韓国ライブ研修:DR Choiの上下眼瞼形成術 [JHM]
[ 2013/2/12 ]
シリーズ:韓国ソウル・ライブ研修に医師15名参加
〝入塾〝する塾生が後を絶たない「DR山本の美容整形塾」シリーズが3期目を迎え、初の試みとなったのが、このソウル現地ライブ研修である。総勢15名のミッション団は東京、大阪そして福岡から参集した。アジアを代表するOculoplastic Surgeonの一人、Choi Woon Chul医師(ソウル江南・Myoung Oculoplastic Surgery院長)の眼瞼形成術を供覧できるまたとない機会とあって、参加希望者が殺到。募集後あっという間の定員締切りとなった。メンバーの参加動機は、単にChoi医師のオペ術に対する研修だけではない。ミッション団に塾長・山本医師が加わり、上下眼瞼形成の術式決定から手術細部にわたる、日本と韓国のスペシャリストの相違と共通点を見出せることが参加申し込みを加速させたようだ。韓国の美容形成のスキルは、ともするとその「思い切りの良さ」とは裏腹に「きめ細かい」オペへの配慮に欠けると言われる中、テクニカルアドバイザーの山本医師からは「非常に繊細でしかも手術にスピード感がある。それはモデルの術後を見れば一目瞭然で、全くといっていいほど下垂修正、下眼瞼脱脂、目頭切開の3症例ともに腫れがない」と、驚きの声をあげたほどだ。
2日目のライブ講習では、日本にも紹介され美容クリニックに設置するところがある手術撮影モニター「サージアーム」を手術室はもちろん、待合室にも生の映像を送り、2班に分かれ、交互にライブとモニターを供覧した。山本講師に加え、特別コメンテーターとして〝友情出演〝したLim Jong hak医師の協力もあって、ライブ中も活発な質疑応答、意見交換がかわされた。「術式の違いよりむしろ、日頃オペをしている自分の手技が間違っていないことを再発見した」と、このミッションのもう一方の収穫を喜ぶ参加医師もいた。山本シリーズ次回は第2回目豊胸(3月10日)Liveとなるが、3回目、4回目が上下瞼形成術のライブ講習を日本で行う。今回の供覧を踏まえて、山本塾長が日韓の術式について講義、Livedeでわかりやすく解説するとしている。
術中Choi医師から、挙筋腱膜の瞼板固定での糸、縫合幅、深さなど伝授!
海外研修の問題点の多くは言語の壁といっていい。たとえ優秀な通訳者をつけても、所詮はドクターではない素人に頼らざるをえない。今回、日韓通訳者の手配はもちろん、山本医師の日英通訳を交えた追加解説さらには、特別出演のLim医師の日韓通訳解説などもあり、非常にクオリティーの高いライブ研修が行われた。
空港集合の後、夕刻「JK Plastic Center」に向かう。
そして6時過ぎから1日目の講義が行われた(JKの報告レポートは次回に掲載します)。眼瞼形成術は、いまさらながらと思われるかもしれないが、単なる解剖講義や手術術式の説明にとどまることなく、眼瞼手術での術前評価の問題や片目のみ手術する場合のピットフォール、睫毛を上げるために何が大事な要素になるかという実践的な講義が多くを占めた。また、術後の合併症や他院修正の話、合併症に対する対処法などの説明も加えられ、現場で手術を行う医師にとっては、非常に有意義な講義内容となった。
2日目は、Dr.Choiのクリニックへ移動しての手術見学となる。事前には2症例が計画されていたが、学習効果が上がるようにと目頭切開と切開重瞼術の複合症例が追加供覧された。当日は、Dr.Limの友情出演も加わり、手術中も英語、日本語、韓国語3か国語が飛び交い、自由に質問できるという非常に贅沢な環境も整い、活発な意見交換がなされていた。
また、山本医師やDr.Limの手術に対する考えも披露された。
ライブ研修の高いクオリティー成果には、専門医の山本、Lim医師が詳しく解説
1例目の症例では、眼瞼下垂手術の患者さんが紹介された。日本でもよく見る症例で、切開重瞼術を計画しそうな方であったが、これでは、睫毛が上がらないため、上眼窩脂肪切除、挙筋腱膜を前転するという処置が加えられた。この手術計画には山本医師、Dr.Limも同意見であった。術中は、常に細かい解説が加えられ、挙筋腱膜を瞼板に固定する際の使用糸、その縫合の幅や深さまで、他の所では教えてもらえないような細かいことも教えてもらえることができ、非常に勉強になったとのコメントを参加者の多くが口にした。また、山本医師やDr.Limも随時コメントを加えることにより講習内容に広がりが出ていた。
2症例目は、経結膜脱脂の症例であった。Dr.Choiの隔膜までの到達の速さと正確さには、驚くべきものがあったが、止血方法や内側、中央、外側のそれぞれのコンパートメントごとの脂肪切除法やピットホール、また最終的な脂肪切除量の評価法など詳細事項にも言及された。
さらに、3症例目では、目頭切開と切開重瞼術が披露された。1症例目と内容的に重複する部分があり、学習効果が高まったことは言うまでもないが、目頭切開のミニZ法を使用したデザイン、皮下の剥離方法、キー縫合のかけ方等、普段聞けないような細かい点にまで及んだ。また靭帯に対する考え方も披露されたが、これには山本医師もDr.Limも同様の処置を行っているとのことであった。
3症例全てが、どれも実践的な内容であり参加者の満足度が高かったことが伺えた。活発な質疑応答の背景には、1日目の講義終了後、遅めのWelcome Partyが行われ、Choi医師そしてLim医師も加わり和やかな懇親の場が提供されたことが大きい。これが2日目のLive講習の穏やかで質問がしやすい雰囲気作りに一役買っていたはずだ。
