[JHM] 高気圧エア・チャンバー隆盛④
[ 2008/5/17 ]
こうした米国の動向は、米国のInternational Hyperbarics Association(国際高気圧協会)と提携する日本国際健康気圧協会が、日本にも情報を発信している。当然ながら、この情報の多くは米国で主流の『オアシスO2』を中心としたものだ。
『オアシスO2』は、圧縮された1.3気圧の“空気”で満たされたチャンバー内で呼吸することで、ヘモグロビンに結合した酸素だけではなく、血漿に直接酸素が溶存する。
通常、酸素は赤血球のヘモグロビンと結合し、細胞に運ばれるが、抹消血管は赤血球が変形して、やっと通過できる細さで、動脈硬化や閉塞などで、酸素が抹消の血管まで供給されない状態もありうるという。
血漿に直接酸素が溶存していれば、赤血球が通過できない血管でも、酸素を供給することができ、体の隅々に酸素がいきわたる。体細胞の隅々に酸素が供給されることで、細胞の代謝を正常化しようとするのが高気圧チャンバーの目的だ。
先述した健康博覧会では『オアシスO2』の金属製のハードタイプも展示されていた。多くの他社製ハードタイプのスライドドアと異なり、フルオープンし、高齢者なども出入りしやすい構造で、向かい合って2人が入ることができる。
(JHM 73号より)