DR山本美容整形塾ライブ講習会「第5回 修正症例から学ぶ豊胸術」 [JHM]
[ 2011/10/17 ]
シリーズ最終章、TBS撮影に入る
失敗症例、医療事故など対応で、美容外科の信頼性取り戻す好機に
JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会がめざすビジョンに、今年上半期、最も近づいたハンズオン講習会が山本 豊医師の指導による「美容整形塾」シリーズだったのではないだろうか。受講する医師が自らオペに参加するという異例のプログラム進行は言うに及ばず、時には術式の違う鼻形成術を4症例、また眼瞼形成の場面では術前のデザイン段階で山本講師と受講者がディスカッションの末、急きょその日のモデルに最も適用した形成術にオペを変更するといった内容は、他に類をみない。ライブ会場は常に、こうした医師たちの熱気で盛り上がる。真剣なまなざしで手術をやる者、観る者、さらには術者も受講者からの質問、異なる術式の提案に謙虚に耳を傾け、「教わる」立場にもなっていく。第1回の重瞼切開術と目頭切開に始まり、適用の異なる下眼瞼形成2症例(第2回)、最小切開フェイスリフトと眉毛下切開での上眼瞼リフト(第3回)、鼻尖・シリコン隆鼻・鼻翼形成による4症例(第4回)と続き、先ごろ国内で学ぶライブとしては最後となる「豊胸術の修正LiveSurgery」が定員を上回る受講者を得て開催。好評のうちに終わった。失敗症例を如何に修正していくか、という講習は今までにない。「医療事故やクレームが業界全体のイメージを落としかねない。こうした修正手術を、医師が集まって検討していくことは非常に意義のあること」と指導にあたった山本医師に対して、TBS報道部からオファーがあり、撮影クルーが急きょ、撮影に入った。放映は、11月1日(日)の番組「Nスタ」で、ニュース枠2時間の中で15分間Liveの模様が流される。
豊胸術のライブは、シリーズ初となる日帰り可能な全身麻酔での手術となった。
この全身麻酔について山本医師より麻酔薬、その使用量など詳細に講義されたが、何よりも議論が交わされたのが、豊胸手術をいかに効率よく患者の満足する結果を引き出すかという点に終始話題が絞られた。術前の解剖講義は、手術時に術野となる部分の解剖を中心とする実践的な内容となった。現実の治療においては、術前診察、検討なくして手術はないという点を意識し、協力いただいたモデルさんに参加者全員が問診、視診、触診を行うという試みも急きょ、追加された。
この中で、どういう基準で患者にクリニックが選ばれるのか、また手術に何が求めているのか等の患者心理というものを参加者全員で考え、検討されるという場面が見られ、まさに「参加型の真骨頂」とも言うべきプログラムの進行をみせる。
参加者からは、「患者さんと医師側との意識の違いが認識でき、参考になった」という声も聞かれた。
また、CTを使用しての術前治療計画の検討も活発に行われ、挿入する豊胸バックをどのようなサイズで、どのような形のものにすべきかなどの点についても検討され、患者の授乳後のしぼみを改善するという目的に合うように高さの高いものが選択された。
昼食をはさみ手術開始となるが、昼食中も今回のテーマではない一般美容手術の修正法に対しての意見交換が行われているなど、参加した先生同士で交流が生まれ、この講習ならではの印象的な場面でもある。
術前にCT上豊胸バックを取り巻くカプセルが確認されたが、カプセル切除について、残存させたまま剥離範囲を拡大した方が良いのか、カプセルを切除するのがという点についても検討がなされたが、触診上、大胸筋との癒着程度が強いことが分かり、術後に胸の形に影響が出る可能性が高いことから、カプセルは切除するという方針に決められた。
手術は、全身麻酔後乳房下縁よりのアプローチを選択。修正手術であり、前医での手術内容が不明確である事、カプセル切除の際に出血も予想され、視野展開が容易なことが選択の理由である。手術助手としては、参加者より希望者を募り、4名の先生方が参加した。術中にカプセル切除をいかに少ない出血で切除するかという細かな点での技術も披露され、まさにライブで手術を体感するという感じであった。豊胸バック摘出、カプセル切除が終了した段階で、一部の先生から元のバックを再挿入してみてはどうなるかという疑問に対し、片側に高さの高いタイプのもの、片側に元のバックを挿入し、全員で比較検討するという場面も見られた。
結局、満場一致で新しいバックが妥当という意見にまとまったが、このような検討を加えることの意義は計り知れないものがある。
修正手術ということもあり1時間を超える時間延長となったが、非常に意義のあるライブであったと、参加医師から異口同音のコメントをもらった。
「医療事故やクレームが業界全体のイメージを落としかねない。こうした修正手術を、医師が集まって検討していくことは非常に意義のあること」と指導にあたった山本医師に対して、TBS報道部からオファーがあり、撮影クルーが急きょ、撮影に入った。放映は、11月1日(日)の番組「Nスタ」で、ニュース枠2時間の中で15分間Liveの模様が流される。
本紙、ソウル支局開設
本紙JHMでは、この10月、韓国ソウルに支局を開設した。かねてからソウルを中心に現地取材を重ねてきたが、現地からのタイムリーな情報をいち早くキャッチするために拠点を設けることになった。美容医療などKorea:発、そして海外から韓国を経由した最新情報にご期待ください。
