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抗老化処方のための機能性素材アスタキサンチン② [JHM]

[ 2009/12/24 ]
スポーツへの架け橋=抗酸化の革新ビジョン


モンブランを走る鏑木選手


身体的な運動が記憶・学習を促進することや、脳傷害からの回復を促すこと、知的能力の老化を抑えることが知られています。記憶・学習の責任中枢として脳内のいくつかの部位があげられますが、最も重要な記憶の場として海馬が知られています。運動により記憶・学習の機能が亢進されるメカニズムに関してはまだ不明な点が多いのですが、脳由来神経栄養因子の海馬濃度が運動によって増加することが多くの研究で証明されています。

市民ランナーなど健康を意識してランニングを始めている人は年々増えています。「東京マラソン2010」に応募した人は募集期間を短縮したにも関わらず昨年を大きく上回っていることを見ればわかります。
ランニングなど運動が体だけではなく脳にも好影響があるのは前述の通りであるが、運動することにより増える酸素摂取と共に増える活性酸素に対しては無防備な人が多いのです。

スポーツをすることにより発生する活性酸素の傷害を実感するのは一般のアスリートよりもトップアスリートの方です。
ラットの実験で普通食を摂らせた群とアスタキサンチンを飼料に混ぜて飼育した群で遊泳試験をすると30mg/kg摂取群では遊泳時間が3倍にも延長することが証明されました。

これは運動することにより発生する活性酸素が脂質で構成される筋肉の細胞膜を酸化させ、過酸化物が蓄積することにより本来の力が発揮できないからです。

この意味からアスタキサンチンの摂取は、アナボリックステロイドなど本来の筋肉の力を無理矢理増強するのとは全く異なるメカニズムによってパフォーマンスを向上させていることが分かります。当然ドーピングフリーの素材となるわけです。

皆さんはツールドモンブランという競技をご存じでしょうか?ヨーロッパの最高峰モンブランの周りフランス、イタリア、スイスの三国166kmを走破する競技です。このレースに初めて今年世界のトップ3に入った日本人が鏑木 毅(かぶらぎ・つよし)氏です。現在彼は41歳ですが、40歳を超えてこの過酷なレースで優秀な成績を収められたのは、ひょっとするとアスタキサンチンのおかげかもしれません。
激流を逆流する鮭が餌から摂取したアスタキサンチンを筋肉に蓄えるのは当然ですね。



(JHM89号より)
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