アンチエイジング美容医療業界における、
JAAS厳選のスペシャリスト達を取材・レポートしていきます。
患者様目線を徹底し、真摯な態度で接する。
新宿ラクル美容外科クリニック
【ドクタープロフィール】
新宿ラクル美容外科クリニック
山本厚志
2004年に鳥取大学医学部医学科卒業後、湘南鎌倉総合病院に勤務。その後、東京大学医学部形成外科・美容外科に入局。2008年大手美容外科に入職 都内院院長に就任。2012年新宿ラクル美容外科クリニック開院。
日本美容外科医師会、日本形成外科学会、日本アンチエイジング外科美容再生会(JAAS)
新宿ラクル美容外科クリニック東京/新宿
住所 |
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-11-15 サンフル西新宿2F |
アクセス |
各線新宿駅徒歩4分 |
電話番号 |
03-5332-7773 |
診療時間 |
10:00~20:00 |
定休日 |
年中無休 |
URL |
http://www.racle-cl.jp |
新宿駅から徒歩5分程度。駅近とはいえ新宿の喧騒から少し離れた場所にある新宿ラクル美容外科クリニック。2012年11月にオープンしたクリニックは清潔感があり、インテリアはもちろんスタッフもすべてが新しく活気に満ちている。
今回は、この新宿ラクル美容外科クリニックの山本厚志医師に話を伺った。
数学者志望から、「人に貢献する仕事を」と医学部に転部
「実は、最初は大学で数学を勉強していました。将来は数学の学者になるつもりだったんです。」そう話し始める山本厚志医師。難解な解を導き出すことが得意で、数学は同年代の中でもかなり上位だったため、数学を専攻したのはスムーズな選択だったという。
そんな山本医師が医学部に転部した理由は、大学生活を通して「人に関わる仕事、特に人をサポートできる仕事に就きたいと思い始めたから」だと話す。理系で人と接する仕事というと必然的に医師という選択が見え始め、さらに、子供の頃に外見にコンプレックスを持った経験があったため、医師の道を選ぶなら同じような悩みを持つ人を助けられる形成外科・美容形成科を選択しようと思い、改めて医学部を受験し転入した。
「自分もそういう気持ちを持ったことがあるので、今でも患者様の気持ちがよくわかります。周囲からみたら『別に気にならないのでは?』という小さな傷やアザでも、ご本人はとても気にされるもの。だからこそ、施術方法などを丁寧に説明し、一緒に解決することを心がけています」
医学部卒業後は、総合病院での勤務を経て東京大学医学部形成外科・美容外科に入局し、さらに形成外科・美容外科について再度勉強を重ねる。その後、大手美容クリニックを経て、今の新宿ラクル美容外科クリニックを開院した。
山本厚志医師の患者様への姿勢は診察でも一貫している。
基本的に、最初の診察はカウンセリングと施術の提案のみ。その場で次回の手術予約はほぼ行わない。逆に、まだ施術をする必要がないと思えば率直にそのように伝える。また金銭的に余裕がない患者様には、時期を置いてまた来ていただくように優しく勧めることもある。
「決めるのはお客様。私たちはそのための情報提供をしているのです。医師が上から目線で接するようなことはしたくないので、できるだけ同じ目線で一緒に考えるというスタンスで接しています。」と話す。
そんな山本医師のエピソードはまだある。「先日いらした患者様は、別のクリニックでも私がオペを行った方でした。彼女の初めての手術の際に不安のあまり泣きじゃくってしまったのですが、私が彼女の手を握って安心させたようで、本当にうれしかったと話していました。その時、私は夢中で対応していたので、実はあまり覚えていないのですが…(笑)」
取材に対しても、終始ユーモアも交えながら笑顔で接してくださった山本医師だが、患者様と対等な立場で一緒に考えたいという一貫した信念を強く感じた。
ナチュラルフェイスリフトなど効果にこだわったアンチエイジング術