(JHM108号より)
〝入塾〝する塾生が後を絶たない「DR山本の美容整形塾」シリーズが3期目を迎え、初の試みとなったのが、このソウル現地ライブ研修である。総勢15名のミッション団は東京、大阪そして福岡から参集した。アジアを代表するOculoplastic Surgeonの一人、Choi Woon Chul医師(ソウル江南・Myoung Oculoplastic Surgery院長)の眼瞼形成術を供覧できるまたとない機会とあって、参加希望者が殺到。募集後あっという間の定員締切りとなった。メンバーの参加動機は、単にChoi医師のオペ術に対する研修だけではない。ミッション団に塾長・山本医師が加わり、上下眼瞼形成の術式決定から手術細部にわたる、日本と韓国のスペシャリストの相違と共通点を見出せることが参加申し込みを加速させたようだ。韓国の美容形成のスキルは、ともするとその「思い切りの良さ」とは裏腹に「きめ細かい」オペへの配慮に欠けると言われる中、テクニカルアドバイザーの山本医師からは「非常に繊細でしかも手術にスピード感がある。それはモデルの術後を見れば一目瞭然で、全くといっていいほど下垂修正、下眼瞼脱脂、目頭切開の3症例ともに腫れがない」と、驚きの声をあげたほどだ。
2日目のライブ講習では、日本にも紹介され美容クリニックに設置するところがある手術撮影モニター「サージアーム」を手術室はもちろん、待合室にも生の映像を送り、2班に分かれ、交互にライブとモニターを供覧した。山本講師に加え、特別コメンテーターとして〝友情出演〝したLim Jong hak医師の協力もあって、ライブ中も活発な質疑応答、意見交換がかわされた。「術式の違いよりむしろ、日頃オペをしている自分の手技が間違っていないことを再発見した」と、このミッションのもう一方の収穫を喜ぶ参加医師もいた。山本シリーズ次回は第2回目豊胸(3月10日)Liveとなるが、3回目、4回目が上下瞼形成術のライブ講習を日本で行う。今回の供覧を踏まえて、山本塾長が日韓の術式について講義、Livedeでわかりやすく解説するとしている。
術中Choi医師から、挙筋腱膜の瞼板固定での糸、縫合幅、深さなど伝授!
海外研修の問題点の多くは言語の壁といっていい。たとえ優秀な通訳者をつけても、所詮はドクターではない素人に頼らざるをえない。今回、日韓通訳者の手配はもちろん、山本医師の日英通訳を交えた追加解説さらには、特別出演のLim医師の日韓通訳解説などもあり、非常にクオリティーの高いライブ研修が行われた。
空港集合の後、夕刻「JK Plastic Center」に向かう。
そして6時過ぎから1日目の講義が行われた(JKの報告レポートは次回に掲載します)。眼瞼形成術は、いまさらながらと思われるかもしれないが、単なる解剖講義や手術術式の説明にとどまることなく、眼瞼手術での術前評価の問題や片目のみ手術する場合のピットフォール、睫毛を上げるために何が大事な要素になるかという実践的な講義が多くを占めた。また、術後の合併症や他院修正の話、合併症に対する対処法などの説明も加えられ、現場で手術を行う医師にとっては、非常に有意義な講義内容となった。
2日目は、Dr.Choiのクリニックへ移動しての手術見学となる。事前には2症例が計画されていたが、学習効果が上がるようにと目頭切開と切開重瞼術の複合症例が追加供覧された。当日は、Dr.Limの友情出演も加わり、手術中も英語、日本語、韓国語3か国語が飛び交い、自由に質問できるという非常に贅沢な環境も整い、活発な意見交換がなされていた。
また、山本医師やDr.Limの手術に対する考えも披露された。
ライブ研修の高いクオリティー成果には、専門医の山本、Lim医師が詳しく解説
1例目の症例では、眼瞼下垂手術の患者さんが紹介された。日本でもよく見る症例で、切開重瞼術を計画しそうな方であったが、これでは、睫毛が上がらないため、上眼窩脂肪切除、挙筋腱膜を前転するという処置が加えられた。この手術計画には山本医師、Dr.Limも同意見であった。術中は、常に細かい解説が加えられ、挙筋腱膜を瞼板に固定する際の使用糸、その縫合の幅や深さまで、他の所では教えてもらえないような細かいことも教えてもらえることができ、非常に勉強になったとのコメントを参加者の多くが口にした。また、山本医師やDr.Limも随時コメントを加えることにより講習内容に広がりが出ていた。
2症例目は、経結膜脱脂の症例であった。Dr.Choiの隔膜までの到達の速さと正確さには、驚くべきものがあったが、止血方法や内側、中央、外側のそれぞれのコンパートメントごとの脂肪切除法やピットホール、また最終的な脂肪切除量の評価法など詳細事項にも言及された。
さらに、3症例目では、目頭切開と切開重瞼術が披露された。1症例目と内容的に重複する部分があり、学習効果が高まったことは言うまでもないが、目頭切開のミニZ法を使用したデザイン、皮下の剥離方法、キー縫合のかけ方等、普段聞けないような細かい点にまで及んだ。また靭帯に対する考え方も披露されたが、これには山本医師もDr.Limも同様の処置を行っているとのことであった。
3症例全てが、どれも実践的な内容であり参加者の満足度が高かったことが伺えた。活発な質疑応答の背景には、1日目の講義終了後、遅めのWelcome Partyが行われ、Choi医師そしてLim医師も加わり和やかな懇親の場が提供されたことが大きい。これが2日目のLive講習の穏やかで質問がしやすい雰囲気作りに一役買っていたはずだ。
(JHM108号より)