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〝iPS景気〝のとばっちり被る!? 再生医療規制法案、今国会成立の公算

[ 2013/3/4 ]
幹細胞使う美容アンチエイジングにも対象、届出制検討

異論続出
「自由診療の医師裁量はどこへ?」など過度な行政介入を危惧する声も


山中教授が万能細胞、iPS(人工多機能性幹細胞)研究によってノーベル医学・生理学賞を受賞したことは喜ばしい。政府与党はいち早く、成長戦略の柱の一つとしてiPS研究推進のための予算を90億円に増額、一方で再生医療分野にも今後思い切った予算を投入する方針を固めた。一方で〝iPS景気〝のとばっちりを受けることになりそうなのが、細胞治療の現場だ。再生医療と共に、自由診療における幹細胞治療の安全確保を目的にルールの法制化をめざす「再生医療規制法(再生医療・細胞治療の安全性の確保等に関する法案)」が、今国会に提出、成立される見通しとなった。
がんの免疫細胞療法に加え、その範囲は美容アンチエジング、予防医療にも及ぶ。治療のリスク別に3段階に分類し、承認性や届け出制を設けることになりそうで、細胞培養の有無の関わらず、何らかの規制ルールが適用される公算が大きい。とりわけ美容分野で最近人気が高まる、幹細胞を使った豊胸術や皮膚再生療法などにも規制の「投網」はかけられる可能性があり、業界からは「過度な行政の介入」を危惧する声もあがっている。
(本文はJHM108号に掲載、JAAS、JSCAM会員には毎号お届けしています)


(JHM108号より)
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