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Beauty World 東で話題集めた美容商材 その二

[ 2014/9/24 ]

特許成分、特殊製法の商品に高い関心
美容クリニックにも配荷進む

前回に引き続き、ビューティーワールドなどで注目された美容商材について取り上げてみたい。いずれも特許成分や特殊製法によって生み出された商品ばかりでサロンや医療現場でも多いに販売が期待される。


1500か所に導入される「エンビロン」

121号8面 写真


20年以上前からビタミンAに注目したスキンケア商品「エンビロン」を輸入・販売しているのはプロティア・ジャパンだ。すでに国内1500か所以上のクリニックやサロンで「エンビロン」のホームケア商品やイオン導入などのフェイシャルトリートメント商材が導入されている。
もともと「エンビロン」は、南アフリカ共和国の形成外科医ドクターデス フェルナンデスが、自国民の肌を救うために1987年に開発した。
赤道に近く紫外線の強い南アフリカ共和国では、メラノーマなど皮膚がんで若者の命が奪われることも多かったからだ。研究の結果、ビタミンAが紫外線による肌ダメージを予防すると確信し商品開発を行った。
ビタミンAの有用性は、日本でも昭和20年代から皮膚の働きを正常に戻す必須成分であると言われてきている。現在では、スキンケア対策というとビタミンCにスポットが当たることが多いが、同商品ではビタミンAの働きに注目をし、肌を正常化させるビタミンAと、抗酸化効果のあるビタミンCやβカロチンを成分として取り入れることで、肌質改善へダブルタックで効果を出す。
導入している美容皮膚科などでは、レーザー治療と併用しホームケア商品として「エンビロン」を薦めることが多い。
治療の前に同商品を数週間使うことで、皮膚の代謝が活性化し肌質も改善されるため、その後のレーザー治療を患者がより実感しやすくなるためだ。
同社の商品はカウンセリング商品のため百貨店など一般では販売せずにクリニックとサロン、そして自社コールセンターでのみ行っていたが、商品への問合せも増えたことから、カウンセリングの必要のない商品として、プロビタミンA(ビタミンA前駆体)によるモイスチャージェルスタートとモイスチャースタートクリームの販売を昨年から開始した。すでに売れ行きも好調だという。


肌のケラチノサイトに働きかけるアンチエイジングオイル開発

日本人初の英国フィジオセラピストである石川善光氏が代表を務めるインテグラシーラボでは、今年「身体の健康」にも着目した新しい美容オイルを発売した。 
石川氏は学生時代に英国に渡り、自然療法医の資格を取得し英国で経験を積んだ後に帰国、その後20年以上に渡って薬に頼らない医療として統合自然医学療法インテグラシーの診療とその啓蒙を行っている。
肩こり、腰痛、首のこり、アトピー性皮膚炎、便秘、胃もたれ、いびき、冷え…。これらは自律神経失調症による症状であることが多く、自律神経は全身の細胞をコントロールしている。急性疾患や感染症は現代医学の得意分野であるが、生活習慣病や自律神経失調症などは、薬に頼らない自然医学によって解決できることが多い分野だ。
また女性患者の場合は健康だけではなく抗老化(美容)の観点でも自然療法は有意義である。そこで今回、アンチエイジングに適した美容オイルの発売に至ったという。
新しく発売した美容オイル「MO」「RF」はまさに自然療法の考えに沿った商品で、英国の医療機関でしか扱えないラベンダー、ネロリ、パルマローザなどの薬草エッセンシャルオイルが処方されている。また使用しているオイルは、「効能」だけではなくエネルギー科学に則り電位や周波数も加味した上で配合している点が特徴だ。
さらにコルチゾールやオキシトシンなどの脳内ホルモンや伝達物質が、肌のケラチノサイトからも同様に合成されることがわかってきていることから、ノンケミカルの良い成分を使うことで、脳が喜怒哀楽を感じるように肌も心地よさを感じ、より幸せに、より楽しくアンチエイジング効果を出せるオイルになっている。 
同社にはすでに、自然医学の考え方に興味をもつ皮膚科やサロン等から問合せが来ているという。


