DR山本美容整形塾 [JHM]
[ 2011/6/1 ]
参加型OPEN SURGERYとして初の試みとなるLive講習会「DR山本の美容整形塾LiveSurgery Course6回シリーズ」(JAAS主催)が好評のうちに、第2回目を終了した。
東京杉並区の山本クリニックで開催された、シリーズ2回目のライブ講習会は「初心者から学べる①若年向けの下眼瞼脱脂、②高齢者向けの下眼瞼除皺術+目周辺のCO2レーザー照射」を、指導にあたった山本 豊医師が伝授した。
初心者のみならず、すでに自らの治療メニューとして実践する経験者も参加した医師らからは、今までにないハンズオンのトレーニングの場だと評価は高く、「第1期整形塾」の塾生として全6回のカリキュラムを受講していく意思表示を固めた参加者も少なくない。
なぜなら、このシリーズが美容整形術で必須となる切開術そして低侵襲・非侵襲の施術を6回にわたり伝授していくもので、毎回の公開オペに加え、前期、後期それぞれ2回の執刀トレーニングを兼ねた(海外で献体を使った)解剖学実習の実施が組み込まれているためだ。
そして「およそ美容医療における日常診療の80%を、このシリーズで実習できる」(山本MD)からに他ならない。
第1回目の上眼瞼形成術と同じように、下眼瞼の解剖講義が行われた。
手術時に必要なコツや解剖上注意する点が説明されたが、lower lid retractor (LLR)への参加者の考え方や下眼瞼脂肪の形状などに対する受講者の考えを検証できたため、有意義な講義内容となった。
昼食をはさみ午後からは2症例の手術実演が行われた。
老・若さまざまな患者に対応するために、今回の症例は若年者向けに多用される経結膜脱脂と、高齢者向けに適用されやすい切開による経皮的除皺術のオペが2人のモデルに協力してもらいながら行われた。前者は比較的オペ難度が低く、ダウンタイムも短い。後者は前者よりその難度は高くなる。
最初の症例では、経結膜脱脂に加え、CO2フラクショナルレーザー照射が行われたが、結膜側にレーザー切開を加える際にも部位をどこで行っているか(講習の性格上、内容は控える)など参加者からの意見なども出され、活気を呈していた。また、脱脂後に下眼瞼皮膚に新型CO2RFフラクショナルが使用されたが、従来の機種に比べ、ドットが小さい事やレーザー深達度に改良が加えられた点に話題が集中していた(協力:ARTISTIC)。
2症例目では、切開ラインのデザインに始まり、眼輪筋下か眼輪筋上での剥離か等の議論も行いながら手術が進められた。また、脱脂位置や脱脂量、眼輪筋の切開等細部にいたるまでの講習内容に参加者は満足した様子であった。
皮膚切除量の決定法にもさまざまな考えがあり、受講者からも意見が寄せられていた。手術後半では、皮膚縫合に使用される糸、そしてその糸の固定法などに対する山本医師の細かい工夫も披露されていた(前述同様、詳細は控えます)。
1回目に続き、和やかな雰囲気のうちに講習会は終了した。因みに、大震災直後2日目の講習にも関わらず、受講申しこみの医師がほぼ全員参加した(定員13名中、震災の影響で2名がやむを得ず不参加)。
なお参加者の出身科目は、美容形成、美容皮膚科、整形外科、産婦人科、眼科となっている。
【山本美容整形塾スタートの背景】
「技術を身につけたいが学会に行っても症例報告ばかりで研鑽中の自分には吸収できない」、あるいは「他科から美容外科、美容医療に転向あるいは、一部の診療を取り入れたいが、自分が手術をできるようになつか?現場をみてみたい」、こんな医師は少なくないであろう。
そうした要望に応えていこうというのがこの「DR山本塾」で、一方的な指導する術者のLive公開に終わらず、術前のデザイン、術中の縫合、切開などの手技の解説、そして参加者からの細かな質問にも答えていく。
「初心者でも勉強中の医師でも、遠慮せず気後れしないで術式の初歩的な質問や相談に丁寧に答えていきたい。また、術者と参加者の術式の違いをこの場で明らかにして、建設的なディスカッションを実践の中でしていければと考えています」と山本医師。
自らも、胸部外科の専門医から美容医療の世界へ転向すべく、国内はもとより美容外科の本場ニューヨーク大形成外科に単身、修行の旅に出て、その術を磨いた。そして今でも休診日には大学の形成外科に足を運び、医局の教授などとオペを共にしながら研鑽に励む。
だからこそ、他科から転向しようという初心者であっても意欲さえあれば、門戸を広げ勉強の場を与えていきたいと、このスクールの開校に至った。蛇足だが、山本医師、修行時代に施術ノウハウは門外不出とばかり、門をたたけど門前払いをされた経験が少なくないという。辛ざんをなめたその苦労を、後継の医師にはさせたくないという動機からも今回のシリーズは実施された背景がある。だからこそ、自らの施術を惜しげもなく公開していくと、協調する。
【略歴】
(医)豊季会 山本クリニック院長 山本 豊MD,PhD/東京医大卒業後、同大大学院を経て第一外科学入局。勤務医として同大が得意とする胸部外科の専門医として臨床の経験を積む。のち、美容医療への習熟をめざし美容整形クリニックに勤務したのち、形成外科のメッカ・ニューヨーク大学形成外科に留学する。帰国後、現在の美容外科・形成外科・美容皮膚科の山本クリニックを開業する。美容整形術は専門医にも負けないスキルを身につけ、他院で手術を受けた患者の修正術(他院修正)も数多くこなす。その症例は眼瞼形成、鼻形成、フェイスリフト、一部の骨形成術、豊胸、脂肪吸引などほぼオールラウンドで、修正術で培った経験から初期クライアントに対してもクレームをつくらない美容整形をモットーとする。
