BOTOX、ヒアルロン酸注入を実演 JAAS認定エステ資格講座で [JHM]
[ 2012/10/3 ]
美容医療の治療後のスキンケアを、エステ術でみせる
サロンは医療との共存
医療は新たな収益部門にエステ導入を考える
「脱毛」からの脱皮の経営とその実際を、三田村歯科医が示す
JAAS認定エステティシャン資格のテーマは、医療とエステの融合に他ならない。現状を見渡してみると、メディカルエステなるものが、世に登場してから、共存より競合という雰囲気が業界内に広まった感は否めない。しかし、競合というものは、業界の委縮を招くのは必至であり、共存繁栄するためには、お互いの理解が不可欠であろう。
そのためにも、医療側がどのように考え、どのような治療、施術を行っているかをエステティシャンが知ることは大事だ。この講習会も、現実的な場として医師とエステティシャンが手を携えていけるように、医療とエステの提携を推進していくことが、知識とスキルの向上と共に重要なものと捉えている。そのために、資格者が所属するエステサロンには、JAAS会員のクリニックと提携できる支援体制を、研究会として後押していくという。一方、美容クリニックにおいてもエステ部門による集客・集患は収益を増やす切り札になるともいえ、看護師などコメディカルがエステ術の技術、サービスに接するまたとない機会となるだろう。
エステ業界初!の医療側から教える本格的なメディカルエステティシャン養成のための資格講習会の第1期3回目の実技研修が、先ごろ東京で開催された。
前回(基礎講習会)の講義でその説明が分かりやすく、内容が充実していたという評価を受けた山本 豊医師が、今回も現代のエステ業界と医師とのかかわりあい方からはじまり、美容医療とエステ術のつなぐ美容の基礎を各論として講演した。
まず、各論第1回目として、大きなテーマとして『しみ』が取り上げられたが、しみを理解するうえで重要な肝斑、雀斑等についての全般的な皮膚と色素についても説明が加えられた。肝斑としみの差異が明確でなかった人の知識整理に非常に貢献したことは言うまでもない。また、しみと密接な関係にある紫外線について、前回講習会内容である光の基本である波長や、その波長特性としての組織深達度、各吸収波長と関連させながら説明が加えられ、前回内容と合わせれば、紫外線としみの関係に関しては、ほぼ100%の理解が得られることであろう。また、様々な皮膚の色に関する疾患の紹介、治療法の紹介もなされ理解は深まったに違いない。
前回の講習会でも話題となったボトックス注射やヒアルロン酸注射後のお手入れについては、口頭説明だけでは伝わりにくいという特性から、実演で供覧された。そして、美容医療での治療後のスキンケアをどう組み合わせるか?という具体的な試みとして、「美容医療の施術効果にも負けず劣らない」といわれる小型の美容機器で肌の手入れとリフトアップを、ヒアルロン酸注入後に、エステティシャンが施術の一環として行った。
フィラーでの治療を医療機関で受けてきたが、どのようにエステ的なアプローチを加えてよいか迷っていたエステティシャンには、非常に意味のある内容であった。
今回の講習でも、終始メモをとる受講者が多く、彼らの真剣さと熱意が現れていたが、山本講師より『メモ』ではなく、頭の中に『記憶』して帰って欲しいとのコメントが、実践を意識している本講習会の象徴のように感じられた。
講習会では、「シミ治療など美容医療を受けた後のメイク術」と題して、INFAインストラクターの木代講師が、実演をみせながら解説し、エステの施術のあとでも、こうしたメイクアップ術はエステサロンでしかできないサービスのひとつであると強調。その際ポイントとして覚えておきたい、化粧成分の選択と使い方についても触れた(次回の講習会では実践編として細かく解説する)。
最後に講演したみたむら歯科院長の三田村歯科医は、自らがエステティシャン資格をもち、サロン経営をする経験から、失敗しないサロン経営の在り方を解説した。とりわけ力説したのが、サロン本来の施術は「脱毛」ではなく、痩身とフェイシャルとして、この施術メニューで十分に顧客満足度をあげることができると話した。行政指導がますます厳しくなる「脱毛」からの脱皮は、サロン経営にとって喫緊の課題であることから、サロン側からの受講者はとりわけ関心をもって聞いていた。
