玉ねぎケルセチンのサプリで加齢臭(ノネナール)92%減少
昨年、大手食品メーカーが発売したことで話題になったものにタマネギの外皮を使ったサプリがある。
タマネギにはケルセチンというフラボノイドの一種が多く含まれており、生理活性物質として様々な薬理効果がある。消臭、抗菌、抗酸化、抗アレルギー作用や、血管を柔らかくし血をサラサラにする効果もある。このケルセチンを、独自技術で有効成分のみを高濃度で抽出し、一般商品に含まれるケルセチンの20倍以上の抗菌活性を持ったサプリを販売しているのがクリオサイエンスだ。
同社のメイン事業は、がんや希少疾患に特化した受託臨床試験機関(CRO)であり、スタッフの多くが医師・歯科医・獣医・薬剤師の免許を保持している。
同社が開発したケルセチンサプリ「ケルセチン212」においても、独自技術を使い開発。第三者機関による品質試験報告によると、足臭のもととなる酢酸やイソ吉草酸の減少率がそれぞれ95%、99%に、またノネナール(加齢臭)も92%も減少した。
ケルセチンは様々な薬理効果があり、消臭だけではなくアトピーや毛細血管拡張症(酒さ)の改善等にも効果的だ。同社は今後、高い商品力をもとにクリニック等での販売も行っていくという。
聖マリ医大のベンチャー
医療専売化粧品開発 UV防御レベルは国内最高値
一方、聖マリアンナ医科大学発のベンチャー、ナノエッグはクリニック向けの医療専売品として「マリアンナメッドUVプロテクター」を新しく発売した。
「マリアンナメッド」は同大学の皮膚科学研究から誕生したサイエンススキンケアシリーズの中の医療機関向けブランドで、UV防御レベルは国内最高値のSPF50+ PA++++で、同社が開発した濃密うるおい成分のモイスチャーキューブ(R) (ヒト細胞間脂質と酷似した世界初成分)を配合し保湿効果も付与している。 そのため、夏場でも乾燥感の強い患者様にも使える処方になっている。
研究・開発・臨床までを一貫して提携している聖マリアンナ医科大学内で行っているため、他商品と比較すると費用を抑えて本格的な臨床研究を行える点が魅力だ。本商品は、医師による対面販売に限定した商品のため、使用方法や効果・効能についてもしっかりと口頭で伝えることができる。
大手美容クリニックに採用決まる
一般的な日焼け止めクリームにありがちなベタつきやきしみ感もなく、多くの人が安心して利用できる処方になっているため、今年2月の発売にも関わらず、すでに大手美容クリニックでの導入が決まるなど引き合いが増えている。
界面活性剤を始め、有害物質を一切使わない洗顔パウダーや洗濯剤、完全無添加ローションの製造・開発をする株式会社ライトウェーブは昨年、美容専用の化粧水として、既存の無添加ローション「ナンナミスト」にシルクフェブロリンを追加し保湿力をより高めた化粧水「ナンナシルクローション」を発売した。
同社では皮膚科医と共同で、10代、20代のアトピー性皮膚炎患者の患者31名を対象にパッチテストで陽性反応の有無をテストしたところ、ダニやハウスダストよりも市販のシャンプー・洗剤・石けんといった界面活性剤商品で高い陽性反応が出たのに対して、同社の洗顔パウダーや選択剤に対しては陽性反応がなかった。
同社の「ナンナミスト」は界面活性剤、パラベン、エデト酸、プロピレングリコール、フェノキシエタノール、香料、アルコールといった有害化学物質を一切使用していない完全無添加ローションで、2006年に発売された。
当初「ナンナミスト」は、北里環境研究所でのテストの結果、強い殺菌力を有しながら類例のない保湿力とアストリンゼント力を持つことからアトピー用に開発したのだが、次第に口コミで広がり、スキンケアローションとして本当に安全な商品を使いたいという女性の利用者が増加したため、シルクフェブロリンを追加することで更に保湿力を高めた美容商品「ナンナシルクローション」を新しく製品化した。同社の商品は全て界面活性剤、防腐剤、香料等の有害成分を使用しておらず、全商品において特許を取得しており、同様の商品は他に存在しない点が特徴だ。
◎本稿に関するお問合せは編集部・熊谷 kumag4649@gmail.comまで。
(JHM118号より)