歯科がより「美容の世界」に傾斜 エステ部門の併設相次ぐ[JHM]
[ 2011/8/4 ]
JAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会では昨秋から、「歯科アンチエイジング」をテーマにしたハンズオンセミナーを開催している。中でも医科、歯科連携のための「美容医療併設とデンタルエステ術の導入」に向けた講習には高い関心を呼ぶ。診療報酬のマイナス改定、レセプトの審査強化そして高点数指導の導入など、現行の保険制度がもたらす厳しい歯科経営の事情から、こうした新たな美容(医療)サービスの提案は増患・自費診療のUPを図るためには欠かせない。とはいえ歯科診療の診療範囲を逸脱したくない。これが、美容医療をあえてデンタルクリニックに併設してフィラー注入など低侵襲の美容医療術を提供したり、NonMedicalとしてのエステ術を別部門として開設していく動きとなっている。いずれにしても今後、歯科が「美容の世界」により傾斜していくことは間違いない。
そうしたなか、たった一台で総合的なフェイシャルトリートメントができる美容機器が発売された。その鍵は特殊な発光ダイオードーLED。エステ向けだがもちろん歯科でも容易に扱うことができる。オプションプログラムを組み込めば、歯科でしか動かせない審美歯科専用マシンとして生まれ変わる。
本紙恒例のドクターアンケート13回「自由診療の実態調査」で明らかになった数字がある。
医師、歯科医に対して、診療、経営で今求めていることは?との問いに、専門外の診療をしたい(14%)、歯科診療の新たなメニューを増やしたい(12%)という回答を得た。このアンケートで最も高い回答率を示したのが歯科の20%で、前述の2つの設問に対して重複回答も含まれることから、ほとんどの歯科医が、現状の歯科診療にない新たな診療、施術を求めている結果となった。
そして求める具体的な診療には、美容医療に関わるものが少なくない。
こうしたアンケート結果からも今、歯科が「美容の世界」により傾斜していることは間違いないだろう。とはいえ歯科診療の診療範囲を逸脱したくない。これが、美容医療をあえてデンタルクリニックに併設してフィラー注入など低侵襲の美容医療術を提供したり、NonMedicalとしてのエステ術を別部門として開設していく動きとなってあらわれている。
そんな歯科医が求める「美容術」に対して、充分活用できる興味深いマシンが発売された。たった一台で総合的なフェイシャルトリートメントができる美容機器「PHOTOCARE」(ブライトネス・東京都新宿区 電話03‐5919‐0797)である。その鍵は特殊な発光ダイオードーLED。エステ向けだがもちろん歯科でも容易に扱うことができる。オプションプログラムを組み込めば、歯科でしか動かせない審美歯科専用マシンとして生まれ変わる。
この装置の開発は、美容産業が盛んな欧州スペインのSORISA社によるもので、トリートメントの部位に合わせてLED色、輝度調整ができることが大きな特徴だ。
LEDにはコリメーターレンズという特殊レンズを採用して出力密度を高めている。このレンズ加工によって、LEDライトそのものの光源の作用だけななく、フォトセラピーとフォトポレーション効果を発揮させることに成功した。
LEDそのものの色調を変えることで、皮膚への浸透度をかえることができる。またLED光の強度、波長を調整することで、皮膚組織の修復、血管拡張、コラーゲン合成に必要な酵素を活性化させることが可能となる。これが、フォトセラピーと、LEDによるポレーション作用となって高いトリートメント効果を得ることになる。
この「フォトセラピー」、「フォトポレーション」、「LEDライト」作用を発現させるといっても、人の手によらない。5種類のオートプログラムで、肌質、肌の状態にあわせて最適な3つの施術効果を出すように組みこまれている。
それぞれ専用の美容成分を含んだジェルマスクを使って、しわケアにはパープル色(肌の活性、コラーゲン合成促進)、美白ケアには黄色(メラニン合成の抑制、ターンオーバー促進)、ニキビケアには青色(殺菌、抗炎症)、保湿ケアには緑色(保湿、抗酸化)、リフトケアには緑+レッド色(弾力の促進)と言った具合。それぞれ、フォトセラピー、ポレーション効果を出すために強度、波長が自動的に選択されている。
