トマトはドクタープロデュースの「ヴィーナススキン」を展示する。

　これまで化粧品は肌に不足しがちな物を補い、肌を守るということが主流であった。しかし、ヴィーナススキンはレチノイン酸トコフェリル（VAA）が肌の表皮細胞に活性化の信号を伝えることで、自らが持つ“生まれ変わる力”を引き出すのである。

　ヴィーナススキンは先述したVAAの他にも、コメ発酵液、グルタチオン還元酵素（コムギ胚芽エキスに含まれる）、ビタミンC誘導体、ワイルドヤム、CoQ10などから出来ており、各々の素材の良いところが相乗効果となって表れている。

VAAには皮膚細胞の新生促進効果があるという。表皮では基底細胞層に働きかけ、ケラチン細胞が促進され表皮のターンオーバーも促進される。一方、真皮では線維芽細胞に働き、コラーゲンやエラスチンが産生され、肌の弾力につながる。

コメ発酵液はチロシナーゼ抑制効果、グルタチオン還元酵素はフェオメラニン（白のメラニン）に誘導し、ビタミンC誘導体はメラニン色素を還元して色を薄くする。CoQ10には抗酸化作用があり、ワイルドヤム（ラテンアメリカやアジアに自生する植物）はDHEAサプリメントの原料として使用されていることから、アンチエイジング作用があるのだという。

　ヴィーナススキンはドクタープロデュースの商品であり、システムが確立している。このシステムを打ち出した背景には、クリニックでの医学的知識に基づいた皮膚理論に加え、サロンでの施術やキメ細かいサービスという両方が提携することにより、顧客に対してより高い効果と安心感を提供したいという思いからである。

　同社では商品についての講習会を行い、サポート体制も整っているため、これからアンチエイジング医療を始めたいと思う医師も安心して使用することができる。さらにヴィーナススキンは、段階的に“強さ”を調節できることから、特に肌が弱いといわれる日本人に対しても、適材適所な使い方が出来るのである。

“物理作用”のシリカマトリックス化粧品「レオレックス」

世界のトップコスメを日本へと輸入するウィンフィールド・ライフリサーチでは、ビューティーワールドで「LEOREX（レオレックス）」を展示する。

　レオレックスは、主成分であるシリカ（ケイ素）を独自のテクノロジーで応用した新しいアンチエイジング化粧品。

一般化粧品と違うのは、レオレックスの作用が“物理作用”という点。一般的な化粧品はいわゆる“化学作用”によって、肌へより浸透させるための作用である。しかし、レオレックスは肌内部に浸透する効果を目的とせず、肌が本来の持つ疎水性と親水性を兼ねた「スキンマトリックス」のみに働きかけるので、肌構造を強める性質＝物理作用となっている。

　レオレックスの作用としては、①シリカが角化した細胞を取り除き、老廃物を引っ張り出す。②肌に「シリカ マトリックス」を形成し、肌を引き締めながら持ち上げることで、リフトアップ、細胞代謝を促す。③シリカの吸収力により、その「シリカ マトリックス」に水分、栄養分を蓄え、肌を潤すという3つの主な作用がある。

レオレックスを繰り返し使用することで肌構造が強化され、肌本来の持つ機能を正常にするのである。肌の老化サイクルとして、肌細胞のダメージやコラーゲンの減少などがよく言われることであるが、レオレックスによりこれら悪循環が改善されるのだという。

　一度（一回約15分程）使用するだけで、驚くほどの実感を得られる化粧品のため、エステサロンではフェイシャルメニューと組み合わせることでリピート率アップも狙える商品である。モニターとして使用した人からは「癖になってしまった」と言わしめる実感力を持つレオレックス。レオレックスシリーズとして当初は肌別で「ブースター」と「ブースタープラス」、肌補修を目的とする「ナイト」の3パターンを用意しているが、様々な用途へのシリーズ製品も現在考えられている。

医師も関心！数分でウエストがくびれるスリム化ジェル＆施術

　昨年のビューティーワールドウエストでも展示し、大反響となったブースがあった。それが、SVIのブースである。

　展示場を訪れた人に対し、同社の「SK・42ジェル」と独自のボディメイキングで、5分も経たないうちに希望者のウエストが一目でわかるほど“くびれ”てしまうパフォーマンスに多くの来場者が関心を寄せた。丁度ブースを訪れていたJSCAM（NPO日本臨床抗老化医学会）の医師も一目ぼれし、熱心に説明を聞くほどの商品＆施術であった。

　医師も高い関心を寄せるジェルおよび施術とはどういうものなのか？

ジェルは、脂肪分解酵素であるエラスターゼと消化酵素であるジアスターゼの働きを直結させ、脂肪間脂質セラミドと、脂肪間を満たしているヒアルロン酸を押しのけて、余分な水分と脂肪を分解するのである。

人体に備わっている生理現象とランゲルハンス細胞の特性を生かしたメカニズムであるが、スリム化を実現するまでの流れを見ると、ジェルの複合成分が表皮の水分と脂肪分を分解して老廃物にするので、当然、生理的に新陳代謝が活発になる。これと同時に、肌を守るために存在していた表皮の水分と脂肪分は、人体機能として奪われた分を急遽補充しようと働きかけ、真皮層の成分で補う。そして真皮層は脂肪層で補うこととなる。補充するために集合した水分と脂肪分は、表皮にたどり着く前に分解され、老廃物としてほとんど体液などにより体内排除されるのである。

この効果は20種類以上の植物エキス群を含む94種の成分の組み合わせであるが、これら成分は一般的な化粧品でも使用されているものであるが、開発者である小泉　悟司先生曰く、“組み合わせの妙”により、これらの効果を実現させているのだという。

ジェルだけでも充分だと思うであろうが、皮下浸透したジェルに軽い刺激を与え続けると、感圧反応としてランゲルハンス細胞が脳細胞へ感作し、そこから他の細胞に感作し生理現象を誘引、ジェルの成分が尽きるまで繰り返し行なわれ、初期急速反応として2時間を含む、細大8〜12時間も好転反応を促すのだという。効果を最大限求めるのであれば、ジェルよりむしろ施術のほうが重要であることが窺えるであろう。

先述したようにJSCAM会員である医師も小泉先生に師事し、施術を学び使用するということからも、クリニックでの“メディカルエステ”が一層行なわれることが予想される。

医師がジェル＆施術を行うことについて小泉先生は「“うれしい”事の恩恵を広めたいと思ったからです。これまでジェル及び施術は、エステが主となり“キレイ”を発信してきましたが、医療分野からも“キレイ”を発信して欲しいと思っています。このジェルや施術が日本で充分に広まれば、世界中から日本へ“キレイ”を学びに来るはずです。“キレイ”を日本から発信したいのです」とコメントし、“小泉流キレイ”で日本発の美を目指している。

アンチエイジング診療の入門としての引き合いも多い機器

　今年流行のRFを出展するメーカーにはアクアプラスもある。同社では「サーママジック」というRF機器を展示する。サーママジックの特徴は周波数が0.3MHz、目的別施術が可能な2本のプローブハンドル、施術エリアに合わせた7種のトリートメントヘッドとなっている。

　同社ではRFの他にも振動プレートである「プロエリックス　バイブレーション」や、オゾンミストや音波によりノンニードルメソセラピー機器である「PRO3SON」、そして高濃度酸素と独自の美容液を肌に導入する機器である「O2イントラシューティカル」なども出展。