DRLim Jong Hak美容整形術 [JHM]
[ 2011/6/1 ]
韓国そして日本で本邦初!となる鼻プチ形成テクニックが公開された。大阪梅田のJoe Clinic大阪院で行われた公開のLiveSurgery「DR Limが教える、驚異の鼻プチ形成術」には、定員15名を上回る受講者(20名)が参加し、類似する術式と違う施術法と、「術後に崩れない」治療テクニックに高い関心を呼んだ。
指導にあたった韓国KairosAestheticClinicのLim Jong Hak医師は、阪大形成に学び、草創の韓国美容外科界にあって指導的な役割を果たす中でMade in Koreaの美容整形がアジアをけん引するまでに成長させた功労者の一人。そんなLim医師、日韓の美容整形・形成外科スキルを知り尽くし、解剖学を熟知するからこそ、新たな鼻プチ形成術[HANAKO Rhinoplasty]を生み出したといえよう。
プチ整形など非切開術が韓国でさえ流行りとなる中、切開術の基礎となる解剖学を学び実践することが「患者のリスクに対処できる」として、講習午前の部では鼻形成の解剖の講義に多くを費やした。
試行錯誤の末に、全く新しいプチ鼻形成術を完成させたLim医師だが、そのベースとなったのが本紙およびJAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会も参加した美容整形・解剖学実習だ。
いわば、韓国の美容医療の「登竜門」で、美容医療の門をたたく若き医師たちがこの解剖学実習で徹底した修学をする。そして、この実習で指導にあたるLim先生もまた、自らが考案する新たな治療法を寄贈された献体で治療効果と安全性を確かめているというから驚く。治療スキルのアイデアにこうした努力をすることは、およそ日本では考えられない。
さて、午前に行われた講義編(梅田ビジネスセンターにて)では、こうした背景から鼻形成に関わる解剖学に多くの時間を費やした。
鼻骨格、神経走行、組織解剖などについて丁寧な解説をしながら留意すべき「Dagerous Zone」の分布などにも言及。また鼻中隔の切開法や骨切りなど、解剖学的な視点を重視しながらのレクチャーが続いた。
Lim医師によれば「切開による鼻形成術では最初の剥離層が決め手となる。またTV放映される機会が多い著名人を(自らが)治療するケースが少なくないため、瘢痕が目立たないEndonasal Approachを薦めたい」と述べた。
レクチャー後半にいよいよ、HANAKO形成の核心に入ることになるが、詳細は明らかにできない(本オペレーション講習が参加医師個人に対してのみOPENにするもので、実施権における同意書がLim医師と受講者双方で交わされたため)。
HANAKOの術式の解説では、すべての鼻形成に共通するポイントとして、鼻尖と鼻筋、鼻の高さと長さのバランスが大切だと強調した。
昼食をはさみ、場所をJoe Clinic大阪院に移しLiveSurgeryが行われた。
術前のマーキングがまず公開され、鼻尖形成でのTipをどこに位置させるかが伝授された。その後、局麻により腹部から脂肪を吸引する前処置を実施。これは、HANAKO形成の大きな特長が鼻尖形成に加え、隆鼻・鼻翼縮小にまでその治療範囲を広げていることから、特殊糸を使った鼻尖形成だけでなく、鼻背から鼻尖にかけて脂肪とPRPを注入するためだ。
もちろん隆鼻だけでなく糸で鼻尖をつくりその補強のために、こうした注入をあえて行うことは言うまでもない。
「特殊糸でけん引するのみでなく脂肪とPRPで骨格を整えることで高い治療効果と長い持続性が得られる」
また脂肪とPRPとの注入は生着率を高めることが立証されているという。
余談だが、Lim医師のところに類似の糸けん引術で治療した患者が来院したところ、整形した鼻の形が大きく崩れていた。切開法で修正をしたところ、挿入した糸の補強が弱く型崩れを起こしていたことがわかる。HANAKO療法の良さは、こうした欠点を検証しながら新たな治療アイデアを加えたものに他ならない。