この美容マシン、歯科でしか動かせない審美歯科専用マシンとして生まれ変わることが、歯科医にとってはうれしい。
LED出力を、「ホワイトニングプログラム」というオプションを導入することで、青色+レッドのLED照射により、過酸化カルバミドが歯系組織に付着した着色成分の科学的な結合を破壊していく。専用のデンタルキット(別売)が必要となるが、もちろん歯科医院にのみに提供される。
(JHM100号より)
そうしたなか、たった一台で総合的なフェイシャルトリートメントができる美容機器が発売された。その鍵は特殊な発光ダイオードーLED。エステ向けだがもちろん歯科でも容易に扱うことができる。オプションプログラムを組み込めば、歯科でしか動かせない審美歯科専用マシンとして生まれ変わる。
本紙恒例のドクターアンケート13回「自由診療の実態調査」で明らかになった数字がある。
医師、歯科医に対して、診療、経営で今求めていることは?との問いに、専門外の診療をしたい(14%)、歯科診療の新たなメニューを増やしたい(12%)という回答を得た。このアンケートで最も高い回答率を示したのが歯科の20%で、前述の2つの設問に対して重複回答も含まれることから、ほとんどの歯科医が、現状の歯科診療にない新たな診療、施術を求めている結果となった。
そして求める具体的な診療には、美容医療に関わるものが少なくない。
こうしたアンケート結果からも今、歯科が「美容の世界」により傾斜していることは間違いないだろう。とはいえ歯科診療の診療範囲を逸脱したくない。これが、美容医療をあえてデンタルクリニックに併設してフィラー注入など低侵襲の美容医療術を提供したり、NonMedicalとしてのエステ術を別部門として開設していく動きとなってあらわれている。
そんな歯科医が求める「美容術」に対して、充分活用できる興味深いマシンが発売された。たった一台で総合的なフェイシャルトリートメントができる美容機器「PHOTOCARE」(ブライトネス・東京都新宿区 電話03‐5919‐0797)である。その鍵は特殊な発光ダイオードーLED。エステ向けだがもちろん歯科でも容易に扱うことができる。オプションプログラムを組み込めば、歯科でしか動かせない審美歯科専用マシンとして生まれ変わる。
この装置の開発は、美容産業が盛んな欧州スペインのSORISA社によるもので、トリートメントの部位に合わせてLED色、輝度調整ができることが大きな特徴だ。
LEDにはコリメーターレンズという特殊レンズを採用して出力密度を高めている。このレンズ加工によって、LEDライトそのものの光源の作用だけななく、フォトセラピーとフォトポレーション効果を発揮させることに成功した。
LEDそのものの色調を変えることで、皮膚への浸透度をかえることができる。またLED光の強度、波長を調整することで、皮膚組織の修復、血管拡張、コラーゲン合成に必要な酵素を活性化させることが可能となる。これが、フォトセラピーと、LEDによるポレーション作用となって高いトリートメント効果を得ることになる。
この「フォトセラピー」、「フォトポレーション」、「LEDライト」作用を発現させるといっても、人の手によらない。5種類のオートプログラムで、肌質、肌の状態にあわせて最適な3つの施術効果を出すように組みこまれている。
それぞれ専用の美容成分を含んだジェルマスクを使って、しわケアにはパープル色(肌の活性、コラーゲン合成促進)、美白ケアには黄色(メラニン合成の抑制、ターンオーバー促進)、ニキビケアには青色(殺菌、抗炎症)、保湿ケアには緑色(保湿、抗酸化)、リフトケアには緑+レッド色(弾力の促進)と言った具合。それぞれ、フォトセラピー、ポレーション効果を出すために強度、波長が自動的に選択されている。
この美容マシン、歯科でしか動かせない審美歯科専用マシンとして生まれ変わることが、歯科医にとってはうれしい。
LED出力を、「ホワイトニングプログラム」というオプションを導入することで、青色+レッドのLED照射により、過酸化カルバミドが歯系組織に付着した着色成分の科学的な結合を破壊していく。専用のデンタルキット(別売)が必要となるが、もちろん歯科医院にのみに提供される。
(JHM100号より)