食品による発ガン抑制と抗腫瘍活性」(同上)
・1997年6月14日
第56回日本癌学会総会「イペの生体防御反応に与える効果について」(同上)
・1998年1月31日
第2回癌特異的免疫治療法研究会「Tabebuia avellanedaeの生体防御反応と抗腫瘍細胞に与える効果について」(同上)
・1998年3月25日
第60回日本血液学会総会「Tabebuia avellanedaeの生体防御反応と抗腫瘍細胞に与える効果について」(同上)
・1998年7月26日
第4回日本癌コンベンション「21世紀の医学 癌の波動免疫療法」(大森隆史MD)
・1998年9月30日
第57回日本癌学会総会「イペの抗腫瘍細胞の特性」(金沢医大がん研究所 坂井俊之助教授)
・1998年11月22日
第1回日本補完代替医療学会「紫イペカプセルによる免疫、糖代謝への影響」(大森隆史MD)
・2000年11月15日
第3回日本補完代替医療学会「癌補助療法としての紫イペの効果について〜乳がん、胃がん、大腸がん」(関西医大・外科 川口雄才MD)
・2001年11月11日
第4回日本補完代替医療学会「癌治療のありかた〜癌と紫イペ」(同上)
・2003年10月
第41回日本癌治療学会「機能性食品の意義」(同上)
・2004年10月3日
第2回国際臨床抗老化医学会議「補完代替医療とサプリメント・5年生存率への挑戦〜患者が満足する医療の実践」(同上)
・2007年6月22日
第14回日本肝細胞研究会
「紫イペの肝iNOSの誘導に対する抑制効果とそのメカニズム」
(JHM82号より)
紫イペに関する研究は20世紀半ば、イタリア、ブラジル、アメリカ、アルゼンチンで、医薬品原料の開発をするために始まった。中でも、68年にブラジル・レシーフェ抗生物質研究所のデリマ博士が、紫イペから「ラパコール」という色素を抽出して肉腫(腫瘍)を移植させたマウスに投与したところ、84%の肉腫を抑制したことで、その後の研究を加速する。
そして「紫イペに含まれる色素ラパコールに抗がん作用が認められた」として、この研究成果はたちまち世界中の科学者の注目の的に。
その後、研究が進むにつれ紫イペの有効性は堰を切ったように明らかになっていく。その有効性を示す生体への作用は、抗がん、免疫増強、血糖値低下、利尿、抗炎症、貧血改善、血流改善、止血、降圧、肝機能・脂質代謝異常の改善など多岐に及んでいる。
そもそも紫イペ(学術名:パウデアルコ)は伝承薬としてインディオが好んで用いていたが、80年代後半に、パーツルイズ医師らによって初めて現代医療に導入された。その臨床的な効果はめざましいものだったことは、当時のブラジルの新聞、雑誌で大々的に紹介された。このパーツルイズ医師が診たひとりの患者は、子宮ガンを患っていましたが10日間服用した末、出血が止み長い間苦しんできた痛みが消えてしまった。しかも、その後この患者がどれほど長生きしたかを追跡したところ、全く健康体として日常生活を送りながら長寿をまっとうしたことが確認されている。(サンパウロ図書館に研究論文が各国語で所蔵)
ブラジルでは、今では紫イペの治癒力が多くの診療所や薬局で推奨され、アルゼンチンでは、テオドロメイヤー博士の指導によってアルゼンチンのがん患者に提供されている。南米の国では、もはや伝承薬草が現代医療に導入されているのである。
メイヤー博士によれば、アメリカでも多くの患者が「紫イペ」によってその病から蘇生していることが明らかになっているという。
たとえば、ユタ州の婦人が、がんによる痛みから紫イペによって開放された改善症例や、フロリダの男性が前立腺がんをビタミン、ミネラルを併用した食事療法と共に紫イペの投与で2週間後にがんを消滅させている。さらに、歯槽膿漏に苦しむイリノイ州の男性が、切開によって膿を摘出後、紫イペの効果によって24時間で痛みが止まり、その後の腫れ、膿汁も全く消えてしまったという報告もある。
もちろん、日本でも基礎・臨床研究が96年ころからスタートし、多くの研究成果があらわれている。
とりわけ有名なのが、先述の川口 雄才医師(当時・関西医大外科医)のチームによるもので、04年には、大腸がん、乳がんを患う患者さんにこの紫イペを5年にわたり投与し続けた研究成果を発表した(がん治療学会・緩和医療部門)。
この紫イペを投与しながら、あるがん病巣には腹膜破腫切除という方法を使ったり、低用量の抗がん剤を併用しながら、がん患者への治療を続けた。
そして5年生存曲線(5年にわたり患者さんがどのくらい延命できるかというグラフです)で、病巣によっては抗がん剤や放射線治療を上回る成果を出している。こうした紫イペに関る研究は驚くほどの成果をみせていることから、現在でも臨床試験に加えて、先述のとおり基礎研究にも精力的にトライしている。
参考までに、日本で発表された主な研究成果のタイトルと研究者をご紹介する。
・1996年7月11日
第17回日本炎症学会「機能性食品による発ガン抑制と抗腫瘍活性」(金沢医大がん研究所 坂井俊之助教授)
・1996年10月11日
第55回日本癌学会総会「機能性食品による発ガン抑制と抗腫瘍活性」(同上)
・1997年6月14日
第56回日本癌学会総会「イペの生体防御反応に与える効果について」(同上)
・1998年1月31日
第2回癌特異的免疫治療法研究会「Tabebuia avellanedaeの生体防御反応と抗腫瘍細胞に与える効果について」(同上)
・1998年3月25日
第60回日本血液学会総会「Tabebuia avellanedaeの生体防御反応と抗腫瘍細胞に与える効果について」(同上)
・1998年7月26日
第4回日本癌コンベンション「21世紀の医学 癌の波動免疫療法」(大森隆史MD)
・1998年9月30日
第57回日本癌学会総会「イペの抗腫瘍細胞の特性」(金沢医大がん研究所 坂井俊之助教授)
・1998年11月22日
第1回日本補完代替医療学会「紫イペカプセルによる免疫、糖代謝への影響」(大森隆史MD)
・2000年11月15日
第3回日本補完代替医療学会「癌補助療法としての紫イペの効果について〜乳がん、胃がん、大腸がん」(関西医大・外科 川口雄才MD)
・2001年11月11日
第4回日本補完代替医療学会「癌治療のありかた〜癌と紫イペ」(同上)
・2003年10月
第41回日本癌治療学会「機能性食品の意義」(同上)
・2004年10月3日
第2回国際臨床抗老化医学会議「補完代替医療とサプリメント・5年生存率への挑戦〜患者が満足する医療の実践」(同上)
・2007年6月22日
第14回日本肝細胞研究会
「紫イペの肝iNOSの誘導に対する抑制効果とそのメカニズム」
(JHM82号より)