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国際統合医療ワークショップ [JHM]

[ 2009/9/30 ]
シャクターMD来日講演、遺伝子とキレーションの重要性を講演



日本腫瘍学会および国際統合医学会の分科会を兼ねて、サン・メディカ主催の国際統合医療ワークショップが開催された。メインスピーカーは米国のシャクター補完医療センターのマイケルBシャクター医師。講演テーマは、米国統合医療におけるがん治療に学ぶというもの。
しかしながら、日本での統合医療によるがん患者に対するアプローチと、シャクターMDのアプローチとは、まったく異なるものといってよかった。
まず最初のセッションでは、がん患者に対する、体内浄化について語られたが、その内容は、Ca‐EDTAやNa‐EDTA、DMPS、DMSAなどを用いたキレーションについて。

次のセッションでは食事とサプリメントによるがん患者のための栄養サポートがテーマだったが、その内容は経口摂取したものが、遺伝子にどのように影響を与えるのか?といったところがメイン。
同じがん患者に対するアプローチでも、その考え方と目標が、米国と日本でこれほど違うのかという内容だった。
体内浄化のセッションでは、日本でも盛んに行われている高濃度ビタミンC点滴についても、その活用法が語られていたが、講演内容の比重で言えば、ビタミンCよりもキレーションの方が大きく、がん治療において、キレーションをいかに重要視しているかが、うかがい知れた。
また、ビタミンDやアミダリンと呼ばれるビタミンB17 製剤などについても語られた。

栄養サポートでは、アンチネオプラストンやビタミンDなどとともに、D-フラクションについて解説した。D-フラクションは、免疫を強力にブーストするもので、どの患者にもためらい無く使用していると語り、ビタミンCと同時摂取が有効であると報告した。

その後のセッションでは、シャクター補完医療センターについて解説したが、施設の紹介というよりは、院内スタッフの紹介といった方が適当な内容で、施設の中でコ・メディカルスタッフの重要性が理解できた。また、日本には無い、フィジシャンズ・アシスタントといった、医師をサポートする有資格者の存在など、 日本よりも専門スタッフの多い、幅のある治療を行っていることが紹介されていた。

その後、各セッションの座長を務めた九段クリニックの阿部MDや健康増進クリニックの水上MD、鈴木クリニックの鈴木MDらとのパネルディスカッションが行われ、興味深い意見交換がなされた。



(JHM87号より)
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