妊娠率1.5倍!? 妊婦が摂取しても安全なサプリメント [JHM]
[ 2010/1/21 ]
東京アンチエイジングフォーラムで渡辺PhD発表
活性型オスターの安全性・安全性で関心集める
05年の1.26を底に、微増ながら回復しつつある出生率ではあるが、産婦人科の減少と反比例するように、不妊治療を行うレディースクリニックは、増加しているように感じる。海外での代理母による出産のニュースも目にする機会が多い。現代社会における不妊は、大きな社会問題と言って良い。先日開催された、第7回東京アンチエイジングフォーラムにおいて、不妊に関して、注目すべき発表があった。渡辺オイスター研究所代表取締役社長 渡辺 貢Ph.Dが、日本臨床抗老化医学会と臨床薬剤師講座と共催で行った発表から、その注目すべき研究結果を報告する。
医療制度の崩壊や介護、年金問題など高齢化が社会のひずみを生み、後期高齢者医療制度のように、高齢者が社会の邪魔者扱いとなりつつある。厚生労働省は、増加し続ける国民医療費を見かけ上減らすため、2000年の介護保険、2008年の後期高齢者医療制度と、国民医療費から高齢者にかかる医療費を分断することで、見かけ上の国民医療費を減らしてきた。
その結果、医療保険制度自体のゆがみが大きくなり、結果的に現在の医療制度の崩壊を加速させつつある。
しかし、少なくとも医療保険制度や年金問題について、悪者は高齢者だけではない。一方の少子化についても考えることが重要だ。医療保険や年金は高齢者が増加することで、現役世代の負担が増すことが問題になっているのである。少子化問題を解決して、将来的に高齢者を支える現役世代が増加することで、医療保険や年金問題は持続可能な制度となりうるのだ(消えた年金問題や財政投融資による損失については、この限りではない)。
女性の社会進出などによる晩婚化が出生率の低下につながっているとは、よく言われるが、それ以上に深刻な問題が、若年層の乱れた食事内容や栄養摂取になるのではないか?と思わせるのが、今回の渡辺オイスター研究所の発表内容だ。
もともと、この発表は、ワタナベ活性型オイスターが、出生前、出生後の胎児の発育や母動物の機能に対する安全性をラットを用いて検討した試験である。
その結果は医薬出版の発行する『薬理と臨床』Vol.19,No.6に掲載されたもので、出生前後の母動物および新生仔の体重、摂餌量、摂水量、剖検、臓器重量、生化学検査、病理組織学的観察において、ワタナベ活性型オイスター投与に起因する毒性を示すものは無く、高い安全性が示され、有用性があると考えられるばかりか、オイスター摂取群と通常食群で比較すると、平均産仔数は、オイスター摂取群では13.0±0.8匹に対し通常食群では7.7±4.1匹と、オイスター摂取による有意なラットの繁殖能の向上が示唆されている。
また、有意差は生じていないが、オイスター摂取群の新生仔に切歯萌出などの短縮が観察され、発育分化促進傾向を示すことが観察されている。
ここまでが本研究の本題部分であるが、特筆すべきは妊娠率である。通常食群での妊娠率が50%だったのに対し、オイスター摂取群では、75%と1.5もの妊娠率となった。
ワタナベ活性型オイスターには、男女の生殖機能に重要といわれている亜鉛や銅、セレンを豊富に含有している。特に女性における亜鉛欠乏は、卵胞刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンの合成と分泌の減少、卵巣の成長不良、妊娠率の低下、流産、月経周期の崩壊などの問題を招くことが報告されている。
本研究での妊娠率の向上は、オイスター摂取による、亜鉛、銅、セレンの補給が、卵胞刺激ホルモンや黄体刺激ホルモンの作用を亢進した結果と推察されている。
さらに亜鉛について考察すると、血漿亜鉛濃度は卵胞期で高く、黄体期で低下し、この濃度変化が、ホルモンの特異的輸送タンパク質の分布の変化や血漿アルブミン濃度の変化、インターロイキン1作用と関連しているという報告もある。
また、妊娠初期における亜鉛欠乏は、胚盤胞の異常を生じさせることが報告されている。
飼育されているラットは、現代人よりもバランスのとれた飼料で飼育されており、その飼料のみで、何代にも亘り、累代飼育が可能だ。一方、現代人の食生活は、一代で生活習慣病を発症するような食事内容なのである。
しかも、本研究のラットに与えられたオイスターの量は、交配前は、ヒトの体重50kgに換算すると、ワタナベ活性型オイスターの18粒分でしかない。多くの研究に見られるような、胃ゾンデなどで、極端な量を給餌したわけでもなく、通常食に混ぜて与えたものを、自由摂取させているだけである。現代人の食生活に加えて摂取するサプリメントとして、決して無茶な量ではない。
その程度の量の摂取で、現代人よりもバランスのとれた食生活のラットにおいて、妊娠率が1.5倍にもなるのであれば、ヒトでの摂取での妊娠率の向上に、期待が持てるのではないかと本紙は注目する。
この結果を受けて、発表者らは、オイスター摂取による、血漿亜鉛・アルブミン濃度の変化や卵胞、卵子数、卵胞刺激ホルモン、黄体刺激ホルモンなどに対する影響を調べ、オイスター摂取による生殖能力の改善作用について、作用機序の検討などの検証を行っていくのだという。
東京アンチエイジングフォーラムでは、この研究結果に加えて、オイスター摂取による、うつ状態の改善についても、ラットによる強制水泳試験などの結果(Neurochemistry International,2009受理)から、解説が行われていた。
