講師でさえスキルの前進が 山本医師VS田中医師の術式を比較検証
JAASアカデミー第4期DR山本美容整形塾
「フェイス&リップリフト術」ライブ講習会
先ごろ第4期DR山本美容整形塾の第4回目が開催された。本シリーズのライブ講習会の題材としては珍しい『リップリフト(上口唇短縮術、人中短縮術)』が取り上げされ、3Dリフトもあわせてフェイス&リップリフトを同時に供覧することになった。講習テーマが珍しかったこともあってか、定員を上回るほどの盛況ぶりだったことはいうまでもない。また、講師としてあきこクリニック院長の田中あきこ医師を迎えながら、山本塾長VS田中医師の術式の比較検証する場ともなり、デザインの違い、麻酔方法の違い、スレッドの挿入方法の違い、短縮術での細かい相違点等も比較検討出来るという恵まれた講習会となったことは間違いない。
あきこ医師は国内でも同症例数の多さで知られるところで、この経験に裏打ちされた講習会は意義深いものであったことは明らかだ。
午前中は、田中医師、山本塾長による講義であったが、講義内容以上に患者クレームへの対応方法や術前説明等について『実践的な内容』に話題が波及していたのは、他に類を見ない雰囲気なのではないだろうか。
午後からのライブ手術では、田中医師による同一患者でのリップリフト、3Dリフトが披露されたが、デザインやスレッドの挿入位置、リップリフトでのデザインのコツ、術中の剥離のコツに至るまで細部に渡りながら講習が進行していたことは、本シリーズの本流にそぐう形となっていた。
上口唇短縮術ではデザイン、剥離、縫合の相違に、白熱したディスカッション飛び交う
また、同術式を山本医師にも披露していただいたが、デザインの違い、麻酔方法の違い、スレッドの挿入方法の違い、短縮術での細かい相違点等も比較検討出来るという恵まれた講習会であったように思えた。
供覧した参加医師はもちろんだが、術者として講師を務めた両医師もお互いの違いを検証することで、医師としてさらなる前進が図れたことは、主催側のJAASアカデミーとしても喜ばしい。
こうした講師でさえも前進することが出来るというこの会の『完全参加型』は、このような形でも生きているのであろう。
講習会開催中は、講義、ライブ問わずに活発な意見交換が行われ、白熱したサークル活動の様相を連想させられた。また、参加者の一部の医師が助手としての参加も恒例となっており、今回も複数医師の参加による進行が認められていた。
リップリフトは縫合手技がそのまま術後の結果となって現れるため、縫合に関する検討も細かいレベルで行われていたことも特筆すべきことなのではないだろうか。
終了時間は10分ほど予定時間を上回った形になったが、どの参加者も時がたつのを忘れて講習会に集中していたようだった。
終了後の懇親会も回を追うごとに出席率が高まり、今回は、ほぼ全員の出席となった。懇親会では、「講習会以上?に活発な会話」が飛び交い、医師間の交流がさらに深まっていたようであった。
このような雰囲気を伝統としながら、より一層『実践的な講習会』を開催していきたくなるように感じさせられた1日であった。
毎回のレポート同様、今回もライブ講習会の性格上、詳しい術式、オペ内容は控えさせて頂く。
(JHM121号より)