(JHM99号より)
東京杉並区の山本クリニックで開催された、シリーズ2回目のライブ講習会は「初心者から学べる①若年向けの下眼瞼脱脂、②高齢者向けの下眼瞼除皺術+目周辺のCO2レーザー照射」を、指導にあたった山本 豊医師が伝授した。
初心者のみならず、すでに自らの治療メニューとして実践する経験者も参加した医師らからは、今までにないハンズオンのトレーニングの場だと評価は高く、「第1期整形塾」の塾生として全6回のカリキュラムを受講していく意思表示を固めた参加者も少なくない。
なぜなら、このシリーズが美容整形術で必須となる切開術そして低侵襲・非侵襲の施術を6回にわたり伝授していくもので、毎回の公開オペに加え、前期、後期それぞれ2回の執刀トレーニングを兼ねた(海外で献体を使った)解剖学実習の実施が組み込まれているためだ。
そして「およそ美容医療における日常診療の80%を、このシリーズで実習できる」(山本MD)からに他ならない。
第1回目の上眼瞼形成術と同じように、下眼瞼の解剖講義が行われた。
手術時に必要なコツや解剖上注意する点が説明されたが、lower lid retractor (LLR)への参加者の考え方や下眼瞼脂肪の形状などに対する受講者の考えを検証できたため、有意義な講義内容となった。
昼食をはさみ午後からは2症例の手術実演が行われた。
老・若さまざまな患者に対応するために、今回の症例は若年者向けに多用される経結膜脱脂と、高齢者向けに適用されやすい切開による経皮的除皺術のオペが2人のモデルに協力してもらいながら行われた。前者は比較的オペ難度が低く、ダウンタイムも短い。後者は前者よりその難度は高くなる。
最初の症例では、経結膜脱脂に加え、CO2フラクショナルレーザー照射が行われたが、結膜側にレーザー切開を加える際にも部位をどこで行っているか(講習の性格上、内容は控える)など参加者からの意見なども出され、活気を呈していた。また、脱脂後に下眼瞼皮膚に新型CO2RFフラクショナルが使用されたが、従来の機種に比べ、ドットが小さい事やレーザー深達度に改良が加えられた点に話題が集中していた(協力:ARTISTIC)。
2症例目では、切開ラインのデザインに始まり、眼輪筋下か眼輪筋上での剥離か等の議論も行いながら手術が進められた。また、脱脂位置や脱脂量、眼輪筋の切開等細部にいたるまでの講習内容に参加者は満足した様子であった。
皮膚切除量の決定法にもさまざまな考えがあり、受講者からも意見が寄せられていた。手術後半では、皮膚縫合に使用される糸、そしてその糸の固定法などに対する山本医師の細かい工夫も披露されていた(前述同様、詳細は控えます)。
1回目に続き、和やかな雰囲気のうちに講習会は終了した。因みに、大震災直後2日目の講習にも関わらず、受講申しこみの医師がほぼ全員参加した(定員13名中、震災の影響で2名がやむを得ず不参加)。
なお参加者の出身科目は、美容形成、美容皮膚科、整形外科、産婦人科、眼科となっている。
【山本美容整形塾スタートの背景】
「技術を身につけたいが学会に行っても症例報告ばかりで研鑽中の自分には吸収できない」、あるいは「他科から美容外科、美容医療に転向あるいは、一部の診療を取り入れたいが、自分が手術をできるようになつか?現場をみてみたい」、こんな医師は少なくないであろう。
そうした要望に応えていこうというのがこの「DR山本塾」で、一方的な指導する術者のLive公開に終わらず、術前のデザイン、術中の縫合、切開などの手技の解説、そして参加者からの細かな質問にも答えていく。
「初心者でも勉強中の医師でも、遠慮せず気後れしないで術式の初歩的な質問や相談に丁寧に答えていきたい。また、術者と参加者の術式の違いをこの場で明らかにして、建設的なディスカッションを実践の中でしていければと考えています」と山本医師。
自らも、胸部外科の専門医から美容医療の世界へ転向すべく、国内はもとより美容外科の本場ニューヨーク大形成外科に単身、修行の旅に出て、その術を磨いた。そして今でも休診日には大学の形成外科に足を運び、医局の教授などとオペを共にしながら研鑽に励む。
だからこそ、他科から転向しようという初心者であっても意欲さえあれば、門戸を広げ勉強の場を与えていきたいと、このスクールの開校に至った。蛇足だが、山本医師、修行時代に施術ノウハウは門外不出とばかり、門をたたけど門前払いをされた経験が少なくないという。辛ざんをなめたその苦労を、後継の医師にはさせたくないという動機からも今回のシリーズは実施された背景がある。だからこそ、自らの施術を惜しげもなく公開していくと、協調する。
【略歴】
(医)豊季会 山本クリニック院長 山本 豊MD,PhD/東京医大卒業後、同大大学院を経て第一外科学入局。勤務医として同大が得意とする胸部外科の専門医として臨床の経験を積む。のち、美容医療への習熟をめざし美容整形クリニックに勤務したのち、形成外科のメッカ・ニューヨーク大学形成外科に留学する。帰国後、現在の美容外科・形成外科・美容皮膚科の山本クリニックを開業する。美容整形術は専門医にも負けないスキルを身につけ、他院で手術を受けた患者の修正術(他院修正)も数多くこなす。その症例は眼瞼形成、鼻形成、フェイスリフト、一部の骨形成術、豊胸、脂肪吸引などほぼオールラウンドで、修正術で培った経験から初期クライアントに対してもクレームをつくらない美容整形をモットーとする。
(JHM99号より)