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一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

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JAAS版ポータルサイト 立ち上げへ

[ 2012/5/11 ]
「低俗な書き込み放置」の一部の口コミサイト対策も検討

人気の『@美容整形』には
BeforeAfter写真などネット広告規制の回避求め、クリニックから出稿相次ぐ



人気のサイト「@美容整形」、JAASも客観性重視のポータルサイトを立ち上げる

「当院のグループでは医師一人は一日最低3回のブログ書き込みを行っている」(湘南美容外科G相川総院長)、「少子高齢化とネット世代の拡大で価格と満足度を重視した美容医療が求められている」(銀座いけだクリニック池田院長)、「顧客獲得にとって今後さらにフェイスブックの活用は鍵を握る」(みたむら歯科医院三田村院長)—。第3回JAAS東京ライブフォーラムで多くの演者からはネット活用というキーワードが飛び交った。美容医療そして自費診療に活路を見出そうとするデンタルクリニックにとって、ネットマーケティングは経営を大きく左右するため、その活用は避けては通れない。今やネットをいかに有効に活用しながら集患し、顧客ニーズにあった最適で満足度の高い治療を行うかが自由診療市場で競争に勝っていく術ともいえる。一方、本紙の紙面でも取り上げている「BeforeAfter写真などの掲載を規制しようというネット広告規制」のゆくえ次第では、クリニック自前のホームページではもはや、医師、歯科医の治療症例を積極的に露出できなくなる可能性をもつ。そのため、医療機関からポータルサイトへの出稿が増えている。美容クリニックは出稿数で群を抜く。しかし“賢い美容ユーザー”にとって、一方で宣伝の臭いが強いポータルサイトには敬遠する傾向も見え始めた。こうした中で、JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会ではこの夏をめどに、より客観的に公共性を打ち出した「JAAS版ポータルサイト」を立ち上げる準備を進める。


「ホームページは原則広告とは見なされないとはいえ、美容医療や歯科インプラントなどの自由診療分野については何らかのネット規制は避けられない」と、JAASフォーラムで講演した鈴木弁護士は話す(本紙4面に講演の報告)。
規制のゆくえ次第ではクリニック自前のホームページではもはや、医師、歯科医の治療症例を積極的に露出できなくなる可能性が出てくる。その対象となる露出のコンテンツが「術前後の症例写真」であることは周知のとおりだ。『美容医療の治療で患者さんが失敗症例にあわないためには執刀してもらう医師の症例をきちんと見極める必要が大事』と、山本 豊医師は指摘するものの、今後、規制の枠にBeforeAfter写真の掲載が入れば、クリニックにとってもユーザーにとっても、その判断材料はなくなる。
患者の知る権利そして医師の治療の情報開示という権利を奪いかねない。

しかし、術後症例に対する患者からのクレームは後を絶たないことも事実で、消費者保護の観点から誇大広告により消費者をミスリード(誘因・勧誘)する理由で、掲載への規制が動き出している。
今や美容医療そして自費診療に活路を見出そうとするデンタルクリニックにとって、ネットマーケティングは経営を大きく左右するため、その活用は避けては通れない。
ネットをいかに有効に活用しながら集患し、顧客ニーズにあった最適で満足度の高い治療を行うかが自由診療市場で競争に勝っていく術ともいえ、今後の規制への動きはクリニックの「死活問題」ともいっても決して大げさではない。

こうした中、いま医療機関からポータルサイトへの出稿が増えている。中でも美容クリニックは出稿数で群を抜く。そしてサイト運営会社は少なくない。「需要はこの1年急増しています。その分、サイトの参入が続き業界の競合も激しくなってきた」と、関係者。いま人気の『@美容整形』はこの業界の老舗ともいえるポータルサイトで、競合の中、出稿数は着実にあがっているという。日々の更新はもちろん、コンテンツの充実をはかることが出稿数を上げている要因のようだ。

しかし“賢い美容ユーザー”にとって、一方で宣伝色の強いポータルサイトには敬遠する傾向も見え始めた。口コミサイトと呼ばれるサイトの中には、出稿者ではないクリニックへの誹謗中傷めいた「低俗な書き込み」を恣意的に放置して、片やクライアントのクリニックに対しては書き込みの削除を行うという悪質なサイトもあると聞く。もちろんこうしたサイトは論外としても、これから、さらに賢くなるユーザーに対して、より客観的にある意味公共性を打ち出したポータルサイトが必要となるはずだ。
そのため、JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会ではこの夏をめどに、より客観的に公共性を打ち出した「JAAS版ポータルサイト」を立ち上げる準備を進めることになった。Web上には医師、歯科医と患者との双方向の書き込みも検討しつつ、「悪質な書き込み」などの対策も講じることになる。

ドクターの治療術の質と医療サービス、さらにはその人柄などを客観的に評価できるサイトの運営をめざす。これによりJAASに登録し、意欲的に技術を練磨して習熟するドクターが、「適正な評価」を受けることになるはずだ。
JAAS登録医師、歯科医がこのポタータルサイトで「成功する医療施設、ドクター」となってもらいたい。


(JHM104号より)
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