下眼瞼形成の手技勘どころ に受講者大満足
JAASアカデミー第4期DR山本美容整形塾
第2回・経結膜脱脂と経皮ハムラ変法・DR山本VS.DR Choi日韓の美容眼瞼形成Live Surgery
韓国眼瞼形成の第一人者であるDr Choiを迎えての山本美容整形塾第4期第2回目のライブ講習会が開催された。いつもどおりこの講習会も定員枠に達した。参加医師らは供覧そして一部手術に参加しての「下眼瞼形成術」の勘どころに大いに満足したことはいうまでもない。今回のライブ講習の趣旨について『下眼瞼のアンチエイジング治療としての術式として、経結膜脱脂とCO2フラクショナルレーザーやリデンシティーIを併用する治療、経皮的に皮膚、眼輪筋と処理する術式、ハムラ法に代表される“脂肪移動手術”等があげられ、これらの複合治療とバリエーションは様々だ。また、患者の社会生活に合わせた治療計画を立てる必要がある事も周知の事実である。こうした患者の状態によって術式を変更させることは、非常に大事であるが、同時にどのように考えるべきなのかを検証することは意義深い。本講習会で、治療方針に対する検討を全員で加える事により、実際に、患者さんに最初にお会いした時に、レーザー治療等も含めどのような治療計画を立てていくかという流れについても考えていきたい』と塾長・山本医師がいうように、術者と受講者のディスカッションが午前の講義そして術中にも数多くみられた。また、下眼瞼の手術では、過剰な皮膚切除に代表される兎眼等の合併症が問題となる事があるが、こうした問題がどのように起こるのかも、招聘したChoi医師も交え、日本・韓国のトラブル症例を検証した。ライブでは2症例のうちの一つ経皮手術では、ハムラ法を検証材料とし、皮膚切開デザインの決め方、剥離レイヤーの決め方、眼輪筋の処理法、皮膚切除量の決定法等細部にわたり解説が加えられた。
Choi医師には、合併症や失敗症例についての講義を事前にリクエストしていた。それは、美容外科診療の普及とともにトラブル症例に遭遇する機会が増加したためだ。
また、その治療法について教授していただくことは臨床家にとっては、またとない機会でもある。
その講義では、実践的な内容で、修正症例に対する対処の仕方が具体的に示されたために、参加者にとっては意義深いものであったに違いない。山本医師からは、当日症例に対する手術術式が紹介されたが、ハムラ法を簡略化したハムラ変法とも言える内容であった。腫れを最小限にし、患者満足を導き出すための手術に対する細かい話が披露されており、Dr. Choiの共感も得られていた。
手術症例は、2例が紹介された。いずれも、もはや恒例ともなった講習参加者が手術に参加する『参加型プログラム』であった。午前中にDr. Choiの講義にて経結膜的脱脂と経皮的な皮膚切除を同時に行うという簡便な術式が紹介されたが、これを実際に供覧しようとDr. Choiに実際にデザインしてもらい、それを手術することにより理解を深めるという進行であった。この手術では、2名の受講医師に参加してもらうことになる。
手術中は、リアルタイムにDr. Choiからコメントをもらえたため、理解は非常に深まったであろう。
ハムラ変法の手術にも1名の先生が手術参加を申し出て、山本指導医と共に手技を公開した。皮膚のデザイン、剥離の仕方、また脂肪の移動法、皮膚切除に至るまで、詳細な説明と共に手術が進行されたが、下眼瞼手術は、日常診療で遭遇する機会も多いため、この講習会が大いに参考になったことは間違いない。また山本指導医の丁寧な教え方が今回も受講者らから高い評価を得て、手技に対する微妙な勘どころが充分に伝授された様子だった。
患者のライフスタイル、患者の要求にどのように応えるのかを考えるという方法は、日韓での共通点を数多く見出すことが出来き、Dr. Choiから手術終了時に『Good job!』というコメントももらった。
また、終始、手術解剖が重要なことについて、Dr. Choiからもコメントを数多くもらうことが出来たが、彼の厚意で大連の解剖実習に講師として参加してもらうことにも快諾の意思表示があったことは、本会の最大の喜びの一つである。
さらに、初参加の先生からは、『他の講習会と異なり、自由に質問が出来、実際に手術に参加できるというのは驚きです』というコメントもらうことが出来た。
講習会終了後の懇親会は、ほぼ受講者全員が参加するという状況であったが、いつものごとく和気あいあいとした雰囲気の中で交流の輪を広げていた。
次回4月19日(土)‐20日(日)は、ソウルに場所を移してのDr. Choiのライブ講習会であるが、今回参加できなかった先生方も奮ってご参加いただきたい。
◎JAASカデミーの山本美容整形塾および同マンツーマン塾の3月、4月以降の日程は、JAASアカデミーまたはJAASを参照
(JHM117号より)