歯周病予防の唾液乳酸菌
「BLIS　K12」トローチ錠を試供

婦人科系に浸透する抗酸化素材「ピクノジェノール」を供給するトレードピアは、唾液中の乳酸菌と知られる唾液連鎖球菌「BLIS　K12」のフリーズドライ粉末素材を上市、あわせて歯科医ルートへのサンプルワークを開始した。

同素材は、口腔内の唾液から取り出した世界初のバクテリア抑制プロバイオティクスで、歯周病予防、口臭抑制として数多くの学術論文が出されている。BLISは、抗バクテリア物質の呼称で口腔内SalivaricinAとSalivaricinBという2種類の抗菌剤を産生する。歯周病に対する予防効果や口臭抑制作用のほかにも、バクテリア性咽頭炎の元凶となる化膿連鎖球菌に対してBLIS K12が有効とする臨床研究や、インフルエンザ初期症状に対する抑制効果も確認されている。

Invitroの試験では、医薬品成分としてのど飴などに処方される塩化セチルピリジニウム、アミルメタクレゾールに比べ、口腔殺菌作用をもつこともわかった。

供給にあたり、すでにトレードピアでは国内でも金沢大医学部・補完代替医療学講座との臨床試験も実施、歯周病に及ぼす影響について、有用性が認められる報告がされている。さらに、すでに6年前に食品素材として米国FDAにリストアップされ、唾液連載球菌はアメリカ・タイプ・カルチャー・コレクションからレベル1という最も安全性の高い細菌として認められてもいる。

「BLIS　K12」を製造するのは、ニュージーランド・ブリステクノロジー社で、咽喉炎を患っていない健常な5歳〜10歳の小児から採取した唾液から抽出し厳格な管理のもと凍結乾燥粉末として原料製品化する。

トレードピアが供給にあわせ最も重要視しているのが歯科医への評価と、院内物販への提案で、歯科治療前後におけるホームケアとしてこの素材が活用できること。こうしたことから、歯周病抑制の「BLIS　K12」に加え、ドライマウスの患者へのトローチ錠に常用される唾液分泌促進成分のポリグルタミン酸、さらには虫歯予防素材のキシリトールを配合した「トローチ錠」を試供品として準備した。

歯科分野に充分導入できる新たなサプリメントとして同社は期待をかける。

◎アルミパウチに20錠のトローチを入れたサンプル品を希望する歯科医の方は、本紙編集部・電話03-6222-3121か、お問い合わせに、施設名・担当医氏名・住所・電話番号を明記してご連絡を。



（JHM93号より）