JAASアカデミー
TEL
お問い合わせ
一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

JAASアカデミー

一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

TEL

お問い合わせ

クローズアップ医療③

[ 2008/1/23 ]

体感№1サプリメント

クリニックで行なうサプリメンテーションにおいて、大切なことは結果を出すことである。それは検査結果の数値の改善でもいいし、クライアント自身の体感でもいい。クライアント自身の体感で言えば、市場で販売され、定着しているサプリメントは総じて体感に優れている。
そうした定番素材では関節対応のグルコサミンと眼のケアとしてのブルーベリー(ビルベリー)がある。特にビルベリーは体感に優れ、尚且つエビデンスも充実していることからお勧めの素材と言える。
先日、国内のブルーベリーの普及や研究の推進を目的とするNPO法人ブルーベリーで健康増進を考える会主催の第6回目となる国際シンポジウムが開催された。
その中ではがんに関するビルベリーの講演が目立っていたが、鹿児島大農学部の侯 徳興 准教授はがんと老化は共通の分子標的が多く、強い関連が示唆されていることがNatureなどでも報じられていることを述べた。
世界市場でのビルベリー原料の供給大手の伊インデナ社の化学部門プレジデントのエンツォ ボンバルデリ博士は、ビルベリーの将来の重要なターゲットとして抗がん作用を挙げていた。
現在インデナのビルベリーの機能性研究は、毛細血管の透過性障害など抹消血管障害であるという。毛細血管が集中する部位の一つ、眼の改善効果や浮腫の改善はこの機能の結果であり、興味深いことに、欧州では、避妊薬の副作用の改善にビルベリーが活用され、効果を挙げていることを述べた。
その一方で抗がん作用について、ビルベリーには血管新生抑制や抗がん剤の副作用を抑える粘膜の増成作用、アポトーシスの誘導などの効果が基礎研究などで確認されていることを発表した。
当然ながら、こうした結果は、ブルーベリーエキス全てに当てはまるわけではなく、機能性成分アントシアニンを規格化して、GMP工場で生成される、インデナ社のビルベリーエキスにだからこそ、もたらされる結果であることを強調していた。本紙の調査でも、ビルベリーエキスと称した紛い物原料の横行が判明しており、ビルベリーについては厳密な原料の精査が必要であることを強調したい。
侯 准教授との関連で言えば、多彩な抗がん作用を持つビルベリーは、老化を防ぐアンチエイジング素材といえる。

(JHM 第70号より)

Copyright (C) JAAS ACADEMY. All rights reserved.