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ソウル現地ライブ講習会「DrJin教授の耳鼻咽喉科から伝授する鼻再建術をベースにした鼻形成LiveSurgery」

[ 2013/12/11 ]
2つの複合症例を供覧
Hump形成術、鼻中隔軟骨移植術、鼻中隔延長術、鼻翼形成術

圧巻!鼻構造の機能を温存しながら整容的な仕上がり

(山本塾長)オペ上達の近道は「一流の術者に学ぶこと」



DR山本の美容整形塾3期・番外編「Dr Jin教授の耳鼻咽喉科から伝授する鼻再建術をベースにした鼻形成LiveSurgery」が、先ごろソウルで開催された。同シリーズの5回目で日本に招聘し、講演とライブ(レポート記事は本紙113号既報)のコメンテーターをお願いした、韓国ソウル大耳鼻咽喉科Jin教授が今回は術者となり、日本で術者だった山本 豊医師がコメンテーターとしてソウルに向かうという、攻守ところをかえて、日韓Rhinoplastyのスペシャリストが意見交換をするかたちでの鼻形成ライブ講習会である。「手術上達のコツは、その分野の一流の技術をみること」と山本医師も助言するように、アジアのみならず世界的にも鼻形成で知られるJin教授の理論とテクニックに触れるまたとない機会となった。その理論とスキルは「Commings耳鼻咽喉科・頭頸部外科テキスト」にも執筆され、世界の医師のお手本となっていることが何よりの証左である。

10月6日、7日と2日にわたり、ソウル大学附属Boramae Medical の耳鼻咽喉科教授・Jin Hong Ryul教授のライブ講習会のミッション団が、ソウルに赴いた。この現地ライブ講習会は、山本美容整形塾の番外編として実施されたため、ミッションを引率したのは、テクニカルアドバイザーの山本 豊医師であることはいうまでもない。
総勢15人の美容外科に携わる医師が参加し、山本塾長の補佐的な役割と日韓通訳を中間 健医師にもお願いした。

手術上達のために最も大切なことは、手術技術の高い医師の手術からよく学び実践することである。このために〝山本塾〝のライブ講習会では、現実的な内容に即した『実践的』な内容を意識して構成されている。今回の企画も例外ではなく、Jin教授には参加者の希望を加味した上で、進行方法、手術内容に関して事務局からの要望を提出し、『実践に基づく』内容構成となった。




1日目の講義では、鼻の解剖講義から始まり、機能的に温存しつつ整容的に満足させられる手術という点に焦点が当てられた。韓国の美容整形のセンスは、日本とは大きく異なり“いかにも”という仕上がりになるというイメージが強いと思われるが、Jin教授の手術は、日本人が見ても『自然な』仕上がりという事が特徴である。このため、参加した日本の医師らも、学ぶべき点は多い。事実、帰国後に多くの参加医師から喜びの声を聞いた。
Jin教授が得意とする肋軟骨を使用した隆鼻術や、hump切除術に関しては、解説が分かりやすく、hump切除に対しての考え方が判然としていなかった医師らには有意義な講義内容であったに違いない。また、症例に対するプランニングシートを配布し、各々の考え方を検討しながら会を進めるというスタイルは『参加型プログラム』であったと言えよう。
特に、デザインに対する細かな注意点やシリコンを使用する際の固定法や剥離範囲等にも言及され、まさに実践的な内容であった。

2日目のライブ講習は、複合症例2症例(hump形成術、鼻中隔軟骨移植術、鼻中隔延長術、鼻翼形成術)の供覧であったが、手術中には、通訳の中間医師が加わり、日韓通訳が行われたために、双方が母国語を使用できるという環境が備わっていたことから、理解度は格段にアップした。

通常の通訳者は、医師でないために通訳者と医療との間に『医療知識の壁』が存在するが、日韓の医師免許を有する中間医師ならではの通訳は特筆に値する。
いずれの症例も、前日の講義にて検証されたものであったが、1症例目では、クローズ法による鼻中隔軟骨の処理であったため、通常は見難いはずであるが、鼻腔内視鏡を併用で数台のモニターから微細な手術映像を流してもらういうサービス体制があったために、理解は非常に深まったと思われる。

また、2症例目はOpen Rhinoplastyで施行されたため、この部位の理解はさらに深まったようだ。また、hump切除に関しても1例目はCloseで行い、2症例目はOpenで行われたために、この手技も理解が深まったことは間違いない。さらに鼻骨形成についても細かい解剖の解説と共にライブが進行したことは、参加者からも同教授の気遣いに対する感謝の言葉さえ聞けたほどであった。

山本医師によれば「日韓の患者はほぼ同じと言っても良いくらい似ているために、西洋式を見学するよりもはるかに多くの事を学ぶことが出来る」と、コメントしていた。
また、術者の『サービス精神』が参加者に利益を生み出すという事である。今後も『国境を越えた手術学習』をしていきたいと、〝山本塾〝では来年の予定を現在、検討している。
(Jin教授のライブ講習では講義、ライブ供覧でさまざまなヒントが隠されていたが、講習会の性格上、詳しい内容は控えさせていただく)



(JHM114号より)
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