国際パテントの製法で海藻クリームを設計

国際特許を取得した特殊製法による海藻成分を使ったフェイシャル・ボディケア化粧品「レペシャージュ」は、オーガニックの海藻と植物を使用した自然派サロンコスメだ。同商品を使った「4レイヤーフェイシャル」はコスモポリタンUKをはじめ世界各国で愛されている。
通常、海藻成分は抽出する際には加熱処理後に乾燥させる必要なのだが、この方法ではビタミン等有効成分の約半分は途中工程で破壊されてしまう。そのため海藻の採取と加工方法は重要な課題と言われていた。 
同商品では、国際特許を取得した「クリプロエージ(低温粉砕法)」を使うことで海藻の成分を破壊せずに6~10ミクロンの微粒子にまで粉砕することに成功。皮膚への浸透性が高いペースト状の海藻クリームと、「シトフィルトラ」というプロトエキゾプラズマ状の海藻エキスの2つを主成分としており、この2つの成分によって有効成分が細胞レベルまで浸透し、肌に栄養分を与えると同時に脂肪代謝を促進する効果が期待される。
実際に施術を行うと、海藻の有効成分が肌に浸透することで肌の内部からハリや潤いが増すため、施術直後ではなく、翌日以降に効果を実感する人が多いという。
海藻には自然治癒力を高め細胞を活性化させる作用もあるため、美肌だけではなく火傷や傷、アトピーの改善にも効果的だという。同商品の中でも「ハイドラメディックシリーズ」は皮膚科医の試験のもと、ニキビ肌やトラブル肌向けに開発されたシリーズだ。海外では皮膚科をはじめサロン等でも販売されている。
同商品を取り扱うカリエッサは、「レペシャージュ」ブランドの日本総代理店として20年ほど前からサロン運営と商品販売を行っている。代表の清水氏が米国の大学でBiochemistryを専攻している際に、肌細胞の構成要素であるカルジオリピンを生成する遺伝子特定の研究に従事している際に「レペシャージュ」に出会い、その成分分析を行う中で効果を確信し、日本に導入したという。同社では今年から、自社のサロン顧客だけではなく、エステサロンやクリニック経由での商品販売を強化する。


ラジオ波美容機と併用のマッサージジェル

25年前の発売当初から、ほぼ同じデザインでボディケア商品を販売しているのはシーボディだ。
とくに「IL-CORPO(イルコルポ)」シリーズのダイエット入浴剤「ミネラルバスパウダー」とマッサージ剤「ミネラルフィットスムーサー」はロングセラー商品として今でも多くのユーザーに愛されている。
これらの商品は宮古島で採取された18種類のミネラルを含有する「雪塩」や「海藻エキス」を使っており、血流・リンパ流を改善させることで、代謝を促進させて体脂肪を効率よく燃焼する。特にメイン成分である雪塩は、ミネラル含有数が世界一であるとギネス認定もされている。
個人向け商品として百貨店や通販等で販売をしていたが、エステサロンでプロが痩身エステのマッサージの際に使用するケースや、業務用商品の有無について問い合わせが増えたことから、昨年とうとうエステサロン向けの商品として「シーボディプロフェッショナル」を展開することとなった。
プロ用商品「ミネラルマッサージクリーム」と「ミネラルフィットジェル」は、雪塩をはじめとし、レスベラトロールやスベルトニール、海藻エキス等の美容成分を贅沢に配合しスリミング、セルライトケア、美肌・保湿面に効果的だ。
クリームは保温性が高く滑りがいいため痩身のハンドマッサージはもちろん、ラジオ波マシンと組み合わせることによってより効果を発揮する。ジェルは塩揉みで角質ケアも行える。業務用についてはサロンの声をもとにエステティシャンがスクラブの摩擦で肌を傷めないようまた拭き取りをしやすいように見直しを行いプロ仕様の商品を開発した。
同社ではラジオ波マシンとこれらの商材を併用したメニューを「雪塩スリミングメソッド」として提唱している。商品の効果はもちろん、商品に対する企業姿勢に共感するサロンオーナーも多く、展示会等を通し、すでに多くのエステサロンから問い合わせがきているという。
            
◎本稿に興味のある方はこちらまでお問い合わせ下さい。


(JHM121号より)

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