オペレーションルームでは、HANAKO術のメインスキルが披露された。この術式のために特別に開発・製造された吸収糸と、特殊ニードルで鼻尖への挿入が開始され(挿入部位、挿入法などの内容は控えます)、一方で、採取した脂肪そして、あらかじめ用意された簡単、最小(フィルターなしで採血後、5分で血小板分離できる)のPRPキットのPRPを鼻背から鼻尖にかけて注入していった。
受講者に限り供給されるこのHANAKO専用の吸収糸、ニードルに加え、Lim医師が推しょうする「脂肪吸引7つ道具」とも言われる特殊吸引シリンジ、カニューラの器具(日本未発売)も紹介されたが、受講者からは問い合わせが殺到。関心の高さがうかがわれた。
(Q)「治療経過はどのくらい?」に対して、
(A)「一人目が8カ月を経過、術後5日後のAfterと全く変わらない」とLim医師。
さらに続けて「何よりこのHANAKOが患者に好まれるのは、自己血、自家脂肪そして吸収糸で行われ一切、外からの異物を入れないことです」と強調する。
吸収糸はおよそ半年以上は溶けないまま、組織の中で繊維化するためにけん引力は保たれるとも話す。
因みに、使用される資材は治療費(日本で30〜40万円)の7分の1から10分の1とコスパフォーマンスも高い。そして何より、患者からの治療への安心感と高い効果が期待できることが最大のメリットだろう。
Lim医師、このHANAKO治療術に対して公開に至った理由を「類似の術式では治療を伝授し実施する段階で、多額の版権費を求めるケースがあるようですが、このHANAKO形成ではそうしたことは一切ありません。できるだけ多くの日本の医師に伝授していきたい」として、今後続く公開オペレーション(7月10日に第2回クイック・リフト、9月、11月と第3回Epicanthoplasty,第4回HANAKO)でも、Lim医師のオリジナル治療術をOPENにしていく。
○トレーニング講習会のお問い合わせはJAAS事務局・電話03‐6222‐3121まで。
(JHM99号より)
指導にあたった韓国KairosAestheticClinicのLim Jong Hak医師は、阪大形成に学び、草創の韓国美容外科界にあって指導的な役割を果たす中でMade in Koreaの美容整形がアジアをけん引するまでに成長させた功労者の一人。そんなLim医師、日韓の美容整形・形成外科スキルを知り尽くし、解剖学を熟知するからこそ、新たな鼻プチ形成術[HANAKO Rhinoplasty]を生み出したといえよう。
プチ整形など非切開術が韓国でさえ流行りとなる中、切開術の基礎となる解剖学を学び実践することが「患者のリスクに対処できる」として、講習午前の部では鼻形成の解剖の講義に多くを費やした。
試行錯誤の末に、全く新しいプチ鼻形成術を完成させたLim医師だが、そのベースとなったのが本紙およびJAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会も参加した美容整形・解剖学実習だ。
いわば、韓国の美容医療の「登竜門」で、美容医療の門をたたく若き医師たちがこの解剖学実習で徹底した修学をする。そして、この実習で指導にあたるLim先生もまた、自らが考案する新たな治療法を寄贈された献体で治療効果と安全性を確かめているというから驚く。治療スキルのアイデアにこうした努力をすることは、およそ日本では考えられない。
さて、午前に行われた講義編(梅田ビジネスセンターにて)では、こうした背景から鼻形成に関わる解剖学に多くの時間を費やした。
鼻骨格、神経走行、組織解剖などについて丁寧な解説をしながら留意すべき「Dagerous Zone」の分布などにも言及。また鼻中隔の切開法や骨切りなど、解剖学的な視点を重視しながらのレクチャーが続いた。
