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「水素点滴」併用でアンチエイジング療法

[ 2015/1/22 ]

ヒラハタクリニックでは精度高い診断、遺伝子導入の培養細胞で治験例群を抜く

 抗加齢医学の認知、普及に伴ってエイジングに対抗する、あるいは積極果敢な予防診療によって「いつまでも元気で若々しい」肉体と心持ち、気分を手に入れたいという医療ユーザーが増えている。再生医療新法によって規制対象となる細胞再生医療ではあるが、しかるべき申請、認可を経さえすれば、培養幹細胞やその他細胞群による治療は、さらに安全性の高いものとなるに違いない。こうした幹細胞や培養細胞にある特定の遺伝子を入れ疾患、がんに対する治療、予防を行う最先端医療は、これからのアンチエイジング診療の一つとして期待されていくはずだ。一方で、ホルモンセラピー、VC点滴、血液オゾンクレンジング、オーソモレキュラーメディスンなどの治療術も、採用する医療施設の数と比例するかたちで症例も増えつづけ、より安全で有効性のある診療、施術法に進化しているようだ。本稿では「がん予防のためのアンチエイジング内科診療」をシリーズで追いながら、とりわけ従来の治療だけでは限界を感じる読者の方々に少しでも参考になることを願ってやまない。


 クリニック内に「がん遺伝子診断・治療」のラボをもちクラスAのクリーンルーム、DNA製剤室、培養ルームを完備するところは稀である。医療法人社団創友会 UDXヒラハタクリニックの理事長であり、研究所所長でもある平畑 徹幸医師が2008年、国内で初のがん遺伝子治療クリニックを開設し、併設された研究所だ。
 遺伝子診断では、PET,CTなどでも見つけることのできない直径5㎜未満の初期がんを、その存在と部位まで詳細に推定し、その後の3~5年間の各種がんの発症リスクも診断してしまう。この診断法こそ、同研究所そして専門の研究員がいてこそできるマルチプレックスPCR法によるDND診断技術で、120種類のがん関連遺伝子の異常を検知できるから驚く。

 がん治療に用いるのは遺伝子を細胞に導入した培養細胞であることはいうまでもない。強力な殺傷能力をもつ遺伝子を入れたNK細胞、がん原遺伝子を導入した樹状ワクチン細胞、がん抑制遺伝子であるP53,サイトカイン遺伝子治療など、その培養や遺伝子導入の種類、手法は多岐に及ぶ。
 詳しい内容は、連載後半に述べたい。
 ここでは、いまヒラハタクリニックで実施するがん治療あるいは予防のために併用療法として実施する「水素点滴」療法を紹介してみたい。
 説明するまでもなく疾患の原因の多くは、エネルギーをつくる工場「ミトコンドリア」で発生する活性酸素であることがわかっている。そこでビタミンCやさまざまな抗酸化物質が治療や予防に有効であるとされているが、いま「水素」こそ最強の抗酸化元素であると言われ始めた。

 クリニックでは独自の水素製造法で、患者に対して点滴治療を行うが、がん患者のみならず通常の内臓疾患などの治療にも適用されるクスリを処方した「水素点滴」をすることも少なくない。
 水素は「ガス」であるため治療には、いかに水素を溶存、吸蔵するかが課題と言われてきた。ヒラハタクリニックでは水素原料を特殊な水に溶存させ、ボトルごとある装置にかけて「クラスターの小さい水」に変えてします(本システムは世界特許を取得する)。
 この製造過程を経ることで、体内に入った水は細胞浸透性の優れた水に変わり、溶存する水素イオンが血中だけでなく、瞬時に全身に行き渡るという。溶存する水素は1ppmで、物理的に水素濃度の最大値とされる1.2ppmに限りなく近い。
 来院するがん患者や通常診療の患者が体感する「水素点滴」の症例数は日に日に増えている。

 なお、2015年2月には、JAASアカデミー「アンチエイジング内科塾」として平畑医師のライブ講習会がスタートする予定だ。詳しい治療法、その症例そして体感ライブなどヒラハタクリニックにて開催することになる。ぜひご期待願いたい。


平畑 徹幸MD.PhD

医療法人社団創友会 理事長 がん遺伝子診断・治療研究所 所長・A4M米国抗加齢学会認定医
略歴
1974年東邦大学医学部卒業。米国留学(米国ノースカロライナ州イーストカロライナ大学 医学部血液腫瘍科 リサーチフェロー)を経て、渋谷にヒラハタクリニックを開業.2008年最先端がん遺伝子診断および治療の専門医療を目指して 秋葉原でUDXヒラハタクリニック、研究所を設立。
提携大学にはマギル大学をもち、同大は21の学部、300以上の専攻分野を有するカナダ国内で最も権威のある国際的研究大学機関の一つ。マギル大学腫瘍学講座(Jewish General Hospital)のGerald Batist教授を中心としたチームが、UDXヒラハタクリニックのがん患者から依頼があった際のセカンドオピニオンとなっている。


(JHM124号より)

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