[JHM] 検証-Clinicalデータ- ④
[ 2008/4/15 ]
この結果がラピッドプログラムの申請・採用の決定に繋がったのだという。
このプログラムではまず、様々な安全性試験が行なわれている。イヌに対しての14日間反復投与や復帰突然変異試験、染色体異常試験、小核試験などがNCIの予算によって確認され、安全性についてのお墨付きが与えられている。この安全性の試験は、1SY-16だけでなく、『仙生露エキスロイヤル』や、抽出原料となった『ABMK-22(1SY-16を含む低分子抽出物)』についても行なわれている。
有効性については、マウスの肺がんに対する追試と、追加効能実験として、大腸がんと乳がんの抗腫瘍効果が研究され、どちらも75〜85%という発生阻止率が確認されている。
これらの結果を受けてNCIは、協和のアガリクス茸から抽出されたISY-16を、抗腫瘍剤として開発して行くために、ヒト臨床試験の実施を決定している。
今後はFDAのINDA(新薬臨床開始届)のための論文発表が行なわれ、DMF(医薬品登録原簿)に登録、NCIによる1SY-16のGMP生産が開始され、FDAの認可を得て、ヒト臨床プログラムが開始される。
新薬のためのヒト臨床試験はPhase1〜4まであるが、日本と違い、承認のスピードが速い米国では、思ったより早く、アガリクス由来の抗がん剤が発売されることになるかもしれない。
エス・エス・アイの『仙生露』は、世界で一番抗がん剤に近いところにいる健康食品かもしれない。
(JHM 第72号より)