東海大医学部が中心となって、企業や文部科学省と連携して進められている、健康科学研究の中間報告を兼ねて、公開シンポジウムが行われた。

本プロジェクトは、医学部だけでなく、東海大学体育学部や病院などと、26社の企業、伊勢原市や多摩市などが参画している。ゲノム医療や再生医療と並ぶ、東海大医学部の大きな柱となっているプロジェクト。中心となっているのは、抗加齢ドックを行っている、東海大学ライフケアセンター。

本研究は「これを食べると健康になる」「この運動が体に良い」という健康に関してのINPUTに対して、結果どうなったのかというOUTPUT系（測定系）を構築することを目的として行われている。

伊勢原市のケースでは、運動や栄養のコーチングを行い、その後3ヶ月の運動と栄養の改善を行い。両方とも行わない群、運動か栄養改善の片方だけ行う群、両方の改善を行った群の4群で、血液データがどのように変化しているのかを測定している。

一方、多摩市では運動のみの介入だが、携帯電話のデータ転送機能を有効活用し、個々人の活動量を正確に把握、活動量と健康の相関を見た。

どちらの事業も、結果は解析中との報告が、ライフケアセンター長の石井　直明教授より行われた後、基調講演やプレゼンテーションが行われ、医学部教授、久保　明MDなどが講演を行った。



（JHM92号より）