聴講の医師や薬剤師からは、活発な質問が演者に寄せられ、発表の内容について、注目の高さが伺えた。
(JHM90号より)
活性型オスターの安全性・安全性で関心集める
05年の1.26を底に、微増ながら回復しつつある出生率ではあるが、産婦人科の減少と反比例するように、不妊治療を行うレディースクリニックは、増加しているように感じる。海外での代理母による出産のニュースも目にする機会が多い。現代社会における不妊は、大きな社会問題と言って良い。先日開催された、第7回東京アンチエイジングフォーラムにおいて、不妊に関して、注目すべき発表があった。渡辺オイスター研究所代表取締役社長 渡辺 貢Ph.Dが、日本臨床抗老化医学会と臨床薬剤師講座と共催で行った発表から、その注目すべき研究結果を報告する。
医療制度の崩壊や介護、年金問題など高齢化が社会のひずみを生み、後期高齢者医療制度のように、高齢者が社会の邪魔者扱いとなりつつある。厚生労働省は、増加し続ける国民医療費を見かけ上減らすため、2000年の介護保険、2008年の後期高齢者医療制度と、国民医療費から高齢者にかかる医療費を分断することで、見かけ上の国民医療費を減らしてきた。
その結果、医療保険制度自体のゆがみが大きくなり、結果的に現在の医療制度の崩壊を加速させつつある。
しかし、少なくとも医療保険制度や年金問題について、悪者は高齢者だけではない。一方の少子化についても考えることが重要だ。医療保険や年金は高齢者が増加することで、現役世代の負担が増すことが問題になっているのである。少子化問題を解決して、将来的に高齢者を支える現役世代が増加することで、医療保険や年金問題は持続可能な制度となりうるのだ(消えた年金問題や財政投融資による損失については、この限りではない)。
女性の社会進出などによる晩婚化が出生率の低下につながっているとは、よく言われるが、それ以上に深刻な問題が、若年層の乱れた食事内容や栄養摂取になるのではないか?と思わせるのが、今回の渡辺オイスター研究所の発表内容だ。
もともと、この発表は、ワタナベ活性型オイスターが、出生前、出生後の胎児の発育や母動物の機能に対する安全性をラットを用いて検討した試験である。
その結果は医薬出版の発行する『薬理と臨床』Vol.19,No.6に掲載されたもので、出生前後の母動物および新生仔の体重、摂餌量、摂水量、剖検、臓器重量、生化学検査、病理組織学的観察において、ワタナベ活性型オイスター投与に起因する毒性を示すものは無く、高い安全性が示され、有用性があると考えられるばかりか、オイスター摂取群と通常食群で比較すると、平均産仔数は、オイスター摂取群では13.0±0.8匹に対し通常食群では7.7±4.1匹と、オイスター摂取による有意なラットの繁殖能の向上が示唆されている。
また、有意差は生じていないが、オイスター摂取群の新生仔に切歯萌出などの短縮が観察され、発育分化促進傾向を示すことが観察されている。
ここまでが本研究の本題部分であるが、特筆すべきは妊娠率である。通常食群での妊娠率が50%だったのに対し、オイスター摂取群では、75%と1.5もの妊娠率となった。
ワタナベ活性型オイスターには、男女の生殖機能に重要といわれている亜鉛や銅、セレンを豊富に含有している。特に女性における亜鉛欠乏は、卵胞刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンの合成と分泌の減少、卵巣の成長不良、妊娠率の低下、流産、月経周期の崩壊などの問題を招くことが報告されている。
本研究での妊娠率の向上は、オイスター摂取による、亜鉛、銅、セレンの補給が、卵胞刺激ホルモンや黄体刺激ホルモンの作用を亢進した結果と推察されている。
さらに亜鉛について考察すると、血漿亜鉛濃度は卵胞期で高く、黄体期で低下し、この濃度変化が、ホルモンの特異的輸送タンパク質の分布の変化や血漿アルブミン濃度の変化、インターロイキン1作用と関連しているという報告もある。
また、妊娠初期における亜鉛欠乏は、胚盤胞の異常を生じさせることが報告されている。
飼育されているラットは、現代人よりもバランスのとれた飼料で飼育されており、その飼料のみで、何代にも亘り、累代飼育が可能だ。一方、現代人の食生活は、一代で生活習慣病を発症するような食事内容なのである。
しかも、本研究のラットに与えられたオイスターの量は、交配前は、ヒトの体重50kgに換算すると、ワタナベ活性型オイスターの18粒分でしかない。多くの研究に見られるような、胃ゾンデなどで、極端な量を給餌したわけでもなく、通常食に混ぜて与えたものを、自由摂取させているだけである。現代人の食生活に加えて摂取するサプリメントとして、決して無茶な量ではない。
その程度の量の摂取で、現代人よりもバランスのとれた食生活のラットにおいて、妊娠率が1.5倍にもなるのであれば、ヒトでの摂取での妊娠率の向上に、期待が持てるのではないかと本紙は注目する。
この結果を受けて、発表者らは、オイスター摂取による、血漿亜鉛・アルブミン濃度の変化や卵胞、卵子数、卵胞刺激ホルモン、黄体刺激ホルモンなどに対する影響を調べ、オイスター摂取による生殖能力の改善作用について、作用機序の検討などの検証を行っていくのだという。
東京アンチエイジングフォーラムでは、この研究結果に加えて、オイスター摂取による、うつ状態の改善についても、ラットによる強制水泳試験などの結果(Neurochemistry International,2009受理)から、解説が行われていた。
聴講の医師や薬剤師からは、活発な質問が演者に寄せられ、発表の内容について、注目の高さが伺えた。
(JHM90号より)