医師団、カンボジアで美容眼瞼形成手術



　DR山本の美容整形塾の番外編として、日本の医師団は眼瞼美容形成を海外で実際に体験してきた。さる６月２２日～２５日の期間に実施されたＪＡＡＳアカデミーによる「タイ・カンボジア執刀体験とライブ供覧ミッション」でのカンボジア・プノンペンにおける手術である。後にも先にも、こうした美容形成の医師たちが他国で実際に現地の患者を執刀することはない。
参加型と銘打ってきた山本塾シリーズであるが、今回は『完全参加型』の講習会であった。
この企画開催に多大なるご協力をいただいた方々にこの場をお借りして深謝したい。また、集患に御尽力いただいたＡＭＡＮ　ＣＬＩＮＩＣのＤＲ　Ｎｏｕｓ　Ｓａｒｏｍ形成医他、現地の方々のご苦労にも感謝の意を示したい。


国境を越えた執刀に１２名の美容形成医が挑戦



今回は、海外での講習会ではあったが、実際に執刀するという性質上、事前に塾長である山本医師に手術技能を含めて参加者を厳選していただいた。
カンボジアプノンペンでは、執刀前日の夜に患者に参加していただき、参加した美容形成の医師らが二人一チームとなって、カウンセリングと症例検討など活発な検討が行われた。
実際にどのような考え方で、その患者の手術を計画していくのかというプロセスを自分以外の医師のものを見るというのは、非常に新鮮だったようである。また、自分が担当しない患者に対しても色々な意見交換が出来たことは、参加者にとっても財産だったのではないだろうか。
翌日は、軍病院であるプレアケットメリア病院に場所を移し、実際の手術に入ることになる。
手術室で患者に会うことになったが、前日に顔合わせをしていることが患者の不安を和らげていたようであった。　
患者の年代が20代から50代と幅広かったため、眼瞼下垂手術から下眼瞼脱脂、眉毛下切開まで手術内容も多岐に及ぶことが出来た。
中でも眉毛下切開は、日本発祥の術式であるために、カンボジアの医師にとっては現場で見ることは初めてで、常に質問が行われ、執刀しながら数々の指導も行われた。これは、『参加者が色々な形で講師としても参加する』という山本塾の校風が定着してきたことなのであろう。
また、Ｓａｒｏｍ医師の助手を務める若い医師が手袋をし、チームの助手に加わりながら進行していたことは、『国境を越えた参加型プログラム』であったと形容するに足るものであったと思われた。　


眉毛下、眼瞼下垂、下眼瞼脱脂など２名一チーム編成



術後は、各執刀医、カンボジア医師、患者と一緒になり写真撮影が行われたが、どの患者も満足度が高い様であった。また、現地の医師達からは『出血も少なく、どの先生も手際が良いのに驚いた。非常に勉強になる事が山積みだった』とのコメントもいただくことが出来た。
医師間の会話は英語であり、母国語でないストレスもあるようであったが、言葉を超えた医者の技術交流には目を見張るものがあった。
　次回はプノンペンのお国事情と、タイバンコクでのレポートをお届けしたい。
（つづく）


（JHM120号より）