[JHM] キレーションの是非を問う②
[ 2008/7/12 ]
反対派の防衛医大の綾織 誠人MDも石田MD同様にミネラルの損失や酸化LDLの生成機能からみたキレーションについて解説した。
最後に肯定派の高村泌尿器科麻酔科医院、高村 宣彦MDが、延べ2010件のキレーションの経験から、症例報告を行なった。
その後、全員が壇上で質疑応答の時間が設けられたが、質疑というよりは、キレーションを奨励するような提案などが寄せられていた。
反対派の説明で最も気になるのは、海外での3件のキレーション死亡例であ
る。これに対しては座長の満尾MDが、海外の死亡例については、15歳以下に対して行なわれたもので、成人に対してプロトコルどおりに行なった例では、副作用の報告が無いことを説明した。
満尾MDは、現在継続中の米国NIHで行われている大規模臨床試験でも、重篤な副作用とが報告されていないことを述べ、会場からも安全性に問題がないのであれば積極的に実施してもいいのではないかという意見も聞かれた。
(JHM75号より)