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アガリクスで補完代替・アンチエイジング医療に本格的参入 [JHM]

[ 2010/8/19 ]
協和ウェルネス

本文にも紹介しているが、エス・エス・アイの仙生露などを通じてアガリクスを供給している協和発酵グループの協和ウェルネス。厚生労働省によって誤報が払しょくされたことを受けて、本格的に医療分野に乗り出していく。

とはいえ、狙うのはがん治療ではない。キノコとしてのアガリクス茸は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、現代人に不足しがちな栄養素を豊富に含んでいる。

そのため、偏った食生活を補うためのサプリメントとして、補完代替医療やアンチエイジング医療に役立てていく。

米国NCI(National Cancer Institute)のRAPIDプログラム(Rapid Access to Preventive Intervention Development)で米国の国家予算でがん予防の研究がおこなわれている協和のアガリクスではあるが、日本の薬事法のもとでは、協和としてこれらの機能性を前面に出すことなく、栽培からサプリメントの製造まで、国内で協和グループ内で一貫製造された“安全・安心”なアガリクスであるというということを強調していく。

実際に市場に出回っている多くのアガリクスサプリメントは、ブラジルや中国で栽培されたキノコや、キノコになる前の菌糸体を加工したものが多い。

特集面にも掲載したが、アガリクスなど土壌で栽培されるキノコは、土壌に含まれる有害ミネラルなどを蓄積しやすい。協和のアガリクスは、国内工場でトウモロコシの茎や米ぬかなどを原料に高温発酵させた有機土壌で、有害物質が混入するリスクを排除している。

また、協和のアガリクスに限らす、アガリクスのサプリメントのエビデンスとして発表されている研究結果は、キノコの形に成長した子実体によるものが多い。キノコを形成する前の菌糸体は、厳密には子実体と構成する栄養素の比率に違いがある。成熟した子実体のみが、サプリメントとしてのアガリクスといえるものなのだ。

当然、協和グループ内の栽培工場、製造工場なので、GMPやHACCPなど必要な設備としての安全性の基準をクリアし、一貫生産されるアガリクスは、各工程で品質検査を繰り返している。

これだけの配慮があって、はじめて医療機関で推奨されるサプリメントになるのだ。訴訟大国といわれる米国で、医師の卓上参考書として良く知られるPDR(Physicians’ Desk Reference)に2003年以降掲載され続け、米国の医療現場で使用され続けるためには、想像を絶する安全性との戦いがあったことは想像に難くない。

協和ウェルネスが本格的に医療に参入することで、患者を増加させるだけの予防システムしか持たず、崩壊寸前の日本の医療を、予防というエビデンスで、協和ウェルネスのアガリクスが、救ってくれるかもしれない。



(JHM95号より)
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