なお、この資格コースはどの講座からスタートしても4回受講すれば、申請(簡単な論文提出)後、原則、認定となる。
JAAS認定「美容アンチエイジング・エステティシャン」資格要件
○入学金不要 ○受講対象:エステティシャン、看護師、歯科衛生士など ○JAAS正会員C(入会金免除・年会費のみ10,000円)登録 ○4回コース各受講料(入門講座:フォーラム2単位15,000円、基礎講座:2単位10,000円、実技・供覧研修①3単位20,000円、実技・供覧研修3単位②20,000円/納金は一括ではなく受講毎)○受講方法はどの講座からでも開始ができ、4回受講すること(期をまたがっての受講も可)○修了試験(簡単な論文提出)20,000円 ○資格申請・認定料30,000円 ○資格認定証発行から3年有効、3年毎に更新費(認定料20,000円) ○資格の継続要件:毎年のJAAS会員の更新、毎年春開催のJAASライブフォーラムの参加が必須です。
資格プログラム日程
【第1期】
○第1回 入門講座4月14日(土)‐15日(日)東京:第3回JAASLiveForum(終了)
○第2回 基礎講座6月24日(日)名古屋:基礎皮膚学と美容医療・美容歯科の臨床学(終了)
○第3回実技・供覧研修9月17日(月祭日)東京:美容アンチエイジングと臨床エステ術① 実践講座(終了)
・第4回実技・供覧研修(修了講座)10月21日(日)東京:美容アンチエイジングと臨床エステ術② 実践講座
【第2期】
○第1回 入門講座2013年2月24日(日)(東京)
○第2回 基礎講座4月14日(日)(東京)
○第3回 実技・供覧研修6月30日(日)(東京)
○第4回 実技・供覧研修9月(東京)
●主催:JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会〒104‐0041 東京都中央区新富1‐8‐11‐3F、http://www.jaas-online.com、tel 03‐6222‐3121
(JHM106号より)
サロンは医療との共存
医療は新たな収益部門にエステ導入を考える
「脱毛」からの脱皮の経営とその実際を、三田村歯科医が示す
JAAS認定エステティシャン資格のテーマは、医療とエステの融合に他ならない。現状を見渡してみると、メディカルエステなるものが、世に登場してから、共存より競合という雰囲気が業界内に広まった感は否めない。しかし、競合というものは、業界の委縮を招くのは必至であり、共存繁栄するためには、お互いの理解が不可欠であろう。
そのためにも、医療側がどのように考え、どのような治療、施術を行っているかをエステティシャンが知ることは大事だ。この講習会も、現実的な場として医師とエステティシャンが手を携えていけるように、医療とエステの提携を推進していくことが、知識とスキルの向上と共に重要なものと捉えている。そのために、資格者が所属するエステサロンには、JAAS会員のクリニックと提携できる支援体制を、研究会として後押していくという。一方、美容クリニックにおいてもエステ部門による集客・集患は収益を増やす切り札になるともいえ、看護師などコメディカルがエステ術の技術、サービスに接するまたとない機会となるだろう。
エステ業界初!の医療側から教える本格的なメディカルエステティシャン養成のための資格講習会の第1期3回目の実技研修が、先ごろ東京で開催された。
前回(基礎講習会)の講義でその説明が分かりやすく、内容が充実していたという評価を受けた山本 豊医師が、今回も現代のエステ業界と医師とのかかわりあい方からはじまり、美容医療とエステ術のつなぐ美容の基礎を各論として講演した。
まず、各論第1回目として、大きなテーマとして『しみ』が取り上げられたが、しみを理解するうえで重要な肝斑、雀斑等についての全般的な皮膚と色素についても説明が加えられた。肝斑としみの差異が明確でなかった人の知識整理に非常に貢献したことは言うまでもない。また、しみと密接な関係にある紫外線について、前回講習会内容である光の基本である波長や、その波長特性としての組織深達度、各吸収波長と関連させながら説明が加えられ、前回内容と合わせれば、紫外線としみの関係に関しては、ほぼ100%の理解が得られることであろう。また、様々な皮膚の色に関する疾患の紹介、治療法の紹介もなされ理解は深まったに違いない。