新宿ラクル美容外科クリニックには、30~50代を中心に幅広い年齢層の患者様が訪れる。特に多い相談はアンチエイジング関連で、山本医師が力を入れているリフトアップ術は好評で、施術後のアフターケアも定期的に相談に来るなど、すでにリピートする患者様も多数いる。
「アンチエイジングには特に力を入れています。お客様の満足度と施術の実際の効果を追及していきたいと考えているので、一日に沢山の予約を入れすぎずに一人ひとりの患者様に丁寧に向き合うことを心がけています」という。
いくつかあるフェイスリフト術の中でも、特に「ナチュラルフェイスリフト」が人気だ。SMAS(表在性筋膜)とプラティズマ(広頚筋)をしっかりと引き揚げ、リテーニングリガメントの概念に沿ってひとつひとつの手術を丁寧にしっかりと行う。またナチュラルフェイスリフト以外にも、3Dリフト、ナチュラルリフト、トータルフェイスリフトなどのリフト術や、それぞれの手法を組み合わせたリフトアップ法など多くの治療を手掛けている。
その他、眉下切開や眼瞼下垂、二重術(全切開法・目頭切開・埋没法)などの目元の治療や、脂肪吸引、レーザー脱毛、豊胸といった治療から、ライトな注入系(ヒアルロン酸、ボトックス)までにも幅広く対応している。クリニックがオープンしてまだ間もないものの、患者様の多様なニーズを丁寧にくみ取った診察科目や治療法が、多くの患者様が通ってくる理由のひとつなのだろう。
手術をするからにはきちんと効果を出したいと話す山本医師。HP用に撮影されたモニターさんの症例写真は、どの患者様も、角度、サイズともに大きな狂いがない状態で撮影されている。「症例写真は大事ですが、前後で向きが微妙に違っていたりサイズ違うと、逆に不信感を持ってしまうこともあると思うのです。私たちは患者様に対して正直にありたいと思うので、写真についてもほぼ同じ角度、サイズで撮影し掲載するようにしています」。
また、取材中にも遠くの方で患者様の出入りがあったが、見送りをするスタッフの方が、エレベーターが2階から1階に完全に下りて患者様の姿が見えなくなるまで、ずっとお辞儀をしている光景に、何度も遭遇した。
医師として技術力はもちろん一番大事な部分であるが、山本医師のこだわりはそれだけははない。スタッフも含めて、クリニック全体で至るところで患者様に対し真摯な態度で接している姿勢を感じられた。
不要なプライドは持たない。改善点は師に相談する
開院して半年。日々の施術の中で改善したい点が見つかると、山本医師は他の先輩ドクターに相談を持ちかけるという。「かなり何度も相談しているので、すでに面倒がられているかもしれないですね(笑)。・・・でも、プライドを持ちすぎてわからないこともそのままにしておいては、結果的に来院してくださる患者様に対してとても失礼だと思うのです。」
山本医師は先輩医師への相談だけではなく、JAAS日本アンチエイジング外科美容再生研究会が定期的に開催するライブ講習会にも必ず参加している。このライブ講習会は、いわゆる講義だけの勉強会ではなくほぼ全員が手術に参加し、実際にオペを体験するという「参加型ライブ講習会」だ。山本医師はこのような講習会で技術研鑽をするとともに、より細かな部分を先輩医師にさらに確認することで、確実に技術力を高めノウハウを蓄積していっている。
「クリニック名の『ラクル』とは、『おもてなしの心』を意味します。『おもてなし』という意味のイタリア語と「心」という意味のフランス語から、理想とする思いを込めて私が造りました。」かつてブラックジャックにあこがれたと話す山本医師。たぐいまれな技術力だけではなく、患者様の心や人生をドラマチックに変えるところに衝撃と共感を持ったという。
「実際の現場は、そんなに簡単なことではないのですけどね。ですが、彼のように、美容医療を通して患者様の心の中にある本来の美しさや自信を引き出したいと思っています。必要最小限の手術や処置で、自分に自信が持てて前向きになり、結果として、見た目だけでなく『心の中』から綺麗になっていただけたら、美容外科医として本望です」
次世代の美容医療・アンチエイジング業界は、こういった信念を持つ意欲あるドクターがリードすべきではなかろうか。