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ストレスは最大の敵 2つの調査結果から浮き彫りになる日本人の 「健康感」 [JHM]

[ 2012/2/9 ]
健康不安抱え「最大の要因はストレス」
アンチエイジング達成には、栄養、運動、睡眠を重視



23カ国を対象にした世界健康意識調査で、日本人が「健康」だと感じている比率が極端に低い。また健康を維持するためには「ストレスをためない」と答える人が65%と半数を超えた。一方、アンチエイジングに対する意識調査では、
男女とも「食事」、「運動」、「睡眠」が抗加齢のために必要だとする高い回答率を得た。こうした2つの調査報告から、健康維持増進そして、いつまでも若々しく元気でいたいという目的を達成するためには、充分な栄養と睡眠、適度な運動によって健康の大敵、ストレスを回避させる必要が改めて浮き彫りになった。


世界23カ国の20歳以上の男女およそ2万人を対象に「世界健康意識調査」が、IriS(International Research InstituteS)
によって実施された。それによると、日本人の「健康感」は23カ国中、カザフスタンに次いで48%(非常に良い、良い)と最も低かった(図1)。
世界でも長寿国として認められる日本だが、その半数以上が「普通」あるいは「良くない」と感じていることになる。
こうした意識の背景には、日本人が他国に比べ、健康状態に対して懐疑的で、不安を感じていることが推察される。
裏をかえせば、自らの健康を常日頃気遣っている証左といえ、それが平均寿命を押し上げている要因の一つとも言えるだろう。
調査では、「健康を維持させるために重視する事は」という問いかけもしている。その結果「ストレスをためない」と答えた日本人が65%と高い回答率をみせた。これは「ダイエット」、「飲酒を控える」、「運動」を重視するという他国の回答順位と比べて、異なった傾向を示している。
総じて日本人が健康不安を抱え、その最大の要因が「ストレス」だと認識していることが調査から明らかになった。
一方、NPO法人アンチエイジングネットワークが毎年実施している、「アンチエイジング意識調査」(男女およそ4000名対象)によると、男女とも「食事」、「運動」、「睡眠」が抗加齢のために必要だとする高い回答率を得た。
この傾向は男性に顕著で、女性では「美容」と答えた比率も高い。しかし年代別から統計値を割り出すと、「美容」と回答した女性が20代をピークに減少傾向をたどる。そして30代からそのカーブは急激に下降して、「運動」にその意識は変わっていく。
さらに60代では、アンチエイジング達成には「食事」が重要だとする回答が高くなっている。
この調査では、美容への関心を探るため「美容医療」に対する受診願望や、「検査・健診」についても実施された。
「美容」では、レーザー治療やヒアルロン酸注入などの低侵襲性のプチ整形に対して関心の高さが伺われた。また「健診」では、女性からの「婦人科検診」が圧倒的に多かった。
同学会の塩谷理事長によれば、「アンチエイジングの心がけは普段の生活で充分にできる。そのためには、バランスのとれた食生活(栄養)、適度な運動、充分な睡眠が最も大切です」と、この調査結果をもとに示唆する。
2つの調査報告から、改めて「栄養」「運動」「睡眠」に気遣い、一方で健康の大敵、ストレスをいかに回避していくかが、健康維持増進そして、いつまでも若々しく元気でいたいという目的達成には欠かせないことが明らかになった。



(JHM99号別冊より)
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