前回の講習会でも話題となったボトックス注射やヒアルロン酸注射後のお手入れについては、口頭説明だけでは伝わりにくいという特性から、実演で供覧された。そして、美容医療での治療後のスキンケアをどう組み合わせるか?という具体的な試みとして、「美容医療の施術効果にも負けず劣らない」といわれる小型の美容機器で肌の手入れとリフトアップを、ヒアルロン酸注入後に、エステティシャンが施術の一環として行った。
フィラーでの治療を医療機関で受けてきたが、どのようにエステ的なアプローチを加えてよいか迷っていたエステティシャンには、非常に意味のある内容であった。
今回の講習でも、終始メモをとる受講者が多く、彼らの真剣さと熱意が現れていたが、山本講師より『メモ』ではなく、頭の中に『記憶』して帰って欲しいとのコメントが、実践を意識している本講習会の象徴のように感じられた。
講習会では、「シミ治療など美容医療を受けた後のメイク術」と題して、INFAインストラクターの木代講師が、実演をみせながら解説し、エステの施術のあとでも、こうしたメイクアップ術はエステサロンでしかできないサービスのひとつであると強調。その際ポイントとして覚えておきたい、化粧成分の選択と使い方についても触れた(次回の講習会では実践編として細かく解説する)。
最後に講演したみたむら歯科院長の三田村歯科医は、自らがエステティシャン資格をもち、サロン経営をする経験から、失敗しないサロン経営の在り方を解説した。とりわけ力説したのが、サロン本来の施術は「脱毛」ではなく、痩身とフェイシャルとして、この施術メニューで十分に顧客満足度をあげることができると話した。行政指導がますます厳しくなる「脱毛」からの脱皮は、サロン経営にとって喫緊の課題であることから、サロン側からの受講者はとりわけ関心をもって聞いていた。
なお、この資格コースはどの講座からスタートしても4回受講すれば、申請(簡単な論文提出)後、原則、認定となる。
JAAS認定「美容アンチエイジング・エステティシャン」資格要件
○入学金不要 ○受講対象:エステティシャン、看護師、歯科衛生士など ○JAAS正会員C(入会金免除・年会費のみ10,000円)登録 ○4回コース各受講料(入門講座:フォーラム2単位15,000円、基礎講座:2単位10,000円、実技・供覧研修①3単位20,000円、実技・供覧研修3単位②20,000円/納金は一括ではなく受講毎)○受講方法はどの講座からでも開始ができ、4回受講すること(期をまたがっての受講も可)○修了試験(簡単な論文提出)20,000円 ○資格申請・認定料30,000円 ○資格認定証発行から3年有効、3年毎に更新費(認定料20,000円) ○資格の継続要件:毎年のJAAS会員の更新、毎年春開催のJAASライブフォーラムの参加が必須です。
資格プログラム日程
【第1期】
○第1回 入門講座4月14日(土)‐15日(日)東京:第3回JAASLiveForum(終了)
○第2回 基礎講座6月24日(日)名古屋:基礎皮膚学と美容医療・美容歯科の臨床学(終了)
○第3回実技・供覧研修9月17日(月祭日)東京:美容アンチエイジングと臨床エステ術① 実践講座(終了)
・第4回実技・供覧研修(修了講座)10月21日(日)東京:美容アンチエイジングと臨床エステ術② 実践講座
【第2期】
○第1回 入門講座2013年2月24日(日)(東京)
○第2回 基礎講座4月14日(日)(東京)
○第3回 実技・供覧研修6月30日(日)(東京)
○第4回 実技・供覧研修9月(東京)
●主催:JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会〒104‐0041 東京都中央区新富1‐8‐11‐3F、http://www.jaas-online.com、tel 03‐6222‐3121
(JHM106号より)