JAASアカデミー 第4期DR山本美容整形塾 番外編・タイカンボジア執刀体験・ライブ供覧ミッション 現地レポート最終回
JAASアカデミー主催「タイ・カンボジア執刀体験とライブ供覧ミッション」(DR山本美容整形塾第4期番外編・6月22日~25日)の現地レポート最終回は、タイバンコクのヤンヒー病院でのライブ供覧をお届けしたい。
政治混乱の末、軍事政権に移行したタイではあるが夜間外出禁止など戒厳令も解け、バンコク市内はいつもの活気に満ちていた。
ミッション団は夜便でプノンペンからバンコクに入国し、ホテルに向かう。わずかばかりの時間の中、遅い夕食を済ませ、翌日のヤンヒー病院でのライブ供覧に備えることになった。
翌朝、一行はヤンヒー病院に向かったが、簡単に同病院について紹介しておこう。
今でこそ、美容先進国の名を冠する韓国だが、そのパイオニアと言えばタイ・バンコクであることは疑いもない。アジアのみならず世界中から美容医療のツーリズムを組んでこの国を訪れる。
また性同一性障害の患者が大挙して性転換手術を受けるところとしても有名だ。その名を一躍有名にしたのが、今回訪れたヤンヒー病院である。
症例数、施設規模に圧倒される
性転換に限らず、美容整形、美容医療に関わる手術、施術の症例数は他を圧倒する。そして患者の多くがカップルで受診しに来るというから驚かされる。館内はクリニックというレベルではなく、総合病院といっていい。「ヤンヒー名物」のローラーブレードを履いてカルテを運ぶスタッフやカウンターに座る十数名の受付嬢と共に、ちょっとしたヤンヒーの広告塔の役割を担う。彼女たち、もちろん全員が美容整形を受けている。
そんなヤンヒー病院では、国際窓口のDR ISMAEL NAYPA,JRと看護部長が出迎えてくれた。
オペ室でのライブを別室にネット放送されたモノターでミッション団は供覧することになる。Dr. Sukitによる鼻インプラント手術とDr. Vitawatによる埋没重瞼術を見学した。
バンコクヤンヒー病院で上眼瞼、鼻形成2症例ライブを供覧
供覧した多くの医師が、彼らの術中の手際の良さに感心をもって供覧していたことが印象深い。タイを含め東南アジアでとくに需要が高い鼻形成だが、ヤンヒーでも一日50症例以上をDr. Sukitはじめ数人の医師で執刀するという。(手術の詳細は本ミッションの性格上控えさせていただく)。
ミッション団一行はその後、DR ISMAEL NAYPA,JRの案内で、病院の館内を見学することになる。
ヤンヒーでは海外からのツーリズムを積極的に呼び込んでいるため、入院も含めた有床数は400ベットにものぼる。とくに性転換を受けにくる患者には入院は欠かせない。海外からの性転換手術で日本の占める割合は25%、実に4人に一人が日本人だという。
新設の「Aesthetic Gynecology Center」も見学
美容形成だけでなくここヤンヒーには最新の機器と治療が受けられる診療部門もある。案内されたそのうちの一つ、高圧酸素療法の治療スペースには30台を超える大型のチャンバーがあり、自閉症そして脳障害、脳痙攣を起こした患者の治療にあたっている。また一日70人以上が受診する腸内洗浄ルーム、スリミングセンターや最近本格的に稼働したという「美容婦人科医療科Aesthetic Gynecology Center」も、その規模、治療内容ともに日本ではみかけない。
美容医療機は1機種1部屋多彩なレーザー群のオンパレード
開設前の受診者も含め、「美容婦人科医療」部門に来院した患者は累計18000人にのぼるという。
圧巻は美容医療機を機種ごとに各部屋に備えたゾーンだ。Qスイッチ。エライトレーザー、ジェントルレーザー、eMAXレーザー、RF、インディバ、CO2レーザー各種、NDヤグ、アレキサンドラライト、サーマクールなどなど、世界中の有名な美容医療機器をすべて保有する。
見学を終え、我々一向を快く接遇してくれたDR ISMAEL NAYPA,JRとの記念写真をした後、ヤンヒーに別れを告げ帰国の途についた。 (了)
(JHM122号より)