[JHM] 求められる技術の習熟
[ 2009/2/10 ]
「ヒアルロン酸の自己注で後遺症」
「美脚再生術で訴訟騒ぎ」でクローズアップ
JSCAM特別コーチング風景(ヒアルロン酸・ボトックス注射講習会より)
先日行なわれた第104回日本美容外科学会で、日本医科大学・形成外科学の百束教授が「医師でない者がヒアルロン酸を自己注射したことによる後遺症例が報告」され物議を醸した。ほぼ時を同じくして韓国でも、未熟な医師による下肢の美容整形術によって皮下血腫(Hematoma)が発症したという副作用から、患者が訴訟を起こした。前者は医師によるものではないので、もちろんの事であるが、後者の場合も術者が施術内容を習熟していなかったために起こってしまった医療事故であり、しっかりとしたトレーニングさえ積んでいれば起こりえなかった症例と言えよう。アンチエイジングという言葉が独り歩きしている昨今、特に専門的に学ばなくても行えると錯覚してしまう施術が多い。しかし、施術の成り立ちから始まる諸々の知識・技術を修得せずに診療のメニューとして取り入れてしまうのは危険でもあるし、今後のアンチエイジング医療を考えたうえでもマイナスにしかならない。新たな施術は必ず知識や技術を学んでから行うという、当たり前のことをすることが今後アンチエイジング医療には求められると同時に、関連する医学会、団体がその役割と責任を担うことは言うまでもない。
(JHM82号より)
「美脚再生術で訴訟騒ぎ」でクローズアップ
JSCAM特別コーチング風景(ヒアルロン酸・ボトックス注射講習会より)
先日行なわれた第104回日本美容外科学会で、日本医科大学・形成外科学の百束教授が「医師でない者がヒアルロン酸を自己注射したことによる後遺症例が報告」され物議を醸した。ほぼ時を同じくして韓国でも、未熟な医師による下肢の美容整形術によって皮下血腫(Hematoma)が発症したという副作用から、患者が訴訟を起こした。前者は医師によるものではないので、もちろんの事であるが、後者の場合も術者が施術内容を習熟していなかったために起こってしまった医療事故であり、しっかりとしたトレーニングさえ積んでいれば起こりえなかった症例と言えよう。アンチエイジングという言葉が独り歩きしている昨今、特に専門的に学ばなくても行えると錯覚してしまう施術が多い。しかし、施術の成り立ちから始まる諸々の知識・技術を修得せずに診療のメニューとして取り入れてしまうのは危険でもあるし、今後のアンチエイジング医療を考えたうえでもマイナスにしかならない。新たな施術は必ず知識や技術を学んでから行うという、当たり前のことをすることが今後アンチエイジング医療には求められると同時に、関連する医学会、団体がその役割と責任を担うことは言うまでもない。
(JHM82号より)