３５０症例をこえる臨床データに基づき、満を持して開発製造そして発売に踏み切ったクリニック専売化粧品が発売された。商品名『Ｄｒ．ＮＡＮＯＣＥＬ　アクアモイストプレミアム』で、「超酸性水」をベースに開発された化粧水だ。従来の電解水とは異なり塩素含有量が少なく水が活性化されているため過敏になった肌を全く刺激せず、かつ殺菌効果を発揮するため優れた浸透力で角質層の保水を促す。その製造にあたっては特殊な方法で電気分解させて「超酸性水」が得られるが、製法は特許第４７４６８７０号【殺菌・消毒および保湿性を有する美肌水の製造方法】として公開広報されている。化粧水の開発にあたり合成界面活性剤、着色料、鉱物油、香料や防腐剤は一切添加されていないことはいうまでもない。発売元のプレバンクでは、乾燥肌や過敏肌向けの保湿ローションとして、また脱毛後のアフターケアや乾燥による小じわケアなどに有効だとして美容クリニックに販促をかけていく。一方、症例ではアトピー性皮膚炎に対する顕著な改善もみられることから、アレルギー専門の皮膚科、乾癬などの診療をこなす医療施設にも販路を広げたいとしている。



　皮膚科専門医には、釈迦に説法！で恐縮ではあるが、乾燥した角質層の保水・保護がいかに大事かを簡単に述べてみることにしたい。
　適度な水分と脂分で覆われた皮膚表面の角質層は弱酸性で保たれているが、その角質層の働きが加齢やストレスなどさまざまな要因で弱まると、水分保持機能が低下し雑菌などから肌を守るバリア機能も弱まって肌のトラブルを引き起こす。他方、アレルギー体質では抗体が過剰反応を起こしかゆみや炎症を引き起こしてしまう。こうして慢性的な皮膚炎や抗体反応によるアレルギー皮膚炎が進行していく。
　つまりこのような症状を伴う肌のケアは菌の増殖を抑え炎症を鎮めバリア機能の修復が必要となる。
　そこで「超酸性水」をベースに開発された化粧水『Ｄｒ．ＮＡＮＯＣＥＬ　アクアモイストプレミアム』が、刺激せずに殺菌効果を発揮し優れた浸透力で角質層の保水を促していくことになる。繁殖したブドウ状球菌に対してこの超酸性水を噴霧すると、ブドウ状球菌が破壊、溶解していくことも確認している。
　ではなぜ「超酸性水」がこうした有用性を発揮できるのか？それは特殊な方法で電気分解させていく製法にあることは先述の通りで特許第４７４６８７０号【殺菌・消毒および保湿性を有する美肌水の製造方法】が裏付けになっている。
　製造では３室型電解槽を用いて純粋を電気分解して得られたｐＨ２．５～５程度の強電解酸性水に３～１５重量％程度のグリセリンおよび０．３～１．５重量％程度のヒドロキシプロピルセルロースを添加混入して美肌水が得られるプロセスだ。これにより皮膚に深く強電解酸性水を浸透させて殺菌、消毒し、グリセリンのもつ保湿性から皮膚に保湿効果を与え、さらにはヒドロキシプロピルセルロースのコーティング機能で皮膚に塗布された電解酸性水やグリセリンの蒸散を防いで殺菌、保湿機能などを長時間持続させていく。
　特許公開広報では、この製造法および殺菌、保湿などの作用機序から、かさつきなどの肌トラブル、にきび、吹き出物などの皮膚疾患その他とくにアトピー性皮膚炎の発生を防止しながら、その回復・治療をはかうることができると明記されている。
　こうした「超酸性水」にはすでに３５０症例をこえる臨床データからさまざまな有効性が確認されており、特許公開で示す有効性に間違いないとして、この「超酸性水」をベースに化粧水『Ｄｒ．ＮＡＮＯＣＥＬ　アクアモイストプレミアム』が生まれた。乾燥肌、あれ肌、ダメージ肌に加え、日焼けした肌や脱毛後のアフターケア、乾燥による小じわの改善など適応はヒバ広い。とりわけアトピー性皮膚炎には臨床試験で明らかになった改善症例が多い。
　とりわけ３５０症例中、乾燥肌、アトピー性皮膚炎などの皮膚修復効果をみた１７１件におよぶ治験症例（３年間の追跡）では、乳幼児期（８３症例）の９０．４％修復率を最高に、小学生（２２例）８６．４％、中高生（１８例）６６．７％、成人（４８例）６４．６％と高い改善が認められている。全体では実に８０．１％と５人に４人が有効例を示している。
　発売元のプレバンクでは、こうしたエビデンスに自信を持ちつつも、一方で『Ｄｒ．ＮＡＮＯＣＥＬ　アクアモイストプレミアム』そのもので臨床トライアルをすでに開始しており、１２月からスタートした静岡のアレルギー専門クリニックでは１０例ほどの患者に対して同化粧水を試しているという。経過は良好で、改善傾向に進んでいるようだ。
●本稿へのお問い合わせ、ＪＨＭ編集部info@e-jhm.jpもしくはプレバンク０１２０-３８-４８４３（フリーダイヤル）まで。なお、１５０ｍｌ５８００円（税別）のところ、クリニック限定で初回お試し価格１０００円（税別）で提供している。