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水素点滴(DR平畑塾ライブ講習)で医師ら体感

[ 2015/3/20 ]

抗加齢医学の認知、普及に伴ってエイジングに対抗する、あるいは積極果敢な予防診療によって「いつまでも元気で若々しい」肉体と心持ち、気分を手に入れたいという医療ユーザーが増えている。再生医療新法によって規制対象となる細胞再生医療ではあるが、しかるべき申請、認可を経さえすれば、培養幹細胞やその他細胞群による治療は、さらに安全性の高いものとなるに違いない。こうした幹細胞や培養細胞にある特定の遺伝子を入れ疾患、がんに対する治療、予防を行う最先端医療は、これからのアンチエイジング診療の一つとして期待されていくはずだ。一方で、ホルモンセラピー、VC点滴、血液オゾンクレンジング、オーソモレキュラーメディスンなどの治療術も、採用する医療施設の数と比例するかたちで症例も増えつづけ、より安全で有効性のある診療、施術法に進化しているようだ。本稿では「がん予防のためのアンチエイジング内科診療」をシリーズで追いながら、とりわけ従来の治療だけでは限界を感じる読者の方々に少しでも参考になることを願ってやまない。第2回目は先ごろ開催したJAASアカデミー主催による第1回DR平畑塾「がん予防アンチエイjングのための遺伝子診断・治療の基礎と水素点滴ライブ・セラピー」を報告する。

 参加医師11名(当初募集人員15名であったが水素点滴トレーニング上、資材・機材の確保のため11名定員に)が集って開催された同ライブ講習会では、プログラムの最終枠で受講医師全員が水素点滴を体感した。「論より証拠」…他に類のない強力な抗酸化活性をもつ水素点滴ならではの実感をドクターたちは得たようだ。
講習会ではまず、クリニック内に「がん遺伝子診断・治療」の併設ラボをもつUDXヒラハタクリニック研究施設のアフラズ博士からがん遺伝子診断について概説されるが、市場に散見される安易な遺伝子検査キットなどと何がどう違うのかが冒頭投げかけられた。 
同施設の診断では、PET,CTなどでも見つけることのできない直径5㎜未満の初期がんを、その存在と部位まで詳細に推定し、その後の3~5年間の各種がんの発症リスクも診断してしまう。この診断法こそ、同研究所そして診断法のスペシャリスト・アフラズ博士がいてこそできるマルチプレックスPCR法によるDND診断技術で、120種類のがん関連遺伝子の異常を検知できる。
検査の内容は、フリーDNA濃度、フリーDNA断片長分析、がん抑制遺伝子プロモーターのメチル化測定、がん関連遺伝子の突然変異、メッセンジャーRNDの量的発現の程度などが行われるという。また遺伝子マーカーによってシークエンス検査、MSP PCR検査、リアルタイムPCR検査とその診断方法も使い分けていく。
診断の基礎に続き、次に平畑 徹幸指導医から臨床への応用とその症例について述べられたが、GeneExamination Listの127項目が受講者への配布資料と共にスライドで説明された。
「精密な遺伝子診断がいかに必要かは、たとえば53番のVEGF-Aが陽性の場合、分子標的療法の有効性はない。またアンチエイジング療法の花形と言われてきたホルモン補充療法もしかり。遺伝子検査をした上で実施しないと、かえって治療に弊害が出る」
ヒラハタクリニックではホルモン補充療法を実施する患者もおり、必ず遺伝子診断を受けることを義務付けている。そして補充療法へと向かうが、その後年一回は診断をしてもらうという。患者の中には、がん予防のためにリスク要因となった遺伝子マーカーに対して、がん抑制遺伝子を入れた培養細胞を使って遺伝子治療を受けるケースも少なくない。強力な殺傷能力をもつ遺伝子を入れたNK細胞、がん原遺伝子を導入した樹状ワクチン細胞、がん抑制遺伝子であるP53,サイトカイン遺伝子治療など、その培養や遺伝子導入の種類、手法は多岐に及ぶ。とりわけ安全で有効性の高いがん抑制遺伝子P53による治療では、がん細胞が正常化あるいはアポトーシスを起し、消失してしまう症例もめずらしくない。
スライドでは食堂がん、肺がんなどに対する遺伝子治療の症例を供覧した。
休憩をはさみ、ラボ施設の見学が行われその後、水素点滴の講義と体感トレーニングに移った。
講義で平畑医師は「多くの抗酸化物質と違い、水素は細胞内膜とミトコンドリア内に入り作用機序をもつ両親媒性の性質をもつ強力な抗酸化元素で、分子量も小さい。そのための電子ビームのように瞬時に体の隅々まで行き渡る」と力説した。
点滴を受ける前に、受講者らは看護師が準備、処方する水素点滴の作り方を真剣に供覧した。ヒラハタクリニックでは独自の水素製造法で患者に対して点滴治療を行うが、水道水を用いて水素製剤により水素を発生させ点滴パックに流入させても構わないことも説明された。
ポイントはいかに水素を溶存、吸蔵するかだが、講習会の性格上詳しい内容は控えさせていただく。
全員が2班に分かれ水素点滴を実体感したが、点滴を終えての自覚症状はそれぞれの体調などさまざまな要因に追うところが大きい。
変化があらわれた医師、そうでない医師に分かれたが、ほぼ全員から水素製剤の供給について質問、要望が出たことは想像にかたくない。
 JAASアカデミーではDR平畑による「第2回アンチエイジング内科塾」を春をメドに開催する予定だ。ぜひご期待願いたい。


12515b平畑 徹幸MD.PhD

医療法人社団創友会 理事長 がん遺伝子診断・治療研究所 所長・A4M米国抗加齢学会認定医
略歴
1974年東邦大学医学部卒業。米国留学(米国ノースカロライナ州イーストカロライナ大学 医学部血液腫瘍科 リサーチフェロー)を経て、渋谷にヒラハタクリニックを開業.2008年最先端がん遺伝子診断および治療の専門医療を目指して 秋葉原でUDXヒラハタクリニック、研究所を設立。
提携大学にはマギル大学をもち、同大は21の学部、300以上の専攻分野を有するカナダ国内で最も権威のある国際的研究大学機関の一つ。マギル大学腫瘍学講座(Jewish General Hospital)のGerald Batist教授を中心としたチームが、UDXヒラハタクリニックのがん患者から依頼があった際のセカンドオピニオンとなっている。

(JHM125号より)

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