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美容外科の導入は「夢」から現実へ JAASアカデミー マンツーマン初級塾が開校

[ 2014/11/4 ]

7名入校、全12回の研さん(実際の手術)続く



 JAASアカデミーが肝いりで開校した「マンツーマン塾初級編」の第1回トレーニングが先ごろ開催された。〟先輩格〝にあたる経験者コースの姉妹編として始まった初級塾には、すでに7名の医師が入塾し8月まで全12回のマンツーマン(少人数制・最大3人)指導が続く。くちびを切った第1回目では、美容外科スキルで必要とされる切開や縫合術を、刺青除去の手術を症例に研さんした。受講者は、指導医の山本講師からオペ準備からデザイン、麻酔に至る前処置から皮切、縫合まで細部にわたり指導を受けながら、実際にすべての処置、手術をしたことはいうまでもない。当日は2人の皮膚科医が参加し、日頃経験できない外科的な手技を思う存分実践した。経験者向けのマンツーマン塾へはちょっと敷居が高いあるいは、入塾の希望であっても山本講師の判断で遠慮してもらうケースがあった医師らにはまたとないスキル研さんの機会といっていい。「他科の先生であっても美容外科の導入は決して夢ではない。この初級塾の入校で必ずクリニックで実践できる現実をつかめるはず」と山本医師はいう。

3月から開校したのは「JAAS美容外科アカデミーJAAS Technical Academy of skill up for cosmetic surgery」のマンツーマン初級塾で、公開ライブ講習で好評を得るDR山本美容整形塾の姉妹編としてスタートした。すでに昨年から経験者塾が開校しており、マンツーマンコースはクラス別にそれぞれ毎月2回水曜日、日曜日に実施される。
経験者向けでは、今年も引き続き第2クールが始まっており、対象オペは上眼瞼形成(重瞼切開、たるみ、しわ治療)3回、下眼瞼形成(経結膜脱脂、経皮切開たるみ取り)3回、目頭切開1回、鼻形成(隆鼻、鼻翼縮小、鼻尖形成)3回、3月から水曜日、日曜日の午後に組み込まれている。こうしたなか、経験者向けのマンツーマン塾へはちょっと敷居が高いあるいは、入塾の希望であっても山本講師の判断で遠慮してもらうケースがあったため、アカデミーでは初級者向けのマンツーマンクラスの検討を進めてきた。
 そして昨年、正式に入校ならびに受講者を募っていた。現在7名の医師が初級コースに入校し、今後8月まで毎月水曜日、日曜日の班に分かれて美容外科の基本的な手技、施術を研さんしていく。
 刺青除去から学ぶ皮切、縫合の実際、ヒアルロン酸・BOTOXの美容注射術、二重埋没、糸によるフェイスリフト、糸による鼻尖形成とカリキュラムが組まれており、侵襲の度合いによって内容は異なるが、基本的な指導内容は「デザイン、麻酔濃度・量、注射針の埋入法、レイヤーの確認、組織の剥離・切除量の決め方(切開系)、針の深さ・バイト、縫合」までを、受講者の理解度やスキル到達度を確認しながら、山本講師が指導する。もちろん受講者自らが実際に手術、施術してもらうことはいうに及ばない。
初陣を飾る1回目の受講者は皮膚科医2名が参加して刺青除去の症例について、トレーニングが進行していった。山本講師からは、デザイン、麻酔の打ち方、メス入刀、皮膚切除、高周波バイポーラによる止血と切開さらには、仮縫いと最終的な縫合法、結紮のやり方など丁寧な指導が進んでいった。
過去、美容整形塾シリーズで山本医師への評価は受講者から圧倒的に高い。そのTechnical Skilはもちろん、Teaching Skil、Evaluate Skil、3demension
Design Skilなど、美容外科の手術を教えるだけの資質が備わっている。そしてマンツーマン塾に入校する「生徒」に対しても徹底した指導を行い、手術ができるようになるまでマンツーマンで教えていくことは変わりない。
「このアカデミーで手術偏差値を30点以上アップしてもらいたい」と、山本講師は受講者にエールを送る。
 マンツーマン塾の詳細は、JAASアカデミー公式サイトを参照願いたい。
マンツーマン塾開校の背景
「オペ上達に魔法の杖はない」こう山本 豊医師(豊季会 山本クリニック院長)は断言する。そして、上達の道は数多くの症例を重ねていくしかない。
ではこれからスキルを身につけていく、あるいは経験者であっても自らの手術をさらに検証するために技術を磨きたい、術式の微妙な相違や共通点を確認したいさらには、不得意なオペをさらに研さんしたい、と考える医師らに「学び舎」はあるのだろうか?
その答えは否である。
山本医師はかつて本紙の提言でこう指摘している。
「技術自分の身に着けたい技術のみをピンポイントで学習する、あるいは系統講義のような技術学習の機会には恵まれないのだろうか?現状の日本では、答えは否である。それは美容医療の世界もその現状はなんら変わらない。むしろ大学の医学教育に真のカリキュラムとして「美容医療」なるものが存在しないから、さらにたちは悪い。多くの医師がそうであるように、美容外科クリニックを転々としてみても、自分が出来る手術、得意な手術をやらされることが多く、自分の修練にはならない。しかし、収入という現実的な問題もあるために、そうやすやすとは職場も変えられない」
美容医療に関わる、または美容医療をめざすドクター達の多くが、こうしたジレンマを抱えているはずだ。
近年、美容外科が非常に身近になり、市場のすそ野は飛躍的に広がった。もはや需要(消費ニーズ)に応えられるだけの供給(医師の技術)が追い付いていない、と指摘する熟練の美容外科医は少なくない。
頻発する医療クレームや訴訟さらには、厚労省が動き出すネット広告規制の強化など、美容医療に対する信頼性はこのままでは、限りなく損なわれていく。
こうした中で、準備を進めてきたのが、美容医療を中心的に現場で学べる『予備校』の提供、そしてマンツーマンで教える教わる機会である。旧来の医学教育(美容医療)のあり方に疑義を投げかけ、そのシステムを変えていくことこそ医療社会・環境が変わっていくと提唱してきた山本医師の肝いりでJAASアカデミーが開校し、マンツーマン塾もスタートする運びとなった。
「スキルの向上はとりもなおさず受診する患者にとって満足度の高い治療を受けられることは言うまでもありません」
美容医療業界がさらに成熟しマーケット拡大へと動くか動かないかは、美容医療技術の研さんと人材の育成にかかっていることは間違いない。美容医療術が国際的な競争に勝っていくためにも、こうした試みは大きなアドバンテージを生むはずだ。



(JHM117号より)

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