[JHM] アンチエイジング医療での美容・痩身③
[ 2008/8/3 ]
ifia JAPAN2008で行なわれたメタボリックシンドローム対策シンポジウムでは、共立女子大学 井上修二教授や東京医科歯科大学 河村 和夫教授、東京女子医・慶応大学 栗原 毅教授らが、メタボ健診について講演したが、医療政策学講座の河村教授は、メタボ健診の問題点について、行政と医師会が接触していないことを挙げた。
さらに、保険者によっては、メタボ健診を行なわないという選択を行なう可能性もあることを示唆した。
本紙は先述した保険者の予算で、満足なメタボ対策ができるかと河村教授に質問したところ、結果を出すことは難しいとの回答を得た。それ故、民間の事業としてメタボ対策が望まれているのだという。
一方で、栗原教授も東京女子医大で3箇所の施設において保健指導を行なってきたが、思うように成果が上がらなかったのだという。
そのために患者の行動変容を促す手段として、栗原教授は対象者の身体の状況を視覚的に示すことで、保健指導の効果を上げている。主に用いるのは、CTスキャンの画像やMC-FANの映像などである。更には、TV電話を活用した、自宅への介入なども効果が高いという。
また、メジャーで腹囲を計測するだけでなく、わき腹の肉をつまんでみることの重要性を訴える。つまめれば、皮下脂肪の可能性があり、つまめなければ、腹囲80センチでも内臓脂肪蓄積の可能性があるのだという。
(JHM75号より)