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エステ術の科学的根拠示す 服部 恵氏、JAASエステティシャン資格講座で提唱へ

[ 2013/5/23 ]
エステは美容医療のフォロワー
だからこそエビデンスが必須


メディカルエステあるいはクリニカルエステというキーワードがにわかに市場で飛び交うようになった。そして、エステ業界では皮膚科医をはじめとする医師の台頭が際立っている。背景には、社会的にも医師の専門性に消費者が惹かれ、エステティシャンの社会的な立場も危ぶまれることが少なくないからだろう。これはエステティシャンと名乗るものの国家資格ではないため、教育を受けた学校間で知識や技術能力にも歴然とした差が存在することによるところが大きい。

しかし、現実的には、医師はエステ施術者としての能力を持ち合わせている訳ではなく、あくまで施設あるいはサロンの管理者としての立場である事が多い。
つまり、メディカルエステという言葉だけが先行し、中身が伴わないのが実情であろう。こうした現状を受け、美容医療に関わる医師らを中心とした団体JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会では、いかなるメディカルエステティシャンが社会的に求められているのかを検証し、その結果、知識、エステ実技技能だけにとどまらず、最新美容医療としてのレーザー治療、ボトックス注射、手術手技にまで精通し、さらには「美容医療」と相互補完できる確かなエステ術の立証とスキルをもつエステティシャンの存在が不可欠であるという結論に至った。それが昨年2月からスタートしたメディカルエステティシャン養成のためのJAAS資格講座で、医師、歯科医師講師陣の協力のもと系統的講義と実技供覧研修を行い、良質なエステティシャンの育成をめざしている。

こうした中、JAASが一方で掲げるサロンと医療の良好な連携、提携をJAASが橋渡しする動きが2期目を迎えた今年の資格講習会から活発化してきた。さらに、先ごろ開催した「実技供覧研修」で講師役を務めた、服部 恵氏からは、美容医療のフォロワーとしてエステ術が披露され、集った受講者らは一様に「エステの役割を改めて知ることができた」など感嘆の声があがった。
服部氏はまた「医療に負けず劣らないエステ術の施術効果」こそ、メディカルエステのスキルであると強調、その啓蒙にはさらに客観的な症例の報告や皮膚科学に基づいたエビデンスづくりが必要として、今後、医療機関と協力してエステ術の美容・健康評価をエビデンスベースで解析していく。

(以下、本文はJHM110号に掲載中。JAAS会員には毎号お送りしています)


(JHM110号より)
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