(JHM101号より)
失敗症例、医療事故など対応で、美容外科の信頼性取り戻す好機に
JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会がめざすビジョンに、今年上半期、最も近づいたハンズオン講習会が山本 豊医師の指導による「美容整形塾」シリーズだったのではないだろうか。受講する医師が自らオペに参加するという異例のプログラム進行は言うに及ばず、時には術式の違う鼻形成術を4症例、また眼瞼形成の場面では術前のデザイン段階で山本講師と受講者がディスカッションの末、急きょその日のモデルに最も適用した形成術にオペを変更するといった内容は、他に類をみない。ライブ会場は常に、こうした医師たちの熱気で盛り上がる。真剣なまなざしで手術をやる者、観る者、さらには術者も受講者からの質問、異なる術式の提案に謙虚に耳を傾け、「教わる」立場にもなっていく。第1回の重瞼切開術と目頭切開に始まり、適用の異なる下眼瞼形成2症例(第2回)、最小切開フェイスリフトと眉毛下切開での上眼瞼リフト(第3回)、鼻尖・シリコン隆鼻・鼻翼形成による4症例(第4回)と続き、先ごろ国内で学ぶライブとしては最後となる「豊胸術の修正LiveSurgery」が定員を上回る受講者を得て開催。好評のうちに終わった。失敗症例を如何に修正していくか、という講習は今までにない。「医療事故やクレームが業界全体のイメージを落としかねない。こうした修正手術を、医師が集まって検討していくことは非常に意義のあること」と指導にあたった山本医師に対して、TBS報道部からオファーがあり、撮影クルーが急きょ、撮影に入った。放映は、11月1日(日)の番組「Nスタ」で、ニュース枠2時間の中で15分間Liveの模様が流される。
豊胸術のライブは、シリーズ初となる日帰り可能な全身麻酔での手術となった。
この全身麻酔について山本医師より麻酔薬、その使用量など詳細に講義されたが、何よりも議論が交わされたのが、豊胸手術をいかに効率よく患者の満足する結果を引き出すかという点に終始話題が絞られた。術前の解剖講義は、手術時に術野となる部分の解剖を中心とする実践的な内容となった。現実の治療においては、術前診察、検討なくして手術はないという点を意識し、協力いただいたモデルさんに参加者全員が問診、視診、触診を行うという試みも急きょ、追加された。
この中で、どういう基準で患者にクリニックが選ばれるのか、また手術に何が求めているのか等の患者心理というものを参加者全員で考え、検討されるという場面が見られ、まさに「参加型の真骨頂」とも言うべきプログラムの進行をみせる。
参加者からは、「患者さんと医師側との意識の違いが認識でき、参考になった」という声も聞かれた。
また、CTを使用しての術前治療計画の検討も活発に行われ、挿入する豊胸バックをどのようなサイズで、どのような形のものにすべきかなどの点についても検討され、患者の授乳後のしぼみを改善するという目的に合うように高さの高いものが選択された。
昼食をはさみ手術開始となるが、昼食中も今回のテーマではない一般美容手術の修正法に対しての意見交換が行われているなど、参加した先生同士で交流が生まれ、この講習ならではの印象的な場面でもある。
術前にCT上豊胸バックを取り巻くカプセルが確認されたが、カプセル切除について、残存させたまま剥離範囲を拡大した方が良いのか、カプセルを切除するのがという点についても検討がなされたが、触診上、大胸筋との癒着程度が強いことが分かり、術後に胸の形に影響が出る可能性が高いことから、カプセルは切除するという方針に決められた。
手術は、全身麻酔後乳房下縁よりのアプローチを選択。修正手術であり、前医での手術内容が不明確である事、カプセル切除の際に出血も予想され、視野展開が容易なことが選択の理由である。手術助手としては、参加者より希望者を募り、4名の先生方が参加した。術中にカプセル切除をいかに少ない出血で切除するかという細かな点での技術も披露され、まさにライブで手術を体感するという感じであった。豊胸バック摘出、カプセル切除が終了した段階で、一部の先生から元のバックを再挿入してみてはどうなるかという疑問に対し、片側に高さの高いタイプのもの、片側に元のバックを挿入し、全員で比較検討するという場面も見られた。
結局、満場一致で新しいバックが妥当という意見にまとまったが、このような検討を加えることの意義は計り知れないものがある。
修正手術ということもあり1時間を超える時間延長となったが、非常に意義のあるライブであったと、参加医師から異口同音のコメントをもらった。
「医療事故やクレームが業界全体のイメージを落としかねない。こうした修正手術を、医師が集まって検討していくことは非常に意義のあること」と指導にあたった山本医師に対して、TBS報道部からオファーがあり、撮影クルーが急きょ、撮影に入った。放映は、11月1日(日)の番組「Nスタ」で、ニュース枠2時間の中で15分間Liveの模様が流される。
本紙、ソウル支局開設
本紙JHMでは、この10月、韓国ソウルに支局を開設した。かねてからソウルを中心に現地取材を重ねてきたが、現地からのタイムリーな情報をいち早くキャッチするために拠点を設けることになった。美容医療などKorea:発、そして海外から韓国を経由した最新情報にご期待ください。
(JHM101号より)