Lim医師によれば「切開による鼻形成術では最初の剥離層が決め手となる。またTV放映される機会が多い著名人を(自らが)治療するケースが少なくないため、瘢痕が目立たないEndonasal Approachを薦めたい」と述べた。
レクチャー後半にいよいよ、HANAKO形成の核心に入ることになるが、詳細は明らかにできない(本オペレーション講習が参加医師個人に対してのみOPENにするもので、実施権における同意書がLim医師と受講者双方で交わされたため)。
HANAKOの術式の解説では、すべての鼻形成に共通するポイントとして、鼻尖と鼻筋、鼻の高さと長さのバランスが大切だと強調した。
昼食をはさみ、場所をJoe Clinic大阪院に移しLiveSurgeryが行われた。
術前のマーキングがまず公開され、鼻尖形成でのTipをどこに位置させるかが伝授された。その後、局麻により腹部から脂肪を吸引する前処置を実施。これは、HANAKO形成の大きな特長が鼻尖形成に加え、隆鼻・鼻翼縮小にまでその治療範囲を広げていることから、特殊糸を使った鼻尖形成だけでなく、鼻背から鼻尖にかけて脂肪とPRPを注入するためだ。
もちろん隆鼻だけでなく糸で鼻尖をつくりその補強のために、こうした注入をあえて行うことは言うまでもない。
「特殊糸でけん引するのみでなく脂肪とPRPで骨格を整えることで高い治療効果と長い持続性が得られる」
また脂肪とPRPとの注入は生着率を高めることが立証されているという。
余談だが、Lim医師のところに類似の糸けん引術で治療した患者が来院したところ、整形した鼻の形が大きく崩れていた。切開法で修正をしたところ、挿入した糸の補強が弱く型崩れを起こしていたことがわかる。HANAKO療法の良さは、こうした欠点を検証しながら新たな治療アイデアを加えたものに他ならない。
オペレーションルームでは、HANAKO術のメインスキルが披露された。この術式のために特別に開発・製造された吸収糸と、特殊ニードルで鼻尖への挿入が開始され(挿入部位、挿入法などの内容は控えます)、一方で、採取した脂肪そして、あらかじめ用意された簡単、最小(フィルターなしで採血後、5分で血小板分離できる)のPRPキットのPRPを鼻背から鼻尖にかけて注入していった。
受講者に限り供給されるこのHANAKO専用の吸収糸、ニードルに加え、Lim医師が推しょうする「脂肪吸引7つ道具」とも言われる特殊吸引シリンジ、カニューラの器具(日本未発売)も紹介されたが、受講者からは問い合わせが殺到。関心の高さがうかがわれた。
(Q)「治療経過はどのくらい?」に対して、
(A)「一人目が8カ月を経過、術後5日後のAfterと全く変わらない」とLim医師。
さらに続けて「何よりこのHANAKOが患者に好まれるのは、自己血、自家脂肪そして吸収糸で行われ一切、外からの異物を入れないことです」と強調する。
吸収糸はおよそ半年以上は溶けないまま、組織の中で繊維化するためにけん引力は保たれるとも話す。
因みに、使用される資材は治療費(日本で30〜40万円)の7分の1から10分の1とコスパフォーマンスも高い。そして何より、患者からの治療への安心感と高い効果が期待できることが最大のメリットだろう。
Lim医師、このHANAKO治療術に対して公開に至った理由を「類似の術式では治療を伝授し実施する段階で、多額の版権費を求めるケースがあるようですが、このHANAKO形成ではそうしたことは一切ありません。できるだけ多くの日本の医師に伝授していきたい」として、今後続く公開オペレーション(7月10日に第2回クイック・リフト、9月、11月と第3回Epicanthoplasty,第4回HANAKO)でも、Lim医師のオリジナル治療術をOPENにしていく。
○トレーニング講習会のお問い合わせはJAAS事務局・電話03‐6222‐3121まで。
(JHM99号より)