眼の健康に良いサプリメント素材として知られているビルベリー（ブルーベリー）エキス、昨年末、イタリアで開催された第51回イタリア癌学会で、このビルベリーエキスに悪性腫瘍の腫瘍増殖を7％減少させることが発表された。

発表を行ったのは英国レスター大学のアンドレアス・ゲッシャー教授。切除術を受ける予定の結腸直腸がん患者25名に対し、イタリア・インデナ社製のビルベリーエキス『ミルトセレクト』を術前の7日間に1日1.4、2.8、5.6g投与した。
その際にはアントシアニンとその代謝物を血漿、および結腸直腸組織中で測定している。

その結果、『ミルトセレクト』投与を受けた全ての患者から採取したサンプルにおける、腫瘍増殖は術前と比較して7％減少していた。

日本ではインデナ社は、ビルベリーエキスなど良質のサプリメント原料のサプライヤーとして知られているが、イタリアでは、これらのエキス以外に、抗がん剤なども製造している、医薬品原料のサプライヤーでもある。

本臨床試験もインデナ社が行った前臨床研究の結果を受けて行われたもので、ビルベリーの様々な健康効果の一つとして、期待の持てる結果と言える。



（JHM91号より）